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蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
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「悪霊の神々よ! 私の肉体を食らうがいい!」


平将門は悪霊の神々を呼び出し、自分の体を食べさせる。悪霊は平将門の体を食べ尽くし、平将門と悪霊の神々との契約が成立した。


「オッサンが食べられちゃった!?」

「気持ち悪い・・・当分の間、肉は食べれないない・・・。」

「蛍ちゃん! 魚にする?」

「そういう問題ではない。」

「エヘヘへ。」

「笑って誤魔化すな。」

「だって楓は無邪気な女の子だもん。」

「どこが。」


蛍と楓が戦場でも食べ物の話をしている間に、新しい平将門の体が形成されていく。悪霊の神々の顔の中に平将門の顔もある、多くの顔の集合体のような外見になった。


「私は不滅だ! 平家は滅びることは無いのだ!」


平将門の魂が意志を持って、蛍たちに話しかけてくる。


「蛍ちゃん! 気持ち悪い!」

「おお! 楓も分かるようになったか!」

「楓! えらい?」

「えらい! えらい! 楓はえらいぞぞ!」

「やったー! 蛍ちゃんに褒められた!」

「疲れる・・・。」


蛍と楓は仲良し。平将門の様子がおかしいことに気づかなかった。


「キャッキャッハ! 英雄の体を食べたぞ!」

「今度は魂だ! こいつの魂を食ってやる!」

「やめろ!? 体はやったが、魂は私のものだ!?」

「悪霊が約束を守る訳ないだろうが! バカめ!」

「おまえみたいに現世に未練のある奴ほど、我々の餌食になるのだ!」

「やめろ! やめてくれ!」

「キャッキャッハ!」


平将門の魂は、悪霊の神々に食べられた。こうして死人、平将門はこの世から完全に消された。


「蛍ちゃん! お茶がおいしいね!」

「そうだね。心が安らぐよ。お団子も食べるか?」

「蛍ちゃん! 優しい!」

「おい、おまえたちふざけていると拙者が殺すぞ。」

「あ! 拙者だ! 久しぶり!」


蛍と楓のお茶会の席に、守護霊、源頼家が現れた。平将門が悪霊の神々に食べられたのを見て、頼家は黙って見ていられなかった。


「わかったよ。あいつを何とかするから怒らないでくれ。」

「よかろう。」

「蛍ちゃん! お団子は?」

「後でね。」

「蛍ちゃん! ケチ!」

「はいはい。」


蛍は悪霊の神々の前に立つ。顔面の化け物を相手にしても蛍は冷静だった。


「平将門に勝つとは、おまえは何者だ?」

「ただの通りすがりの者です。」

「おまえの魂も食べてやろうか? 不味そうだな? キャッキャッハ!」

「平将門。こんな連中に魂を売ってしまって、さぞ、無念でしょう。」


蛍は平将門のことを思いながら蛍光刀を鞘から抜く。蛍光刀の光は平将門の魂が宿っているかのように青く、白く、黒く光輝いていた。


「いつ蛍が光るか知っていますか?」

「知るか! バカ! キャッキャッハ!」

「蛍は悲しい時、感情が高まった時、そして人から思いを託された時に光るんだ!」


蛍の最後の戦いが始まる。


つづく。

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