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一方その頃(前編)

  <最強への足跡パーティハウス・少し前・勇視点>


「はぁ......お兄ちゃんがいなくなって4日だよ...?やる気でなぁい!」


「こら、朝日は駄々をこねない!」


ソファでグデーンとしている朝日を注意する。僕がお兄ちゃんだぞ(涙)!あと受験生だよね!?


「お兄ちゃんのいない大学になんて行く価値ない~!」


宜野座刑務所の件が早く終わったことは知っているけど、そのままアメリカに行ってしまったためにグデグデになっている。


「せっかく小学校、中学校、高校とライバルを消してきたのに!何!あの人たちは!お兄ちゃんもモテるって自覚持ちなよ!」


「そうだよ!にいにはそれが分かってないよね!」


勉強机に向かって勉強をしていた夕日もそれに続く。


「じゃあ、誠一君が嫌い?」


「「「大好き!!」」」


「はっ!とっさに!」


聖女の真由も現れた。何を隠そうこの3人は全員誠一君の事が好きだ。


「真由ちゃんも最近元気なかったからね。..にいにのせいで。」


「本当に罪な男だね、お兄ちゃんも。ずっと寂しいよ~~って部屋で言ってたし。お兄ちゃんのベッドのシーツもまだ洗濯してないでしょ?」


「し、しょうがないでしょ!落ち着くんだから!」


「3人とも、今日は僕の婚約者が来るんだよ!」


「分かってるよ!...お兄ちゃんにはまだ言ってないんだよね。」


言えることには言えるけど、もう少しサプライズみたいに伝えてビックリさせたいんだよね。


「おじゃまします。」


「「()()()()()!!」


朝日と夕日が言ったのは()()()()()()ではない。()()()()()だ。そう、僕は実の姉、棚村暮(たなむらくう)と婚約をしている。事実婚にはなるけどね。


「誠一くんはいないのね~。」


婚約者になってから、誠一君には会わせていない。ご主人様~!みたいなことを万が一にも避けるため。


「勇って重いわよね..それが妹に..」


「なにおう!真由だって相当じゃないか!誠一君をいじめてた人たちを殴っては回復する拷問をよくしてたくせに!」


...朝日と夕日も一緒に。


「2人とも~?もう夜よ~?」


「「ごめんなさい。」」


底知れぬ恐怖を感じた。朝日と夕日が笑顔で人を殴っているときに似た恐怖。...くーちゃんからのこれはご褒美です!!


「お姉ちゃん、仕事はどう~?」


朝日が言った、くーちゃんの仕事は、とある集団についての調査。どうやら、ダンジョンを根絶しようとしている集団。スタンピードが起こる可能性があるから、言いたいことはわかるけど、各国でテロ活動をしているから救えない。


日本でもたびたび起こっている、かなり規模の大きい組織。【終末しゅうまつ】。これをくーちゃんはCIAとして調べている。


「あまり進んでないわ~~。悠誠くんがどこにいるのかが分からないのよ~。」


野村悠誠のむらゆうせいさん。誠一君のお兄さんで、僕たちが誠一君と出会ったときにはもう家からは出ていっていたらしい。....モンスターを連れて。


終末はそんな存在の悠誠さんをずっと狙っているとか。


「お義兄さんになるつもりの人だからね..将来は....へへへ......にいにと....」


「とりあえず~、お寿司を買ってきたから食べよう~?」


「「やったー!」」


「..ここ、実質棚村家に私がお邪魔しているみたい....」


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  <9日後・高校・朝日視点>

「ぅぁ~~~!お兄ちゃん不足!!」


椅子に座りながら駄々をこねる。探索者養成学園への推薦があるけど...行きたくない。お兄ちゃんがいないから。


それに、ニューヨーク探索者養成学園に行ってから配信が一回もない。忘れてる...?本来は、学園で講義の配信をすることになっているはず。


「もー...あーちゃん、また告白されてたじゃん!その人と付き合ったら?」


トイレから戻ったゆーちゃんが聞いてくる。...ライバルを減らそうとしてることがバレバレ。


「滅多なこと言わないでよー。ゆーちゃんも分かってるくせに。」


小さいころ、Bランクのモンスターに襲われてたのを、お兄ちゃんに助けられて好きになり、お兄ちゃんに特訓をつけてもらったときに脳が溶けた。


それはゆーちゃん、真由ちゃんにも共通する話。


「まあね~~。」


「....なんでゆーちゃんは余裕そうなのー?」


なんかムカつく。私はもう限界。お兄ちゃんの匂いがついてるものもなくなってきた。私はもう限界(2回目)。


「蝋燭の灯の姫川法子さんに会ったんだ~。」


「あ~、お兄ちゃんに助けられてた。」


なんでお兄ちゃんに助けられる人は女性が多いのか。神に聞きたい。ご主人様ってお兄ちゃんを呼ぶ人たちも多いし...


「その人にね...これ、もらったんだ。」


皆に見られないようにポケットから何かをを見せるゆーちゃん。


「昨日お兄ちゃんが履いた靴下の一部だよ。」


!!!???


「これを嗅いだらね、トイレで飛びそうになっちゃった。」


!!!!!!?????


「法子さんには【招待】っていうスキルがあるらしくてね...」


ゆーちゃんの説明が頭に入らない。も、もう限界..。


「それで昨日..あ!あーちゃん!?奪わないでよ!!」


ゆーちゃんから靴下の一部を奪い取って、トイレに向かう。お兄ちゃんがたまに言ってた、「最高速度でぶちぬいたる!(謎の京都弁)」とはこういうことだったんだね!


「あーちゃんーー!!いきなりはだめだって!!」


ゆーちゃんも追いかけてくるが追いつけないどころか差が広がっていく。私も大きいはずなのに、それより大きい胸がばるんばるん揺れるせいでちょっと痛そうに走っているから。


急いでトイレの個室に駆け込んで、思いっきり吸う。


「スーーーーーーーーーーーー」


あ。やばい。これ。飛ぶ。お兄ちゃんがドSになって、私の顔を踏んでいる妄想が勝手にされる。幸せ.....飛んじゃうっ!!


「あーちゃん...?....もう..だから言ったのに。」


扉の前から聞こえた、ゆーちゃんの言葉を最後に、私は意識を失った。

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