↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/52

25話 漆黒の翼②

ポイント、評価、ブックマーク誠にありがとうございます。連載の励みになっています。


「おいおい!さっきから無理、おかしい、とか言い訳は良いんだよ!」

「あの糞虫野郎が収納出来てあんたが収納できないなら、あんたは糞虫以下なだけだ!」

カルヴィンが、エリザベートとランゼムの平行線な話し合いにしびれを切らした。


「ちょっとカルヴィンさん、私をいきなり糞虫呼ばわりは許せない発言ですよ!」

ランゼムは今、このパーティーに参加したことを後悔し続けていた。

この量を収納できるのが普通と認識している、頭のおかしい人間しか此処には居ないから。


「はぁ?糞虫の収納してた量も収納できなければ糞虫以下だろ!」

カルヴィンは苛立ち、声を張り上げた。


「もう我慢の限界です!この出来事はギルド本部に全部報告させて貰います!」

ランゼムはロザリアの隣街リーベンのポーターだったが、ロザリアのギルド長に指名されエリザベートに紹介された。ロザリアのギルド長が、あの化け物をギルドの面汚しだと怒っていた。


あまつさえ、規則違反であの化け物からギルドカードを剥奪するとさえ言っていた。

このパーティーも、ロザリアのギルド長も狂ってる。


あの化け物がリーベンに来たら取り合いになるそんな逸材を、この者たちは切り捨てた。

今朝の様なひどい仕打ちをした上に、ギルドカード剥奪迄考えてる頭のおかしい人たちだ。

ランゼムは自分も同じ仕打ちに合うんじゃないかと怖くなっていた。


「ちょっとまってランゼムさん、ホワイトファングウルフは解体したら収納できるんですよね?」

エリザベートは焦った。今ランゼムに帰られれば、荷物持ちが居なくなる。それだけは避けなければいけないと、説得に回った。


「保証はできません。入らないかもしれません」

ランゼムはもうこのパーティーから逃げたかった。


「エリザベート!そんな言い訳しかできない奴!帰ってもらえ!」

「ちょ!ちょっと待ってよカルヴィン、ランゼムさんが帰ったら誰がこの荷物持つのよ」

エリザベートは驚いた。カルヴィンが怒鳴ってとんでもないことを言い出したからだ。


「サミエル様のトミー君が居るじゃないか、【ハイ空間収納】なら糞虫より容量上だろ」

カルヴィンが当たり前だろう見たいな顔をして言った。


「カルヴィンさん、私の収納能力はゴブリン1匹が限界ですよ」

トミーも、ランゼムとカルヴィンのやり取りを聞いていて、とんでもない所に来たと思ってた。

カルヴィンさんは空間収納量を全然把握していない。この人達は駄目だと。


「はぁ?トミー君何言ってんの?この遺体はただの【空間収納】から出したんだぜ!」

カルヴィンは自分が正しくて、ランゼムとトミーがおかしな事を言っていると思い込んでる。


「カルヴィンさん何度も言いますけど、あの方が常識を無視した量を入れてたんですよ」

ランゼムは呆れ果てていた。


「ランゼムさん取り合えずホワイトファングウルフを解体しますから、収納お願いします」

エリザベートは取りあえず現状で一番良い解決方法を考え提案した。


「チッ!あの糞虫また俺を騙しやがって!凄い空間収納ならそう言えてんだ!」

カルヴィンはもう真面ではなかった。


カルヴィン、オーウェン、ヒルダが解体を始めたが、普段解体をしていなかったため、

白い毛皮に血が付きまくって商品に成らない酷い状態になった。


「カルヴィン、解体苦手なの?いつも解体は誰がしてたの?」

「解体なんて糞虫が入って来てからやった事ない。全部糞虫が収納してたからな!」

険悪な空気が流れてきた。


「寄生虫をポーターとして安くこき使えばよかったのね」

エリザベートも既に真面ではなかった。


結局、討伐部位と魔石だけを回収することになった。


エリザベートは計算が狂いかなり苛立ち始めていた。

カルヴィン、オーウェン、ヒルダも、ホワイトファングウルフの毛皮素材買取金額を、

当てにしていた分、今回は魔石、牙、爪だけなので、機嫌が悪かった。


只一人、セシリアだけは、こうなるんじゃないかと予想はしていた。

彼女だけは隣でいつもアレクを見ていたので、もしかして、常識外ではないかと思っていた。


そして雰囲気が険悪なまま、3時間以上掛かって、全部の討伐部位、魔石、

ホワイトファングウルフの牙、爪を回収した。


処理して残った部位をセシリアが【メガファイヤー】で周囲が燃えない様に丁寧に焼却した。


スッキリした顔のサミエルと顔に熱を帯びたロレッタがテントから出てきた。

サミエルがロレッタを連れてテントにしけこんで無ければもっと大騒ぎになっていただろう。


この時既に正午位であった。


パーティーは軽めの昼食を取り、テントを仕舞出発した。


「おい!セシリア、何時ものテレパシーでの状況報告来てないぞ!」

出発して間もなくカルヴィンが叫んだ!


『私は【索偵】なんて持ってません。何時もアレクが【索偵】で調べた報告を私が皆さんに【テレパシー】で連絡してただけです』

『アレクが居ないので、状況報告が出来ません』

セシリアが【テレパシー】を使い全員に報告した。


「チッ!また糞虫が原因か!何処まで迷惑かければ気が済むんだ!」

カルヴィンは遠慮なく大声で言い放った。


ランゼムは、今のやり取りで、更に気がめいった。

今日来たばかりで詳しくは知らないが、第三者から見て、有能な人間を追放したせいで歯車がかみ合ってないとしか思えない状況だった。


ランゼムは早くこのパーティーから抜けたとばかり考えるようになった。


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


同時刻サンドライトは、伝説のブラックドラゴンと、九尾を仲間にして友情を深めていた。


連載のモチベーションのためにも、ポイント、評価等よろしければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。