31話 アレク 14歳の誕生日おめでとう
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ランゼムは取りあえず、アレクの収納にランゼム、セルシア、九尾を空間収納に入れてもらい、アレクの転移で、ロザリアの隣町リーベンのギルドに転移した。
ブラックドラゴンは、元の姿で、ウルフネスト山麓の赤い屋根の山小屋の前で留守番をしてる。
山小屋に、寝させたエルザべート、カルヴィン、オーウェン、ヒルダ、伯爵子息一行を置いた。
サンドライトはパーテーィーでグルバリア連邦王国内の大きい街はある程度立ち寄ったことがる。
山小屋で、僕はランゼムさんに、転移魔法が使える事を話した。
一瞬ランゼムさんが固まっていた。そして
「アレク君だものな」
と、ママやパパと同じ目をして同じセリフを言った。
何故かブラちゃんと、九ちゃんが、何度もうなずいていた。
ランゼムは、サンドライトに、2大聖獣様を両方使獣している時点で、常識外、いや、規格外の話だから、自分の信用してる人間にはサンドライトの力の話をする事に許可を得ていた。
リーベンのギルドにつくと直ぐにランゼムは緊急案件だと、ギルドの受付で話、ほどなくギルド長の部屋に招かれた。
懐中時計を見たら午後4時過ぎだった。
ついでにリーベンのギルドで、九ちゃんの使獣証明の首輪を受け取り付けた。
ブラちゃんのは、使獣が一緒に居ないと登録できないので、次回にした。
使獣証明に、九尾と記載されてる上に、現在の九ちゃんのサイズは小さくても、どこから見ても尾が9つあり何処からどう見ても九尾だった。
ギルド内はざわついていた。
日がもうすぐ沈み始める頃なので、日帰りの冒険者はそろそろ帰ってき始める頃だ。
ギルドに居る皆が体を震わせてギルド長室に向かう九尾を見ていた。
アレクは相変わらずその辺は無頓着だ。
ランゼムは額に手を当てたままだった。
ギルド長の部屋に入り挨拶を交わした。
「リーベンの冒険者ギルドにようこそ、私がギルド長のダニエルだ」
身長187㎝ 男性 黒髪 厳つい体形をしている。元A級冒険者
「はじめまして、アレクサンドライト A級冒険者です」
「はじめまして、セシリア A級冒険者です」
「うちは善良なきゅうびなの」
ダニエルは人生最大の動揺している。以前S級魔物のレイドにも参加した屈強の男が。
な、なんなんだ、このアレクと言う少年は。こんな凄い気を持った人間に会ったことがない。
しかも、何で使獣が九尾様なんだ。
ダニエルは震えてるのを隠すために直ぐに椅子に腰かけた。
ギルド職員が紅茶が入った分厚いカップを人数分テーブルに置いていった。
ダニエルが紅茶を飲みながらランゼムの話を聞いていた。
ランゼムはロザリアのギルド長が貴族の子息のパワーレベリングの斡旋、自分の好き嫌いでのギルド規定外の理由でのA級冒険者資格剥奪の件、そして、アレク周辺に起きたエリザベートが主犯の出来事、アレクの転移魔法で移動して来た事を話していた。
途中ダニエルはどうしても気になり、話の腰を折ってランゼムにあの使獣は九尾様だよな?と尋ねた。
「はい、本物です。今はサイズを変えられてます。先程話した山小屋の前にはアレク君のもう1人の使獣、ブラックドラゴン様が留守番をしてます」と当たり前のように話した。
ダニエルは飲みかけていた紅茶を噴出した。
ダニエルは、ランゼムを仕事、人となり共に信用していた。
ランゼムの話した、この目の前に居る少年は、規格外の力を持っていた。転移魔法まで使えると。いくら信用しているランゼムの話でも、俄かには信じられない話だったが、2大聖獣様を両方使獣にしていて、現に九尾様が目の前に居る以上本当のことだと認識しないわけにはいかなかった。
ランゼムの話は俄かには信じられない話だが、信じるしかない状況だった。
頭を整理した後、ダニエルは中央大陸の冒険者ギルド本部に、今回の事件の報告を決めた。
直ぐランゼムに、本部に報告決定と話し、ダニエルも、アレクの空間収納に入り、中央ギルド本部に転移した。
中央大陸のギルド本部はリーベンから南東2500キロ離れた連合国の1国、ルブラン国首都ルブランにある。
冒険者ギルドは基本午後6時に一般業務は終了する。
今回は緊急案件と言う事で現在午後6時過ぎだがギルド本部の副本部長がまだギルドに残っていたため、面会できる事になった。
副本部長との面会はダニエルさん一人で行われた。
アレク、セルシア、ランゼム、九ちゃん(仔犬サイズ)がギルド内の食堂に居た。
食堂と言う名の居酒屋だ。
アレクは転移を見られない様に注意し、一度ウルフネスト山麓の山小屋に転移した。
寝せている全員に【スリープ】を唱え、ブラちゃんに空間収納してるママが作った作り立てのパン、焼きたてのステーキを渡した。
もちろんブラちゃんには小さくなってもらった。
デカいサイズのままだったら、僕の空間収納の食料が1回の食事でなくなっちゃうよ。
ブラちゃんが「おいしい!おいしい!」と連呼していた。
ブラちゃんは凄く付いて来たがったけど、僕は明日の朝迎えに来るからと、引き続き留守番をお願いした。
ブラちゃんが別れ際に「ご主人様、14歳のお誕生日おめでとう」と言ってくれた。
僕は少し涙が出ちゃった。
転移でルブランのギルドに戻り、皆の居る食堂に戻った。
改めて席に着くと、
「アレク 14歳の誕生日おめでとう!」
セリシア、ランゼムさんが僕の誕生日を祝ってくれた。
今日の誕生日程、色々あった誕生日は今までなかった。
色々あって疲れたけど、今は嬉しくて泣いていた。
皆で食事をしていた所、ギルド職員が訪れて、話し合いが遅くなるので、今日はギルド職員の仮眠室をお使いくださいと案内された。
女性用と男性用に部屋が分かれていたが、セシリアが今日はアレクの誕生日だから、皆と同じ部屋がいいと言い張るので、4人全員同部屋にしてもらった。
「今日は自分の意見をちゃんと言うんだね」
と僕が言ったらセシリア曰く勇気をもって行動出来るようにするらしい。
僕とランゼムさんが大笑いした。
そして夜が更けていった。
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