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「生の呪い!」
悪霊の死にぞこないが先に蛍に攻撃を仕掛ける。悪霊だけに本当に蛍を呪ってくる。
「生の呪い!?」
「そうだ。人間が生きていれば欲する欲望。その欲望が強くなれば強くなるほど、強い呪いへと変化する。傲慢、物欲、嫉妬、憤怒、色欲、貧食、怠惰、あとは生命欲や不死の命などという無謀な欲もある。」
「無謀な欲?」
「そうだ。死者の平将門は生き返ろうとした。しかし、死者を生き返らせることは神々でもできない。それは運命が決めるからだ。無理やり生き返ろうとしても、不完全でしか生き返ることはできず、運命に逆らった罪で、結局は滅びることはきまっているのだ。」
「そんな!?」
「おまえも姫を生き返らせようと旅をしているみたいだな?」
「なぜそれを!?」
「悪霊であっても、悪霊の神だからな。キャッキャッハ!」
「蛍ちゃん! 桜お姉ちゃんは生き返らないの?」
「そうみたい。」
「お姉ちゃん悔しがるね。」
「なんだか楽しそうだな? 楓。」
「だってお姉ちゃんの悔しがる顔が楽しみ。」
「悪い奴め。」
蛍はおみつ姫を、楓は姉の桜を生き返らせるために旅をしていた。しかし死者を生き返らせても、不完全な形でしか生き返らない。逆に悪霊を呼び寄せてしまうのだった。
「次に死の呪いについて。」
「結構です。」
「楓も。」
「え!?」
「だって、血の池地獄とか、針山地獄でしょ?」
「亡者の群れが餓鬼になって地獄を彷徨い続けるんだ。楓、知ってる。」
「大正解! すごいね!」
「やったー! 楓、褒められた!」
「はあ・・・。」
蛍と楓は二人いると悪霊の死にぞこないですら、仲良くなってしまう。特殊な面白い才能である。
「じゃあ、次。」
「だからもういいって。早く戦おう。」
「そうそう。悪霊さん、しつこいと女の子に嫌われるよ。」
「いいのかい? おみつ姫に関することなんだけど?」
「なに!?」
「私は悪霊でも神だと言っている。死人の行方など簡単にわかっている。キャッキャッハ!」
なんと悪霊の死にぞこないは蛍が生き返らせたい、おみつ姫のことを知っているというのだ。
「教えろ! おみつ姫様はどこにる!?」
「教えない。知りたければ私を倒すがいい。倒せたら教えてやろう。キャッキャッハ!」
「いいだろう。それが望とあらば、俺は悪霊の神だって斬ってみせる!」
蛍は探し求めていた、おみつ姫の情報を得るために悪霊の死にぞこないと戦うことを決める。静かに蛍光刀が青い輝きを放ち始めるのであった。
「蛍ちゃん! おしっこ!」
「・・・もう、やだ。」
蛍は良い所なのにと思いながらも楓とは仲良しであった。
つづく。




