14話 僕はいつの間にか寄生虫にされていた①
エリザベートが北大陸からこの中央大陸のグルバリア連邦王国の首都ロザリアに来て2ヶ月近くの月日が流れた。
エリザベートは特定の冒険者パーティーには加入せず、臨時パーティーにいつも参加していた。
寄生虫退治の準備に時間がかかるし、私は漆黒の翼に入るのだから。
沢山の冒険者パーティーからエリザベートに加入の誘いがある。
「ふふふ、罪づくりな女よね~私は。」
思わず独り言で呟いた。私が加入するのは漆黒の翼なのよ~。
他の雑魚パーティーに私が似合うわけないのに、馬鹿な奴らw。
「お誘いありがとうございます。だけどまだ私は此処になれるのが精いっぱいで固定パーティーに加入は、早いと思っています。だけど、素敵なお誘いのお話、本当にエリザベートは嬉しく思います」
エリザベートは満面の作り笑顔で、誘いをかけてきた全員に同じ受け答えをしていた。
身分不相応て言葉、知らないのかしらw。
ゴミ虫のくせに気安く私に話し掛けないで欲しいわ。
エリザベートはこの2か月間精力的に動いた。もちろん夜も精力的に。
毎日のように、ギルド長テオドールか、漆黒の翼のリーダー、カルヴィンとベットを共にしていた。
もちろん会うたびにスキル【ハイ魅了】を発動していた。
スキル【ハイ魅了】を発動しても効果は徐々に薄くなり2~3日経つと効果はほぼなくなる。
そのため、エリザベートは、テオドールとカルヴィンに頻繁に会った。
スキル【ハイ魅了】を発動しなくても、自分対して、骨抜きになる様に。
特にベットでは奉仕しまくった。これでもかと、ありとあらゆる奉仕をしまくった。
絶世の美女で妖艶で抜群のスタイルの彼女に献身的に奉仕されるのだ。
スキルを重ね掛けしながら。毎晩のように。
ふう~、流石毎日だと腰にくるわね。大事な所と乳首はひりひりするし。でも未来の大金のため!
ピロートークで、毎日の様にアレクが如何に寄生虫なのを語り掛けた。
エリザベートは、テオドール、カルヴィンのベットに訪れる前に、夕方から冒険者の立ち寄る酒場に、
何度も何度もマメに顔を出し、
「漆黒の翼が急成長するタイミングでアレクが加入出来てうらやましいわよね~」
「アレクってすごく運がいいわよね~」
と、エリザベートが水を向けると、テーブルを囲んでいた者たちが次々会話に入ってきた。
エリザベートは直接は言わない。アレクが寄生虫だとは。
周りの者がアレクは寄生虫だと発言するように誘導するだけだ。
「奴はまさにパーティーに寄生してる害虫だ!」
誰かがそう言った途端皆が盛り上がった。
皆、漆黒の翼が毎日大金を稼いでいるのが羨ましかった。妬ましかった。
パーティーの実力で稼いでるのも知っていた。だから皆何も言わなかった。
しかし改めて考えると、傍から見て、メンバーの4人の役割は解るが、アレクの役割は解らない。
解らない=何もしてないと、この場にいる者たちはそう解釈してしまってる。
アレクは様々な属性の魔法が使えるが全て初期魔法だ。
ロザリアのTOPクラスのパーティーにそもそも初期魔法しか使えない奴が居るのがおかしい。
一度そう思うと、心からそう思うようになり、アレクを、妬み、僻み、羨ましくなり、最後は寄生虫野郎という思いに皆がなった。
同じことをロザリアのギルド職員にも何度も行った。
「毎日の激務お疲れ様です」
と近づき、慰労会として、ギルド職員を酒場に誘い、会話の誘導で アレク寄生虫と認識させるために。
他の冒険者とギルド職員に、アレクをパーティーに寄生する害虫と認識させ、敵意を持たせるのに約1ヶ月掛かった。
テオドールは10日もかからず骨抜きに出来た。
テオドールはエリザベートに枕もとで毎回、アレクは漆黒の翼にとっての害虫だと吹き込まれ、信じ、
「可愛い顔してパーティーに寄生していた害虫に気が付かなかったとはギルド長として恥だ!」
今ではアレクに敵意さえ抱くようになった。
ピロートークで、
「ねぇ~テオドール、寄生虫でさえAランクになれるんだから、貴族の箔をつけたいおぼっちゃま達を漆黒の翼に加入させて、パーティーの戦闘に2~4週間ただ居るだけでAランク冒険者になるわよね?」
「ああ、規定数の高ランクの魔物を倒した時にパーティーに参加していたら可能だ」
「ふふふ、ねぇあなた、箔をつけたい貴族のおぼっちゃま集められる?」
「ふ、貴族共は世間体を気にするからすぐに沢山の貴族のボンボンを集められるさ」
「箔をつけたがるのは親の方が必至だから、親がいくらでも子供のために金を出すさ」
「あなた素敵。こんなに素敵な人に会えてエリザベートは幸せ者ですわぁ」
「ふっ、俺もだよ、君無しの人生なんて考えられないよ」
「Aランク冒険者にする金額は大金貨50枚でも貴族たち出せるかしら?」
「ははは、あいつ等ならそれぐらいすぐ出すだろう」
報酬は大金50枚。もちろんこの大切なお金は全部私の物。
漆黒の翼のメンバーには、貴族と繋がりが出来る、恩を売れて今後につながるとか言えば、
馬鹿なメンバー共は承知するわ。ふふふふふ。
「あなたは貴族たちに恩を売れ出世につながる。私はお金が手に入る。うふふふ」
「そんなに金を貯めてどうする」
「うふふふふ、もちろんあなたと幸せに暮らすためによ、恥ずかしいこと聞かないでよ」
「そうか、そうか、エリザベートもっと俺を愛しておくれ」
今夜も遅くまで二人の喘ぎ声が途切れることはなかった。
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