35話 自業自得
原稿はきちんとバックアップを取っておきましょう。(涙)
原稿が吹っ飛んだとき、真っ白に燃え尽きたぜ!おっちゃん。真っ白によ。
サンドライト達がグルバリア王国ロザリアギルド支部の前にいる。
周りには、ロザリア周辺のそれぞれの街のギルド長6名、各街の騎士団員20名ずつ合計140名、ロザリア領主、ロザリア騎士団員100名
グルバニア王国宰相を含む王室関係者9名、ギルド本部関係者20名がそろっていた。
グルバニア王国宰相はこの後、サンドライトにグルバニア国王へ謁見させる腹積もりであった。
午後2時、ロザリアのギルド支部は騎士団240名に取り囲まれていた。
先頭にサンドライト、直ぐ後ろにギルド本部長、各ギルド支部長、ロザリア領主、グルバニア王国宰相が居る。
その後ろには、捉えられている、エリザベート、カルヴィン、オーウェン、ヒルダ、伯爵子息一行がいる。
エリザベート、カルヴィン、オーウェン、ヒルダ、伯爵の子息一行は、ほんの少し前まで眠らされていたので、状況が分からない。
ただ彼らに解ってるのは、自分たちがやばい状況に居ると言う事だけ。
ロザリアギルド支部の中に集まっていた、テオドール、ギルド職員、冒険者たちはサンドライト達を見て呆然としていた。
「な、なんなんだ!寄生虫の横に居る者たちは!皆周辺のギルド長ではないか!」
「しかも何故ギルド本部長や領主様、宰相迄いるんだ」
テオドールは震えていた。何が起きてるんだと。
テオドールの前にサンドライトが近づく。
「ギルド長、エリザベートさんに、テオドールさんが呼んでいると言う事で来ました」
サンドライトの言葉を聞いて我に返ったテオドールは取りあえずは自分がする事をした。
「寄生虫!貴様は冒険者資格剥奪処分が決まった!さっさっと冒険者ギルドカードを渡せ!」
サンドライトはギルド本部で作り直した新しい冒険者ギルドカードをテオドールに渡した。
テオドールは手渡されたカードを見て驚いた。
通常ギルドカードは銀色だが、サンドライトが渡してきたギルドカードは金色だった。
テオドールは震えた、金色のギルドカードはS級しか持てない特別なカードだから。
しかもカードには SSS級と記載されていた。
SSS級カードなど今まで聞いたことがない。
S級カードはギルド本部でしか発行されない。
サンドライトの横には、ギルド本部長がいる。
テオドールは自分の顔が青ざめて行くのが分かった。
「テオドール君、アレクサンドライト殿のギルドカードを返しなさい」
ギルド本部長がテオドールからギルドカードを奪い取る。
テオドールは頭が混乱した。
何故?寄生虫がS級ギルドカードを持っている。
何故本部長が、寄生虫に殿と呼んでいるんだ、訳が分からない。
しかも SSS 級カードだと。
「ギルド反逆罪他でテオドールを拘束する」
ギルド本部長がそう叫ぶと後ろに控えていた騎士団員がテオドールを拘束する。
「ロザリアギルド支部の職員を全員ギルド反逆罪で拘束!」
「ロザリアギルド支部の此処に居る冒険者全員を拘束!」
テオドールも、ギルド職員も、冒険者たちも訳が分からない。
自分たちは、泣き崩れ絶望する寄生虫を見に来たんだ。
自分たちが泣き崩れ絶望するために来たんじゃない。
ギルド内で拘束されたものが全員ギルドの外に整列させられた。
捉えられた者たちは自分たちが何故捉えられたかわからず大騒ぎしている。
「静かにしろ!」
ギルド本部長が叫んだ!
「罪状、B級冒険者エリザベートは私利私欲で、ロザリア冒険者支部長テオドール、カルヴィンを色香で取り込み、SSS級の力を持つアレクサンドライトを罠に陥れた罪。
オーウェン、ヒルダも言いがかりでアレクサンドライトを貶めた罪。
ロザリア冒険者も街の者も真実を捻じ曲げアレクサンドライトを貶めた罪」
「エリザベート、テオドールは他に、金銭をもらい受けての貴族子息のパワーレベリングを行った罪」
「テオドールはギルド規約以外の私的逆恨みでのアレクサンドライトへの偽証した理由での冒険者剥奪、冒険者資格永久剥奪届をギルド本部に届け出た罪」
先程迄騒いでいた者たちは 今は言葉を失っている。
「これから処分を言い渡す」
「ロザリアギルド支部長テオドール、ギルド解雇 無期犯罪奴隷と処す」
「B級冒険者エリザベート 冒険者資格永久剥奪 無期犯罪奴隷と処す」
「A級冒険者カルヴィン、オーウェン、ヒルダはC級冒険者に降格、ギルドカードに要注意者の印をつけると処す」
「ロザリオギルド職員は全員解雇 1年間の強制労働民と処す」
「此処に集まったロザリオ冒険者は全員ランク2階級降格、ギルドカードに要注意者の印をつけると処す」
「なお、ロザリオ冒険者ギルドは本日をもって閉鎖する」
皆また騒ぎ始める。
「ギルドを閉鎖したら俺達どうやって生きてけばいいんだ!」
街の住民が騒いだ。
「お前たち街の住民もアレクサンドライト殿を追い込んだが、罪を不問にしたのだ。それとも罰せられたいか!」
住民たちは押し黙った。
「ヴァーナル伯爵家次男サミエル、本日をもってグルバリア王国追放 ヴァーナル伯爵家から絶縁と処す」
「な!何を言ってるんだ!悪いのは全部、エリザベートとテオドールだぞ!お父様が黙ってないぞ!」
騒ぐサミエルに、ギルド本部長は皮紙を懐から取り出し、サミエルの前に開いて見せた。
「ヴァーナル伯爵家からのサミエルへの絶縁状だ」
サミエルは泣いていた。巻き込まれただけなのにと。
「従者ロレッタとトミーは不問と処す」
ロレッタとトミーは安どと不安が混じった表情をしていた。
テオドールは崩れ落ち笑っている。
冒険者、ギルド職員に関しては、真偽判定持ちが、騒動に加担しか否か簡単な尋問で判別していた。
加担したものには処分を、加担していなかったものは釈放。 11名が釈放された。
取りあえず事件はこれで終わりを見せた。
ブラックドラゴンと、九尾は相変わらず悪だくみをしている悪い顔をしている。
グルバニア王国宰相は、サンドライトにグルバニア国王へ謁見しに国王の城に来い、と言おうとした時大きな影に包まれた。
ロザリアの街の上空に、巨大なブラックドラゴンと九尾がいた。
ギルド本部の前に集まっていた人びとが全員息を飲んだ。
ロザリアの街の人々も全員息を飲んだ。
「人間共よ!良く聞くのだ!今回は主様を巻き込んだ人間共の失態を、人間共が後始末をしたから不問にするとしよう!」
「主様を束縛したり利用しようとしたりするものが現れたら我らが許さんこと肝に銘じよ!」
「そこの人間、本部長とか言ったか、主様に干渉したり束縛しなかった処遇褒めて遣わす」
と言うと、ブラックドラゴンと九尾は何時ものサイズに戻ってサンドライトに纏わりついている。
ギルド本部長は胸をなでおろしている。
自分の判断は間違ってなかった様だった。
アレクサンドライト殿を取り込もうとした派閥を抑えて本当に良かったと思う。
グルバニア王国宰相は震えていた。
わしはこの国を破滅させる所だったのか。
宰相はギルド本部長に話を聞いた。
「アレクサンドライト殿の件は無欲で対応すれば良いのですよ」
本部長は晴れ晴れとした顔で答える。
グルバニア王国宰相の計らいで、今夜はグルバニア王国首都ロザリアの迎賓館に招かれた。
食事後、応接室に、グルバニア国王が突然現れ、
「アレクサンドライト殿気を遣わんでくれ。わしはただ挨拶に来ただけである」
「わしは、グルバニア国王ロザリアセベス2世だ」
ロザリアセベス2世は名君と言われている。彼がグルバリア連邦王国を作った。
グルバリア連邦王国の主要国を石畳道路で繋いだのも彼だ。
グルバリア連邦王国内の関所を排除したのも彼の政策だった。
ロザリアセベス2世は、サンドライトを見ていた。
「髪の色、瞳の色、バングル、カチューシャ、間違いないな・・・」
「お目に掛かれて光栄です。閣下の行われた、関所撤廃、道路の普及、本で読んで感嘆しておりました」
サンドライトは無邪気にはしゃいでいた。
グルバニア王国の本読んだ時、先を読んだ政策を国王が主体となって行っていると書かれていた、まさかそんな凄い人と会えるとは思ってなかった。
「アレクサンドライト殿はこの辺では見ない髪の色をしてるね」
「ママとパパが西大陸出身だからかも知れません」
ロザリアセベス2世が話すと、サンドライトが嬉しそうに言った。
その後自己紹介をして、しばしの談笑をしてロザニアセベス2世は帰った。
セシリアとランゼムさんは緊張のあまり置物になっている。
2日ほどロザリアの迎賓館に滞在した。
そして僕たちはグルバリア連邦王国サガン国のガリズバリー辺境伯領地を目指した。
連載モチベーションのため評価、ポイント、よろしかったらお願い致します。




