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「小鴉斬り!」
「カアー!」
「うわあ!?」
蛍は平将門の一撃を食らってしまう。先に必殺技を仕掛けた平将門の方が戦上手だった。
「蛍!?」
桜や築たちは平将門の技を受けてしまった蛍を心配する。蛍は全身で闇を受けてしまう。
「や・・・闇?」
「そうだ。私の斬撃を受けたものは大ガラスの闇に浸食されていくのだ。」
「俺が闇に覆われる?」
「少しづつ闇に侵されていく恐怖を味あうがいい。」
蛍の体は少しづつ光を失い、闇に吞まれていく。蛍は自分自身に問いかける。
「俺は闇に負けるのか? 俺は・・・平将門に勝てないのか? 楓を助けることができないのか? 俺は・・・。」
蛍の中に決して闇に吞まれない光があった。蛍の信念だ。蛍の今までの人生が負けを認めたくないと光続けている。
「俺の光・・・俺の光は、まだ消えてはいない!」
蛍を覆おうとしていた闇が、蛍のうちから溢れ出る光に消されていく。
「なに!? 闇が消えるというのか!?」
平将門も自分の斬撃の闇がけけされるとは思わなかった。たかが虫と呼んでいた少年に・・・。
「平将門! おまえに俺の光を消すことはできない! おまえが闇で覆いつくそうとすれば、俺の光は輝きを増していくんだ!」
蛍の全身に光が戻った。その輝きは闇で覆われる前よりも光り輝いていた。
「ええい!? この化け物め!? おまえはいったい何者だ!?」
「ただの通りすがりの者です。」
「この期に及んで、まだ言うか!」
蛍は平将門との最終決戦であっても自分を曲げることはなかった。蛍は言うべきことは言う男なのだ。
「いつ蛍が光るか知っていますか?」
「かなしい時だろ?」
「楓が教えてくれました。俺の感情が高ぶった時に、蛍は光るんだ!」
蛍の構える蛍光刀の光が増大していく。今まで以上の光の放出を始めている。
「バカな!? 闇が晴らされていくだと!?」
空を覆っていた闇が蛍の蛍光刀の光が闇を貫き地上に光をもたらす。その光景に平将門も思わず戸惑ってしまう。
「光を閉ざすことは何人にもできない!」
「ふん。再び闇で覆いつくせばいいだけのこと!」
しかし平将門も負けてはいない。直ぐに自分を取り戻し、闇の力を増大させていく。蛍も平将門も、次の一撃がお互いの最後の一撃になるだろうと覚悟している。
「楓を助けだす!」
「平家を復活させる!」
男と男の意地がぶつかり合う、蛍と平将門の戦いが終わりを迎えようとしていた。
つづく。




