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「俺はおまえを倒す! 楓を助ける!」
蛍は平将門と最後の決戦に挑む。そして、さらわれた楓を助けるという使命に燃えていた。
「できるものならやってみせろ!」
「やってやるぞ!」
「虫けらのおまえに私を倒せるはずがない!」
「やってみないとわからない!」
さっきまでの蛍とは違う。平将門に何か言われても、自分の心が折れない。強い心を持っている。
「闇に覆われて、全ては無になるのだ! なぜそれが分からない!」
「そんなものは、おまえのエゴだ! 誰も闇の世界なんか、望んでいない!」
「私が望んでいるのだよ!」
「そんなこと知るか!」
蛍は何を言われても言い返せる。今は仲間たちが自分を応援してくれている、支えてくれている、自分は一人ではない、という気持ちが蛍にはあるからだ。
「俺は闇を照らす光になる!」
「なら、私が、その光を消し去ってやろう!」
蛍は光りをまとい、平将門は闇をまとう。光と闇の最後の戦いが始まろうとしていた。
「頼家! 俺に力を貸してくれ!」
「待ちくたびれたぜ! 拙者、平家と聞いて戦いたくてうずうずしてたぜ!」
「守護霊憑依」
「おお! 一緒に平将門を倒そう!」
蛍は源氏の守護霊の源頼家に取り憑かれ力を与えてもらう。そうすることにより通常の何倍もの強い光を輝かせることが出来る。
「いでよ! 闇ガラス! 日本全土を暗闇で覆いつくせ!」
「カアー!」
平将門は何度でも何度でも不死鳥のようにカラスを呼び出す。闇ガラスは闇の羽を羽ばたかせるように大空を黒い世界に塗り替えてしまう。
「いくぞ! 平将門!」
「こい! 蛍! 私の平家再興を邪魔する者は誰であろうと消し去る!」
「幼い子供の命を吸っているだけの死人が何を言う!」
「何とでも言うがいい! 私は、もう死人ではない! 生き返ったのだ!」
蛍の蛍光刀と平将門の小鴉丸がぶつかり合う。周囲に刀と刀が衝突した火花の光と闇をまき散らしながら。
「強くなったな。蛍。虫と呼んでいたことをお詫びしよう。」
「あんたが弱くなったんじゃないか? あんたが首塚にこもっている間に、俺は死に物狂いで強敵と戦ってきたんだ。強くなって当然だ!」
「吠えるなよ。蛍。吠えるのは自分が弱いと認めているようなものだ。」
「なら、その弱者に倒されるがいい! 平将門!」
蛍と平将門は刀と刀を何度もぶつかり合わせる。お互いの力は互角、いや、少し平将門の方が上かもしれない。
「蛍、おまえの実力は見切った。」
「何!?」
「どうやら、この勝負は、私の勝ちのようだ!」
「勝手に決めるな!」
「闇に染まるがいい! 小鴉斬り!」
ここを勝負どころと見た平将門が仕掛ける。平将門は斬撃に大ガラスをまとわせた一撃を蛍に放つのだった。
つづく。




