34話 大人の事情③
書き溜めていた原稿が吹っ飛び真っ白になっていました。
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サンドライト達が仮眠室で待機してると、ギルド職員が迎えに来た。
ギルド職員の後をついていくと、 先程の会議室ではなく、 応接室の前で止まった。
サンドライトが応接室をノックして扉を開けると中に、リーベンのギルド長ダニエル、
ギルド本部長、副部長、儀長、議長補佐、職員2人がいる。
応接室はとても広く豪華な造りの部屋だ。
サンドライト達が中に入ると、目の前にいた七人が肩膝を床につけ、 片手は心臓のある場所に置き頭を下げる。
「アレクサンドライト殿、 この度は当ギルド支部の失態でご迷惑をおかけした事、 誠に申し訳有りませんでした亅
ギルド本部長が謝罪してきた。
その言葉を合図にまた7人が頭を下げる。
「お気持ちは理解しましたから、どうか頭を上げてください」
サンドライトの言葉で、目の前の7人が頭を上げた。
その後全員が席に着き、今回の事件の処遇についてサンドライト達に説明が行われ、処分内容はサンドライト達を驚かせた。
サンドライト達の予想を超えた厳しい処分内容だった。
サンドライトは、ずいぶん厳しい処分だなとは思いながらも、おおむね処罰内容に異議は無かった。
ただ一つ、今回の騒動に加担したロザリアギルド所属冒険者の冒険者資格剥奪には異議を唱えた。
「幾らなんでも、その対応は厳しすぎるよ、皆にも生活があるし」
サンドライトの発言で直ぐに内容は変更され、加担したロザリアギルド所属冒険者は、ランク2階級降格に決定した。
ロザリアギルド支部の処罰決行日は29日のお昼頃(午後2時)。
話を聞いていたブラックドラゴンと、九尾は凄く悪い考えをしてる表情をしている。
エリザベートに曰く、テオドールは、アレクがフルネスト山からロザリアのギルドに到着するまで、
4日から5日掛かるから、28日にアレクがギルドに行っても改めて29日に来て貰い、アレク処刑は29日に行われる。
29日のアレク処刑日には、ギルド職員、冒険者達が処刑の瞬間を見るため皆揃う。
以前、エリザベートの口からこの話を聞いたとき「悪趣味すぎる」ランゼムが吐き捨てていた。
今回の処分は急遽決まったため、処分決行日まで時間が少なすぎる。
ルブラン国にあるギルド本部と、グルバニア王国の首都ロザリアでは距離がある過ぎるため、
今回に限り、サンドライトの転移を使わせてもらうことになった。
必要最小限の人間を転移するのだが、29日のロザリアのギルドでの処分執行のために、かなりのギルド本部関係者を転移しないといけない。
ギルドにはワイバーンを使獣してる魔物使いが、各地のギルド支部に伝書する、ワイバーン伝書部隊がある。
今回はギルド本部がサンドライトに忖度した事案の為、時間があまりにも少なく、緊急を要するのはサンドライトの転移で、それ以外はワイバーン伝書部隊に任される。
幾ら同じグルバニア連邦国とは言え、ロザリアはグルバリ王国の首都、かたやギルド本部があるのはルブラン国、ギルド支部の問題としても根回しは必要だ。
現在26日の午後5時過ぎ。
政治的根回しと、29日にロザリアギルド支部制圧のための準備のため、サンドライトは転移を使いまくった。
最初にリーベンのギルド長ダニエルと、ギルド関係者をリーベンのギルド支部と領主館に連れて行き、
その後、ロザリアを取り囲む5の街のギルド支部、領主館に、ギルド本部関係者を転移で送った。
そしてロザリアの領主館と王宮にギルド幹部を転移で送る。
サンドライトが帰ってきたのは午後7時過ぎだった。
今日からギルド本部の仮眠室ではなく、ギルド本部が用意したルブランの街の宿だったが、案内された宿は、2階建ての貴族の御屋敷みたいな高級宿であった。
「凄い待遇だな」
ランゼムは呟いた。
サンドライトとセシリアは、「凄い!凄い!」とはしゃいでいる。
27日28日も、サンドライトは何度もあちこちに転移した。
その合間に、ランズベルグ国首都ズレイの商人ケリーさんを転移で迎えに行き、
サンドライト、ランゼム、セシリア達で、今後を話し合いをした。
そして29日の朝を迎えた。
貴族の屋敷みたいな高級宿からギルド本部に向かう。
今回はルブランのギルド本部からギルド幹部、関係者20人、騎士団20人を転移で届ける事になっている。
ギルド本部の貴賓室に招かれて、ギルド幹部と談笑していた。
「アレクサンドライト殿、今後は何処に向かわれますか?」
サンドライトにギルド本部長が訪ねた。
「グルバリア連邦王国サガン国のガリズバリー辺境伯領地に行きたいと考えてます」
サンドライトが答える。
「セシリア殿、ランゼム殿も御同行されるんですよね」
「はい、一緒に来てくれると言ってくれました」
「ギルド本部の決定で、アレクサンドライト殿はSSS級冒険者に、セシリア殿はS級冒険者に、
ランゼム殿はB級冒険者に昇格させていただきます。」
サンドライト、セシリア、ランゼムは驚いている。
「S級冒険者なら、行動の幅が広がります。しかも、御2人は十分そのランク条件を満たしておりますのでギルド本部で手配させて貰います」
「S級冒険者カードがあればきっとこれからの旅に役立ちますよ」
サンドライト達はただ頷くだけだった。
ギルド職員が新しくなったギルドカード3枚を持ってきた。
サンドライトの新しく作られたギルドカードは金色だった。
通常のギルドカードは銀色で、S級ギルドカードは金色に差別化されている。
そして時間は過ぎ、午後1時半を迎えた。
サンドライト達は、ロザリアに向かうため、ギルド本部の庭に向かう。
午後1時50分、サンドライト達はロザリアのギルド支部傍の人目に付かない場所に転移した。
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