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成長限界を迎えた男の「最強」防衛録  作者: 烈育
まずは「最強」へ
16/43

同期(宜野座刑務所⑤)

ナナのつけているイヤリングが爆発することは瞬時に理解できた。


「雷龍!!」


咄嗟に発動させた雷龍でイヤリングを消し飛ばし、瞬時に雷龍を消す。多少髪も消えたせいで髪型が変になっているが、そこは許してほしい。


「っ!!まだこっちで!」


ナイフを持ったまま突撃してくるナナに素早く反応したエイヴァが


「無駄だよ!大人しくお縄につきなさい!」


と蹴りを入れようとする。それを間一髪で躱したナナは、


「ファイアボール!ファイアランス!」


と火の魔法を使う。


「ちょっと!ここの家具は木製だし寝室は畳だよ!!火事になったらどうするの!」


「...そうなったら、日本一の男が乱心したとマスコミに流す!」


暗殺には社会的死も含まれているらしい。...怖い。


「それを世間が許すと思っているのかなぁ!ウォーターボール!ウォーターランス!」


水の魔法を使いファイアボールと相殺させる。


「...まだまだ..!」


「これくらいで疲れてたらダーリンの嫁にはなれないよね!」


------------------------------------------------------------


刑務所内ではスキルを使った時の魔力消費量が3倍になるという特徴のおかげで、速く決着がついた。


「…はぁっ」


「さて、何でこんなことをしようとしたのかな?この部屋も監視されてるから、どうせ口封じで殺されるし、言うなら今だよ!...せっかくダーリンと一線を越えれそうになったのに!」


「..アレ(エイヴァ)は無視でいい。それより、何があって俺たちを襲った?これからの安全は俺たちが保証するから教えてほしい。」


動揺しているナナの背中を撫でながら諭すように言う。


「....10年前のあの事件は冤罪。イレギュラーが出てきて、私の友達は目の前で殺された。その後すぐ、私たちの先生が倒してくれた。それ..なのに、ヒグッ..バレたらぁっ..ダンジョンに人が寄り付かないからってぇ...」


抑えきれず途中から涙を流しながら説明をしてくれた。


「...死刑判決をぉっ..ぅぁっ...回避したければってぇ..昔からっ..暗殺とか、スパイとかをっ...拒否したりっ...失敗したことが分かればぁっ...親を..ってぇ..ごめんなさいっ..!ごめんなさいぃっ...!」


その謝罪は親に向けてなのか、暗殺した人に向けてなのか...泣きじゃくるナナに....言葉が出なかった。


「...ダーリン、もしかしたらここの資料室か所長室にその証拠があるかも。..でも、今日から監視がもっと...その...私たちじゃ......ごめんなさい...」


..涙目で悔しそうにそう言うエイヴァ。


「.....とりあえず、寝室に戻ろう。ハンナが戻ってきたら話がこじれる。」


頷いた二人。ついにエイヴァの目からも涙がこぼれる。..全員が黙ったまま寝室へと戻る。すると


「...お母さんっ..お父さんっ....!ごめんなさぃっ...!!」


と抱き着いてくるナナ。その頭を優しく撫でると、身体が小さく震える。


「..ダーリン、ごめん...背中借りるね。」


「..あぁ。」


いつも抱き着いてくるエイヴァが珍しく許可を取ってくる。体勢を変えて腕枕ができるような体勢を取り二人を撫でる。


ハンナはどこまで行っているのかが気になり、全力で気配を探ると、遠くにハンナの気配がする。この部屋は4階にあるが、わざわざ1階まで行ったらしい。..間に合ったのか疑問に思った瞬間、


「っ!!!!!!!」


部屋の片隅に気配を感じる。飛び起きると驚いた二人が、


「ダーリン?部屋のあっちの方に何かいるの?」


「...っ、嘘っ、暗殺者がもう..!?」


と言っているが殺意はない。ないが、全力で気配を探ってようやく場所が分かるような人を俺は山本さんしか知らない。..気配は山本さんのとは似ているが違う。


となると、かなり強い何かがいる。戦うことになった場合2人を守り切れはしない。ハンナが戻ってくるまでに倒せるかどうかなんて考えてる場合ではない。そう考えて冥断を使おうとすると、


「ぇ.....ふぅ、気のせいだった。」


「...?」


「っ!!..も、もうダーリンったらぁ♡びっくりさせないでよ~!」


俺の考えを読めるエイヴァなら恐らく分かっただろう。この状況の打開策が。


「..なぁ、ナナ。親がいる住所を教えてくれ。」


「...え?..分かった。」


そうして住所を細かく言うナナ。家が沖縄にあって助かった。


すると、耳元で

















「ん、仮にも同期。忘れるのは許さない。事情を後で話す代わりに、帰ったらいうことを聞いてもらう。」


父親譲りの気配遮断の上手さを使い近寄ってきたであろう女性の声がする。今の状況では、おそらく一番頼りになるであろう人の声だ。その言葉に頷いて、監視にこれ以上怪しまれないように、二人を撫でながら眠りについた。


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