参上!!
その瞬間だった。
「??」
剣がどこかから投げられる。まだ、体は動かない。目の前に音を立てて落ちる剣。
「っ...俺の娘を未亡人させたくないだけだ!!お前も!!俺の義息子になるんだろう!!俺は家族にそんな半端な最期を許すつもりはないぞ!!立て!!立てよ!!!」
:このっ.....お父さん.....
:そうだ!立ってくれ!!
:俺も帰って久しぶりに義父と喋りたくなったわ..
:ご主人様!!お願いします!!
:...ちょっと泣いてないか?
:まじでかっけえわ
:俺も泣いた
「ちっ..あの世界にはこんな奴滅多にいなかったぞ..」
「なら魂にでも刻め!!こんなやつがゴロゴロいるのがこの世界の人間だってなぁ!!義父舐めんなぁぁ!!」
「.......お前は、必ず殺す。絶対にだ!!!」
まだ身体は動かない。
動かせない!!!
「....まぁいい。もう殺す!!この世界の人間!!見逃すな!!」
チャイが振り向く。間に合った!!!
急いで高速で剣を鞘から取り出す。拘束解除直後の一振りしか効果がないから。チャイが攻撃する前に決めたかったから。感謝を早く伝えたかったから。
「冥!!」
「しまっ........」
「断!!!!!!!!」
チャイが真っ二つになる。
:いったぁぁぁ!!
:4人目!!!
:これこの世界の防衛成功だろ!!
:うぉぉぉおぉぉ!!
:つえぇぇぇぇぇぇ!!!
:かっけぇぇぇぇ!!!
:口がふさがらないwww
「...ありがとうございました。」
ハンナのお父さん.....お義父さんに頭を下げる。
「...まだ終わってないだろ。」
お義父さんが後ろを振り向くと燃え盛っているビル。...鎮火は間に合わない。消防車はまだ来ていない。その間に火はもっと大きくなるだろう。
「まずは中の人を助けます。お義父さんは周りの避難を」
その時だった。
「こんな時こそ参上!!ダーリンの正妻その2♡エイヴァ♡」
(蜜)「ん。私たちが来た。誠一の正妻その1。蜜瑠。」
「わっ、私はハンナ!せっ誠一の嫁よ!!」
「ちょっと待って!!僕こんなのやるなんて聞いてな」
(ナ)「...私はナナ。誠一の嫁の1人。誠一が大好き。」
:wwwwwww
:なんか連絡行き届いてなさそうなんですが
:戦隊ものだぁ~
:それにしては紹介がひどすぎるwww
:わけわかんねぇだろぉ!
:本当に全くわからん
「ぼ、僕はザラ!だ、ダーリンの事に助けられて、好きになって嫁になったよ!」
:やるんだwww
:顔真っ赤www
:重婚だぁ
「「「「「5人合わせて~~~~!!」」」」」
:合わせられるか?
:1人やるって聞いてなかったんだってばww
:揃うわけwww
「「「「「ダーリンとその嫁たち!!!」」」」」
:ゲームのパーティー名かな?
:ザラちゃんいけたやんwwww
:奇跡wwww
:あかんwwやってる場合じゃないのにwww
:笑いが止まらんwww
:あの緊張感の後だもんなwww
「....ところで誠一?エミリーとの口移しの件.......」
アッアッ。命の危険を感じる。救助を口実にして逃げ..
(蜜)「ん。救助後に問い詰めてしぼりと..分からせる。」
「なら私もしたい♡ただ、今は~ウォーターボール♡」
殺意が隠しきれてないんですが。エイヴァは水で消火をしている。
「はぁ...私が言った通り、監禁を」
言ってることが怖すぎるために、急いでビルの中に入る。
:急に怖くなった...
:画面越しでも怖かったです...
:監禁って言ってたぞ
:これに反応がないってことはご奉仕会はまたKOか
:目が真っ黒だった...
:死ぬなよご主人様www
:流石に羨ましいと言い切れなくなったわ
「雷龍!!!」
雷龍を纏って救助を急ぐ。爆発したところに行くと、酷い有様...なんて言葉でさえ優しいような地獄絵図が広がっていた。
「もっ...」
喉までこみあげた罪悪感を必死に抑える。今はそれをしている場合じゃない。急いでカメラを消して、救助に当たる。
「ぅぁ.....」
「ありがとうございます...」
2人を抱えて急いで地上に降りる。それをひたすらに繰り返す。地上ではナナやザラがポーションを持って待っている。
「<素早さ向上>付与!!」
ハンナと蜜瑠は救助を手伝ってくれている。....本当に頼もしい。
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すぐに救助自体は終わった。エイヴァのおかげで消火も終わった。これで一件落着...とはならなかった。死者こそ出なかったものの会社はボロボロ。倒壊してないことが奇跡と思えるほどには。
「おい!!何してくれてんだっ!!!!」
とある人が怒りながら向かってきた。そばには女性がついている。カメラをつけて視聴者の反応を見ようとすると
:デブが現れた!!
:秘書おるやん
:救助乙
:乙で済ませていい規模の活動か...?
:草
:あ、この人ってあの保険会社の社長さんじゃね?
保険会社?
「ダーリン♡あの保険会社っていうのは、最近、南インドで【厚すぎる補償】をウリにしてる会社♡検査はかなり厳しいけど、一度通ったら逆に大儲けくらいの補償をしてるらしいよ♡」
:あそこびっくりするくらい検査厳しいらしい
:保険料も高いしな
:友人が事故の証拠映像を見せてもAIを疑われてダメだった
:でもあの金額をいざという時にもらえるとなると..
:でも保険に加入できる地域は限られてるやろ?
:それが丁度ここらへんってことか
:秘書さん日本人か?
:ほんとだ
:なんか見たことある....?
:気のせいじゃ?
「お前のせいで大赤字だっ!!!!」
..............え?どこまで分厚くしてるんですか!!?
「事故後の状態次第で、普通の車1台で高級車買えるくらいもらえるらしいよ♡」
どこまで手厚くしてるんですか!!!!?
:あ。魔族のファイアーボールで壊れたもんな。保険が効くのか
:誰が魔族なんて想定するんだよww
:おwおwあwかwじwww
:配信で証拠もある
:ここまでド派手な事件だと事実確認なんかあっさりだもんなw
:保険会社ならしょうがないだろ...
「おまえっ...おまえのせいっでぇぇぇぇ!!」
胸倉を掴まれる。持ち上がらないように抵抗はする。持ち上げてみろい!!
「てっ..抵抗しやがって!!」
やばい。さっきの戦闘の興奮がまだ冷めてない。強い興奮と達成感。持ち上げてみろー!がんばえ~~!!
「なんだその顔はっ!!!」
:それはそうwww
:なんか殴りたくなる顔www
:wwwww
:wwwヒェッ
:なんか女性陣が怖い
:オーラ出てる!!社長とご主人様、それぞれ後ろの方から!!




