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一方その頃(後編)

  <高校の保健室・朝日視点>

目が覚めると、知らない天井...ではなく、高校の保健室だった。


「あーちゃん...靴下を嗅いで気絶したんだよ?」


...パンツが濡れてる。あのまま私は意識が飛んだらしい。


「せっかくそうならないように走ったのに..おっぱい痛い...。」


「...もう放課後?」


夕日が頷く。


「体が大丈夫なら帰ろ?」


「ゆーちゃん、ありがとうね。」


保健室の先生に礼を言って下校する。お兄ちゃん..早く会いたいよ...


-----------------------------------------------------------

その後、かなり経ってから、パーティハウスで、私たちは一つの配信予約枠のタイトルを見て驚愕することになる。


【S+ダンジョン緊急攻略】

『友達の大切な人の救出』


「う...嘘よね........もっと、もっと準備とかあるはず....しかも救出って.....」


真由ちゃんが震えている。普通のダンジョンを攻略するときでさえ、準備をする。お兄ちゃんならS+ダンジョンを攻略できるとは思ってる。


しっかりと準備をすれば。


そもそも、ダンジョンでの救出は難しい。言い方は悪いけど、足手まといができる中、その人を守りながら脱出しないといけない。


攻略されたことがないS+ダンジョンでの救出となれば、いくらお兄ちゃんと言っても生きて帰れるかは怪しい。


お兄ちゃん.....信じてるからね。裏切らないでね。


大好きだよ♡


------------------------------------------------------------

  <ニューヨーク探索者養成学園・高橋視点・昼食>

「「「「「「「「「「「「....」」」」」」」」」」」」


さっきから、ご主人様の奥様方を含めて、女性方の元気が全くない。ご主人様が、未だ攻略の前例がないS+ダンジョンを攻略なさろうとしているから。


「“なぁ高橋ぃ...”」


そう話しかけてくるのは俺の友達のウッド。ご主人様の尊さを理解した同志。


「“空気が重いんだよぉ....奥様方含めて、ご主人様に何かあったら後を追うっていってるしさぁ..目の光が全員ないんだけど...いや、俺ももちろん心配だけど..”」


ウッドの言う通り、全員目に光を宿してない。講義室の空気がドンヨリとしている。特にハンナ様は、


「誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一」


ちょっと怖いです.....ただ、事情が事情なだけに何も言えない。実際、俺もご主人様が心配ではある。


「ただいま~~~~。」


「あ、おかえりなさ.....いませ。」


危なかった..言いきれた。...ザラ様が気絶しているシュチューデントを引きずっていたから動揺したが...


「あっはははははははは!!!僕は勝ったよ!!!ダーリン♡」


「ぅ.....ぁ..............」


いや、気絶していない。意識はある。....ボロボロすぎる。


「....回復しますよ。」


「あ、そうだね。途中でダーリンが死ぬって言ってきたからついて加減せずにやっちゃったけど。やりすぎたらダーリンに嫌われるもんね。」


.......今の状況でその発言はまずい。貧乏くじを引いたなと思いながら、ポーションをゆっくり飲ませる。


「....ありがとう。」


「...さっきザラ様がおっしゃった発言に対して、俺も怒ってるからな。」


「......はい。」


恋愛感情はないけど、ご主人様を尊敬しているのは俺もだ。あ。でもあのお胸は..


(蜜)「ん。学園が終わってからすぐにインドに行けるようにできたらしい。」


「飛行機の中で私たちがダーリンの配信が見れるようにしてあるからね♡」


あのお金持ちの生徒か.....さっき電話で


『ご主人様が搭乗なさった飛行機が離陸しました。このまま私がインド行きの飛行機を貸し切ります。へへへへへ♡ご主人様に貢ぐ喜びを知った私は無敵です♡』


と言ってた。


(ナ)「スーーーーーーーーーーーーハーーーーーーーーーーー」


さっきからナナ様は、ご主人様の服を抱きしめて、匂いを嗅いで動かない。


「誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一」


ハンナ様はこの様子。


ご主人様。どうかご無事で。


-----------------------------------------------------------

  <蝋燭の灯パーティハウス・深夜・精華視点>

私と亜美ちゃんは蠟燭の灯のパーティーハウスにお邪魔している。もうすぐでご主人様の配信が始まるから。ただ万が一が怖いから一人じゃ見れない。ご主人様に何かあったら...ウプッ。


「攻略の前例のないS+ダンジョンから救出....案の定、ご奉仕会は大荒れね。」


そう法子ちゃんが言う。少しの間チャットアプリのRouteから目を離した隙に、メッセージが3桁を超えることなんて当たり前。


「はぁっ...はぁっ.......ご主人様なら大丈夫よね........」


「そ、そーだよ~。ご主人様なら......オエッ。」


顔が不安で染まり切った鏡花さんに、エチケット袋を抱えながら同意する亜美ちゃん。かくいう私も、


「大丈夫!ご主人様なら!あはははははは!!」


この調子。ポジティブにならないと、私が、私の心が壊れる。笑うしかない。


「お願い。死なないでっ...お願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願い。いやだ...いやだよぉ......」


朔くんも泣きながら大きい画面を見ている。もうすぐ。もうすぐ配信が、


『あ。映ってる?いきなりでごめんなさい。インドにあるS+ダンジョンの《《中》》から配信してます。かなり急ぐのでコメントを見る余裕はなさそうです!。』


始まった。救出対象は既に概要欄に書いてあった。世界1・2位の2人だけじゃなく、世界1位の人の両親も含まれていた。...1人で4人を救出するつもりなのだろう。

....普通、そんなことはできないのに...



神様...お願いします........どうか、どうかご主人様を.........


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