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このパーティには呪われた者が一人いる  作者: おおま えいき
第一章 凪無千馬は呪われている
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その6 落胆の光

 胡坐をかいて木に寄りかかり呆けていると、さっきまであった自分の影がなくなっていることに気づく。それは漆黒の闇を引き連れて、夜がやってくることを示唆していた。


 そんなに時間が経過していたのかと、慌てて寝床を探し始める。急ぎ水没しない高台に上り、雨や風を凌げそうな場所を探していると、奥行は浅いが木の根が連なり洞穴のようになっている場所を見つけた。


 今の千馬にとってそこは天国のように感じられた。


 大人一人が横になるには丁度良い空間で、きっと子供の頃なら秘密基地にして遊ぶのだろうと昔を懐かしむ。地面に敷いた服の上着の上に寝転がり、ゆっくりと闇に飲まれ視界から消えゆく森を見つめていた――。


 目をつむり睡眠をとろうとしたが、この先自分がどうなるのかと考えてしまい、いつまでたっても寝付くことが出来ずにいた。体を起こし洞穴から外を見ると、まだ薄っすらと森の姿が見えている。すぐに何も見えなくなるだろうとまた横になり、外を眺めながら眠りに落ちることを待ち続ける――。


「……何かおかしい」

 そう言って顔をしかめる。


 いつまでたっても薄暗いままで、あの恐ろしい暗黒の夜が訪れずにいた。月でも出ているのだろうかと、洞窟から頭だけを出し空を確認するが、それらしいものは見当たらない。


 また何か異常な現象が起こるのではないかと警戒しながら、洞穴から出て周辺を見渡すと、遠くの木々の隙間から、ぼんやりと青白い光が漏れていることに気づく。


 恐怖は感じたが、もしかしたら人家かあるのかもしれないという希望に溢れ、急いで地べたに敷いていた上着を持ち、駆け足で光の方へ向かった。


 あの光が消えてしまったら闇の中では動くことはできない。


 千馬はまだ消えないでくれと心の中で叫びながら、背丈を超える雑草をかき分け、岩をよじ登り、木から垂れ下がる蔦をかいくぐって、何度も転びながらも走り続けた。


 心臓が痛いほどに息を切らし、やっとのことで光の下に辿り着く……。


 ――落胆し、見上げる先には、全体から青白い光を放つ巨大な岩があった……。



挿絵(By みてみん)

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