市街地
「ほら~~。だから言ったじゃないっすかー。あいつじゃ無理だって。」
「副隊長として情けない...人間ごときに殺されるやつなど、どうなろうと知った事か。魔族の風上にもおけん。」
「そっちの隊は副隊長が無能で大変だな。」
奥から、さっき殺した男の人と同じ様相の男の人が3人出てきた。....いやいや、漫画の世界じゃ......
:は!!?
:魔族っぽくね?
:いるわけないだろ!!
:でも角生えてるし...
:なにより扉から出てきたのが....
「俺っちは魔王軍隻腕のエピロー師団第5大隊副隊長!!」
「俺はその隊長、チャイだ。」
「我は第6隊の隊長、ネシア。そこに転がっているゴミが副隊長。元ではあるがな。」
「名乗るんすか!!?え、俺っちはフェゴっす!」
:は??
:魔王軍って言った!!?
:ご主人様..気を付けてくださいね..
「せっかくここまでこのダンジョンを成長させたのに~。これじゃあこの世界を侵略できないじゃないっすか~。存在もバレたし。」
「....侵略?」
今、この魔族?はこの世界と言った。他の世界と繋がって...?
「今、帝国に侵略されてて押されているっす。だから、魔族、モンスターの逃げ場所と支配圏を」
「おい、それ以上は言うな。」
「はぁい。」
:ちょっと待ってくれ
:帝国!!?
:マジであったのか!異世界!!
:じゃあ、この世界はもう少しで魔族?に支配されるところだった?
:野村が魔族を呼び寄せたんだろww
:ご主人様がそんなことするわけない!!!
「というわけだ。お前たちには死んでもらう。」
「我らで、あのゴミを殺したこやつを倒す。おい、貴重な実験体、殺すなよ。」
「そうするっすけど、他の隊が命令するなっす。」
「....ちっ」
....とりあえず、安全確保だけは........
「全員!避けることに集中を」
「よそ見とはいかんな。」
「っ....!!!」
殴りかかってきた。今までの相手の中で1番速い上に1番重い。咄嗟に両腕をクロスさせて防ぐ。危なかった...
「俺も忘れるなよ!!」
更に1人増えたことで殴り合いの攻撃はさらに激しくなり、少しずつ後ろに下がってしまう。すでにパンチをいなすことしかできていない。
:全く見えない...
:ご主人様がどんどん後ろに...
:嘘だろ..押されてるのか?
:ご主人様!!
「捕まえたぞ!」
「っ!!」
チャイについに手首を掴まれる。
「我の一撃をくらえ!!」
さらにネシアが回し蹴りの体勢になった。急いで、掴まれている方の手を動かし、チャイの手首の上にある、凸となっている骨の少し上を親指にあて、巻き付けるようにチャイの肩に向かって動かす。
すると、途中でチャイは手首を掴めなくなり俺の手首を放した。合気道だ。そのまましゃがみ、回し蹴りを避けて、距離を取る。
「ちょっと~、何手こずってるんすかー!」
「...こやつ、なかなか強い。」
:す、すげぇ
:マジで見えなかった..
:全員の手が見えなかったからな...
:この十数秒でなにがあったんだ..
:<ハンナ>..私も見えなかったわ。
:ハンナちゃんでも!!?
:どれだけ強いんだよ..
「...俺たちはお前を侮っていたようだ。お前は強い。この世界の人間の中ではな!」
さらにチャイとネシアが速度を上げて近づいてくる。そのパンチを更に後ろに下がりながらいなす。ここまで速いと、雷龍、雷龍王は使えそうにない。スキルの名前を言う余裕がないからだ。
「もう後ろは壁だぞ!!」
背中が壁につく。強破を使わずに肘でぶち抜けるか試しておくべきだった...!
「戦い以外のことに気を向けるとは!!我らも舐められたもの!」
「っ!!らいりゅ」
ネシアの拳が腹にはいる。間に合わなかった。
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「...はっ!!」
一瞬気を失っていた。着地をしようとしたが足が空を切る。
「浮いて...外!!?」
いつの間にか外に出ていた。...違う。あれで出された。
「はははははは!!!ついに!!我らの悲願が!!」
ネシア、チャイもダンジョンの外に出ようとしていた。そしてついに、出た。出てしまった。
「っ!!雷龍!!」
後ろにビルがあったため、雷龍で無理に軌道を変える。
「甘い!!ファイアーウォール!!」
火の壁を進行方向に作られた。今からは避けられない。
「強破!!」
強破で押し通る。とそこには、
「騙されたな!!我らの策に!!」
既に回し蹴りの体勢に入っているネシアがいた。ファイアーウォールは目隠しだけのための...!
「雷龍!!!」
今度はしっかりと間に合った。回し蹴りを避けてとあるビルの屋上に着地する。
:わぁぁぁ!!酔う!!酔う!!
:ドローンが爆速で追いかけてる....
:お兄ちゃんが吐いたぁぁぁ!!
:速すぎる...
:外に出られたんかあいつら!
:民間人に被害が...
:街中で戦うのか!!?
「...そろそろ体力が減ってきただろう。」
「我らの攻撃をここまで耐えるとは、やはりこやつは強い!!」
....このまま、魔力を出し惜しみして、雷龍だけ出せば分が悪くなるのはこっち。...何より、あのフェゴがエミリーやハンナのお父さんに何をしているかが分からない。早く倒して、様子を確認したい。
....ここは、攻め一択!!!!!!!
「雷龍王!!」
「なっ...!!」
「っ!!!!」
ネシアとチャイが驚いた反応を見せる。これで...!
「はははははは!!人間がここまでの魔力....我は初めて見たぞ!!!」
「...ネシア、同時に叩くぞ。」
そう言うチャイに頷くと、体勢を一瞬で低く取るネシア。
「「地砕魔天!!!」」
かっこいい技名を言った後、雷龍王を殴る2人。すると、
「........」
雷龍王が方向を変え、少し遠くに飛んでいく。
「この技は連発こそできないが、お前の必殺をはじくほどの力がみなぎる!!前とは、俺たちの強さは違うぞ!!」
ちなみに、途中の合気道の話は、1人でも自分の手首を掴んでやることで、試すことができます!痛めないほどにお試しを!




