↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お疲れ女神の無茶振り世直し転生 不老不死おじさんの苦悩  作者: mojito
第1章 セリオン村編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/55

二度目の村の祭り

二年目の秋、村では毎年恒例の収穫祭が開かれた。村の広場には篝火が焚かれ、燻製肉と、収穫したばかりの野菜を使った料理が並んだ。


「セージ、お前も飲め」


 ドーランに木製の杯を押し付けられ、誠二は素直に受け取った。


「……美味いです」


「だろう。今年は本当にいい年だった」


「そうですね」


「……お前が来てからだな、この村が変わったのは」


 ガレンが、篝火に照らされた顔でそう言った。


「私一人でできたことなんて、何もありません。皆さんが動いてくれたから、うまくいっただけです」


「またそれか。まあいい、それがお前らしさだ」


 メイベルは少し離れた場所で、子どもたちに囲まれながら、改良した薬の効能を面白おかしく語って聞かせていた。


「セージ! こっちおいで!」


 子どもの一人が誠二の袖を引っ張った。


「はいはい」


 誠二は苦笑しながら、子どもたちの輪に加わった。


(……ああ、これだ。これでいいんだ)


 篝火を眺めながら、誠二は前世で最後に迎えた誕生日を思い出していた。誰からも祝われず、コンビニのケーキを一人で食べた夜。


(あの夜と、今この瞬間との差、なんだよ、これ)


 誠二は思わず目頭が熱くなるのを感じて、慌てて杯を呷った。


「セージ、泣いてるのか?」


「……いえ、煙が目に沁みただけです」


「篝火は向こうだぞ」


「うるさいですよ、ドーランさん」


 誠二がそう言い返すと、周囲でどっと笑いが起こった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。