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36話 ロザリアセベス2世の思い

迎賓館から王宮への帰り道を走る馬車の中で、ロザリアセベス2世は、サンドライトの事を考えていた。


あの濃紫色の髪は、西大陸の大国セルベスの王族の血筋の特長。

しかも一房だったが銀髪は、西大陸のもう一つ大国サルザールの王族の血筋の特長。

現在この世界では、濃紫髪、銀髪で瞳が緑色は、両国の王族の血筋しか居ない。


瞳は、琥珀と緑を足した玉虫色。


そしてあのバングルの獅子と、カチューシャの鷲の紋章。

西大陸での両国の関係を知っているなら、絶対に有り得ない組み合わせだ。


国王として、この世界の他国の王位継承権を持つ、ある程度上位の者は把握している。

確か 十数年前から西大陸のセルベス第2王子と、サルザール第1王女が表舞台から消えている。

セルベス第2王子の名はアレクサンド何とかだったはず。

家督争いでの暗殺、幽閉が有ったのでは無いかと云われていたが、まさか・・・。


しかも、まだ14歳でSSS級冒険者。

今迄この世界で誰一人辿り着けなかった高みを持つ者。


2大聖獣様を使獣する者。


「ははははは!まるでお伽話の王子様だな」


そしてお伽話のゼタレベルの魔法全てを使える者。


顔には出さなかったが、わしがあれ程のブレッシャーを受けたのは今迄で初めてだ。

未だに震えが止まらない。


まさに規格外!

あの規格外の少年が何処を目指すのか楽しみだ。


少年が向う地は、ガリズバリー辺境伯領地。

ガルズバリー辺境伯、あの者なら、良識器量共に問題は無い。

開拓推進に力を入れてる。

少年には、わしからの紹介状も持たせたし大丈夫だろう。


私の国は壊さないでくれよな。

あの少年と、2大聖獣様を怒らす事をする馬鹿が我が国には居ない事を祈ろう。


僕は少し前にケリーさん、ランゼムさん、セシリア達と今後について話し合った。

僕はママが話していた、戦争未亡人や、夫を病気や事故で失った未亡人が働ける場所を創りたいと話した。


構想は考えている。


ケリーさん、ランゼムさんの話では、そういう事なら、グルバリア連邦王国サガン国ガリズバリー辺境伯の開拓地が良いと言う事だった。


ガリズバリー辺境伯は現在47歳で、人となりも良く、平民を大事にしてると評判の人物という話だ。


ガリズバリー辺境伯領地は、東大陸と南大陸にオスグレー川を挟み隣接してる。

中央大陸 主要1国は、北大陸 主要3国(トゥバイス山脈を挟み)、東大陸 主要4国(ゴライアス山脈、オスグレー川を挟み)、南大陸主要 4国(オスグレー川を挟み)、と陸続きになってる。


ガリズバリー辺境伯領地は、現在オスグレー川の川沿いから5キロ位まで開拓を一気に勧めたいと、現在、開拓民を高待遇(3年間税金免除)で募集、迎え入れてる。


西大陸 主要2国は、海を越えた地にある巨大大陸で北、中央、東大陸を合わせた大きさだと言われている。

その巨大大陸を2大王国がほぼ支配していて、両国は西大陸の覇権を賭け200年以上戦争をしている。


ガリズバリー辺境伯領地は、南大陸と隣接してるため気候は温暖で住みやすいが、オスグレー川は毎年6月から7月頃までに1度は氾濫し、大洪水を起こす。


大洪水後は肥沃な土が運ばれ、恵みの氾濫と呼ばれている。


現在4月1日だから、今、開拓領地に移住したら、十分洪水には対応できる。

サンドライトは最初から洪水対策で高台を作り、村規模の集落を開拓したいと考えていた。

もちろん、国境沿いなので、高台、壁を作り集落を他国から襲撃を受けづらくする目的もある。


洪水の恩恵を当てにせず、近代農法で収量を上げることを考えている。

現状、洪水の恵みと言っても、小麦の種1つで、3〜5粒収穫できれば良い方で、穀物の収量効率が悪すぎる。


現状小麦ではなく、小麦より生産量が少し多い大麦生産が主流となっている。

大麦でパンを作ると、小麦パンに比べ、固く、ひび割れし、膨らまず、色はグレーぽい。


前世の記憶で大麦は栄養価が高いのは知っているが、この世界の大麦パンは、食感は数日たったフランスパンより固く、中身がぎゅっと詰まっていて、味は麦茶の味がする。

大麦パンを食べるときは、ナイフでギコギコして数センチの厚さに切って、そのまま食べるか、スープ等に浸して食べる。

グルバリア連邦王国の主食はパンの他、大麦ごはんや大麦リゾットで、大麦パンは保存食、携帯食の意味合いが強く、小麦を使ったパンは、大麦パンの3倍の値段がする。


ガリズバリー辺境伯領の開拓地は、南大陸、東大陸とオスグレー川で繋がってるため、交易もしやすい。


ロザリアセベス国王は、今回の事件は王宮のお膝元で起きたので、お詫びがしたいと申し出されたので、サンドライトは、辺境伯開拓領地での3つの許可をお願いした。

①村規模の面積の未開拓地の付与、②サンドライトが開拓した土地への移民の受け入れ自由、③他の大陸、国との交易の自由、を辺境伯に求める旨を紹介状に記載して貰った。

国王は3つの希望を受理してくれたが、最終判断は辺境伯次第次第なので、国王が身元保証する紹介状を貰った。


今回は、一度ママの居る、ランズベルグ国ズレイに皆で転移して、その後辺境伯領に向かう予定だ。

サンドライトは、早く新しい仲間達をママに紹介し、今回の開拓地移民の話をしたかったからだ。




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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公の呼び名が途中から【アレク】⇒【サンドライト】に変わっているのは良いのですが…変更するのであれば過去文も全て変更した方が良いかと。 それと主人公の精神年齢と実年齢の解離が酷い。精神年齢…
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