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  <S+ダンジョン・アメリアたちの友達(配信者)視点>

『“俺っちの相手は君たちっすよね。あいつは多分死ぬっすから、大人しく捕まるといいっす。”』


『“...私は..信じますから..!”』


「“エミリーちゃん..もう逃げてぇ....”」


涙が止まらない。日本から来たらしい強い男は2人の魔族と一緒にどこかに行ってしまった。ワイバーンを瞬殺した人でさえ、苦戦した魔族とやり合えるのか。答えが考える前から頭に浮かぶ。


:“勝てないって!!”

:“男がエミリーちゃんに触るな!”

:“なんでこうなるまでこのダンジョンが放置されてたんだよ!!”

:“ワイバーンたちを倒すまではよかったのに...”


コメント欄を見ても、ポジティブな意見は皆無。それを見てますます悲しく、辛くなる。


『“はぁ...めんどうくさいっす。グラビティ。”』


『“カハッ....い...き....できな...”』


「“やめてぇぇぇっ!!!放してっ!!エミリーちゃんっ!!!”」


:“エミリーちゃんがこうなるほどの重力魔法ってなんだよ!”

:“アメリアちゃん何してんだよ!!さっさと起きろよ!!”

:“世界1・2位も役立たずかよ!!”

:“言い方があるだろ考えろ!!”


その瞬間だった。


『“なっ...!!”』


大きい雷の龍がその魔族に直撃する。


:“は!!!??”

:これが我ら日本のご主人様!!

:“化け物...”

:“これで、ご主人様だけで2人も倒してることになる!!?”


『“あ....か、かっこいいよぉ....”』


エミリーちゃんが顔を真っ赤に染めてることに言及できないほどの衝撃に襲われた。さっきまでいた魔族が消えた。灰になったらしい。


:“おい!ご主人様の配信を見てみろ!”

:“やっぱりご主人様のだったのか!”


急いでその配信を見る。同接が億を超える人気っぷりだったため、見つけることは簡単だった。...言い表せない興奮で手が震える。


「“あ、あれ?ふ、震えて押せない...”」


:“落ち着けwww”

:“俺も震えてるwww”

:“これは確かにご主人様”

:“世界最強だろこれ!”


やっとの思いで押すと、どこかのビルの屋上で喋っていた。


『“雷龍、雷龍王は、()()()()()()。さっきはじいた雷龍王は、はじいてない。はじいた風に見せただけ。本命はフェゴだった。”』


『“....我らと張り合える人間がこの世界にいたとは!!”』


その瞬間、画面から3人が消える。


------------------------------------------------------------

  <誠一視点>


「雷龍!!」


ビルの間を飛んで逃げるチャイを追いかける。....ネシアがいない。そう思った瞬間、


「気付くのが遅い!!」


ビルとビルの狭い間からネシアが突撃してきて、そのまま体当たりされる。雷龍で方向転換をする前にビルを突き破ってしまう。


「お前は勝てない!!!この世界の人間が魔族2人にはっ..!!」


さらに待ちかまえていたチャイが叩き落そうとしていた。遅い。


「強破!!」


逆にチャイを強破で地面に叩き落す。


「っ!!?しまっ...!」


地面に叩き落されたチャイを見ると、ほとんど無防備であった。これほど無防備なら雷龍でも...と思ったが、やめる。


「雷り....」


「我もいるぞ!!!」


ネシアが向かってくる。これに気付いたからだ。なら、この1撃で!!!!!!


「強破!!!!」


強破を使ってネシアに刀を振り下ろすと、ネシアが一刀両断される。


「.......ぁ..」


そのまま落ちていくネシア。恐らく倒せた。


「後は...俺だけか。」


「あと..1人!!!」


刀をチャイに向けてそう言う。


:3人目~~~~!!

:つっよ!!!

:かっこよすぎる...

:Dでご奉仕会の入り方聞いてる外国人多いんだがww

:おねぇちゃんが胸抱えて倒れたんですが

:やっばい!!!

:こんな配信今まであった!?

:見えないのに、楽しい上に興奮するとか、何だこの配信!!

:伝説だろこれ!!


「くそっ.....!!」


逃げるチャイを追いかける。雷龍を使って。


:ここって大きい交差点だよな

:何をするつもりなんや?


「ファイアーガトリング!!」


すると、チャイが無差別にファイアーボールを放ちだした。


:周り巻き込むのか!!

:ドブカスやないか!!

:ファイアーボールだろ!

:ファイアーガトリングなんて聞いたことないぞ!

:地砕魔天といい..マジで魔族なのか..


「馬鹿やろっ...!!雷龍!!」


雷龍と手分けしてファイアーボールを切っていく。ビルを蹴って、雷龍を纏って、速く、速く。ひたすらに。


「俺ら魔族を舐めるなぁぁ!!!」


突然ファイアーボールが追尾しだす。それを刀で切ろうとした瞬間。


パキン.....


刀が折れる。予備は持ってない。それを準備する時間がなかったから。


「油断したな!!ただのファイアーボールだと思うな!!!」


「ぐ...」


拳でファイアーボールをはじくが、熱さとファイアーボールの圧の重さで、右の拳の感覚が無くなってきた。さらに、切って消しているわけじゃないから、ビルに当たらない様にはじく必要がある。


まずい。負ける....?最強じゃ....なくなる....?そんなことが頭をよぎり、さっきまで楽しかった、高かったはずのテンションが冷める。


:うわぁぁぁぁ!!!

:武器なくなったぁ!!!

:右の拳が黒くなってきてる....

:負けたらこの世界は終わるんだよ!!

:お前何やってんだよ!!

:何様だよコメント欄!!

:ご主人様っっっ!!


そして、ついに。




「うぁっ...!」


ドゴォォォォン..........


はじき切れなかったファイアーボールが後ろのビルに当たる。大爆発、大火事だ。


:やばいって!!大爆発が...!!

:この勢いの火事なら周りにもすぐに!

:なんではじかなかったんだよ!!

:責任とれよ!!

:じゃあお前らが戦えよ!!

:民間人逃げれてないだろこれ!!

:何十人か死んだってこと!?

:何百・千規模だろ....


もう雷龍王を撃つ魔力はギリギリ残ってない。後ろのビルは大火事。水魔法・水関連のスキルは使えない。刀も折られた。


後ろからは悲鳴が聞こえる。女性の。高い悲鳴。


「俺は殺してない!!お前が殺したんだ!!分かるか!!お前がはじいたファイアーボールで殺したんだ!!」


頭が真っ白になる。雷龍の持続時間が切れたため、地面に落ちる。浮いて、攻撃をする雷龍をだす魔力はあるのに、気力がない。全く動けない。


ゆっくりと歩いてくるチャイ。罪悪感が糊のように地面に固定していて動けない。


「この世界の人間!!お前らは今すぐ降伏し、俺らの奴隷となれ!!」


:ご主人様!!!!

:4人は無理だったか...

:世界1・2位が倒せない魔族を3人倒しただけでも英雄だろ...

:なんで諦めるんだよ!!

:Dでもイケメンだからって理由で降伏してる女いる..

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