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お疲れ女神の無茶振り世直し転生 不老不死おじさんの苦悩  作者: mojito
第1章 セリオン村編

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幕間 女神、また無茶振りに来る

その夜も、誠二はちゃぶ台の前に座らされていた。


「誠二さん、薬の改良、お疲れさまでした! 子どもたち、喜んでたみたいですね」


「……はい、おかげさまで」


(『おかげさまで』って、あんたのおかげじゃないんだけどな)


「実はですね」


「……また、ですか」


「隣の谷の村、結局あれから誰も行ってないみたいで。それと、そこからさらに向こうの町にも、スラムがあるらしいんですよ。治安が悪くて、人が全然寄り付かないとか」


「……女神様、担当地域、広すぎませんか」


「わたくし一人で管理してるので、しょうがないんです」


「予算も人手も足りないって、最初に言ってましたよね」


「よく覚えてますね! そうなんです、なので、誠二さんが頼りで」


(結局、全部俺に投げるんじゃないか、これ)


 誠二は深いため息をついた。だが、不思議と「嫌だ」とは思わなかった。困っている人がいる、と聞かされてしまうと、放っておけない。それが、良くも悪くも自分の性分なのだと、この二年ですっかり思い知らされていた。


「……わかりました。この村が落ち着いたら、町の方も見てみます」


「本当ですか! さすが誠二さん、頼りにしてます!」


「あの、期限とか優先順位とか、もう少し具体的に――」


「それじゃ、おやすみなさい!」


(結局、最後まで話聞いてくれないんだよな、この人)


 誠二は夢の中で肩を落としながら、それでも小さく笑ってしまった。


 目を覚ますと、いつもの村の朝だった。

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