表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャドウダンス3魔弾の射手  作者: 緑青ゆーせー
79/220

77崩壊

「地下になにか、巨大な構造物があります!」


誠は叫んだが、カブトは、


「そりゃあ新宿は地下街も発達しているから…」


「その下です!

まるでアリの巣か何かのように…」


喋っていて、誠はその事実に気が付いた。


「そうか!

犯人はドールマスターだ!」


「ん、あのムーンライト号で大暴れした影繰りか?」


レディも思い出す。


「確かに、奴なら恐竜ぐらい操れるでしょうけど、何の意味があるの?」


美鳥も首を傾げた。


「たぶん…、よく判らないけど大量の死傷者を出すことを目的としているようです」


「どういう事?」


「つまり、僕らの地面の下に巨大な穴が今、作られていて、すぐにこの辺は何十メートルも落盤をする。

そこで無辜の群集を死傷させる事こそが、目的のようなんです。

それ以上のところは、今は判らない。

でも、ドールマスターという事は、あの飛ぶ影繰りや箱の女と同じ組織なので、きっとまた、何かとんでもないことを計画しているに決まってます!」


確かに新橋駅の爆破事件の黒幕であり、今回の全ての騒動の影の仕掛け人がこの組織、Aだった。

遡れば、昨年の12月にムーンライト号を東京に突っ込ませた犯罪組織だった。




今、影のロボットと砂の恐竜が激しい戦闘を開始し始めた。

とはいえ、ロボットは影なので一般人には姿は見えない。

が、恐竜が暴れ出したのは、見ている人々にも、またスマホで中継されている画像を見ている人々にも判った。


「世界の平和を守るのは僕らだ!」


勇気の叫びと共に、光が丘少年倶楽部の合体ロボットが恐竜にパンチをした。

このパンチは勇気たちの設定では、ブルドーザーよりも強い、という設定だ。

恐竜は、グラ、と揺らめいた。


真正面から小学生たちが戦う中、小百合たちは連携して戦いを開始していた。


小百合は噛んでいたガムを、手の甲にピタ、と貼り付け、影の髪の毛を大量に伸ばしていく。

小百合は、この髪の毛を操って敵を拘束することも、切断することもできる。


今は、恐竜の四肢を街灯のポールと絡めて動きを止めようとしていた。

しかし恐竜はとんでもないパワーで小百合の影の髪を引き千切ろうとしていた。


と、


「ヌーヌー!」


影の巨人が現れ、恐竜をふわり、と浮き上がらせた。

渡辺龍が、ニィと笑って、小百合に親指を立てる。


「正義の鉄拳を受けて見ろ!」


樹怜悧が叫び、巨大ロボットがパンチを放つ。

ロボットの操縦は、5人が公平に持ちまわって行っていた。

一番喧嘩になりやすいところだからだ。


無重力に襲われた恐竜は、巨大ロボのパンチに風車のように回転した。


「よーし、じゃあ回転を止めてやるか!」


ユリコがカカと笑って10メートルほどジャンプすると、金属バッドを振り下ろした。

恐竜の頭が吹き飛ぶように捩れ、回転が止まった。


そこに素早くスケボーが走り込み、アイチが恐竜にタッチした。

恐竜は体内で爆発が起こったようなダメージを受ける。


ハマユが、長身のスレンダーな体形で、パチン、と両手を合わせると、そこに見慣れない青い熊のような物が現れた。

それはハマユが、趣味の手芸で生まれて初めて作った熊のぬいぐるみなのだが、今はハマユの影を体現する存在だ。


熊が、チョン、と恐竜を触ると、恐竜は凍り付いた。


「ほぅ、これはなかなか切りやすい…」


薩摩芋之介がスルリ、と黒い日本刀を取り出すと、その場で雷撃のように剣を振り下ろした。


スパン、と恐竜は真っ二つに切れていた。


その瞬間、良治のナイフが、ユリの虫を乗せて恐竜に突き刺さった。


ざらっ、と恐竜は、観衆の目の前から消え去った。


と、その瞬間。


新宿通りに、大きな地震が巻き起こった。


「なんだ!」


小百合は、子供たちを助けようと巨大ロボットに走った。


まず新宿通りが縦に真っ二つに裂けて、そこから左右のビルがお辞儀をするように激突した。


誠は、影の手を無数に出した。


が、とてもではないが、真っ二つに裂けた新宿通り約1キロの全ての人々を救うことなど出来なかった。


人々は恐竜ショーに夢中になったまま落盤に見舞われ、そのまま頭からビルの瓦礫を浴びたのだ。

そして、地下百メートルの地獄まで、一瞬で突き落とされたのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ