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「平将門!」
蛍は久しぶりに再会した平将門を見つめる。
「遅いぞ! 蛍!」
「こっちのカラスも倒してよ!」
「初めまして。火車と申します。」
「私は玄武です!」
「なめなめしちゃうなめ。」
「おお! 蛍! それでこそ楓のお兄ちゃんだ!」
築たちは蛍の姿に懐かしさと心強さを感じる。築たちは元気をもらい、諦めていた気持ちから、まだまだ戦えるという気持ちに変わる。
「・・・」
蛍は冷たい目線を築に送る。
「おい、大道芸人。」
「なんだ?」
「いつまで遊んでいるんだ?」
「な!? 遊んでいるだと!? こっちはカラスを調教して大道芸ができないか考えていただけだ!」
築は蛍に指摘に強がりを言う。築は蛍にだけはバカにされるのは許せない。
「なら、カラスは任せていいな?」
「当たり前だ。」
「俺は平将門を斬る。」
蛍は大ガラスを築に任せる。蛍は感情をむき出しにすることなく冷静に平将門を見る。
「ほお。少しはできるようになったか? 蛍。」
平将門も蛍の雰囲気が少し大人びたと感じている。だが、まだまだ自分の相手ではないとも感じている。
「楓を返してもらいます。」
「できるのか? おまえに?」
「俺はあなたを倒す。」
蛍は楓を助けるためにも平将門を倒すことを改めて決意する。
「忘れていないか? おまえが私の首塚に入るためには結界を全て破壊しなければ入れない。おまえの甘さが結界を1枚残したぞ。」
「・・・。」
楓のいる将門の首塚には結界が8枚あり、結界を壊すには各国の新皇平将門の将軍を倒さなければいけなかった。しかし蛍は最後の一人を屈服させなかった。
「甘いな。だから、おまえは虫と呼ばれるのだ。はっはっは!」
そう言うと平将門は結界の中に戻っていった。
「別に俺は甘い訳じゃない。こんな腐りきった世の中だけど、楓一人位は守ってみせる!」
蛍の感情の高鳴りに呼応して蛍光刀が青い光を放ちまくる。まるで暗闇を照らす光のように。
「消えて無くなれ! 忌まわしき結界よ! 光に呑み込まれろ! 光渦世界!」
蛍の蛍光刀が光を放つ。その光は無数に散りばめられた星々のように光を放ち、張られている結界を光が呑み込んでいく。その光が輝きを終え光跡を残して消えていくと、結界は光に呑み込まれて消え去った。
「おお! 結界が消えたぞ!?」
「すごい!? 蛍!?」
築たちは強くなった蛍に感心する。
「待ってろ! 楓! 今、助けに行くからな!」
いざ、決戦の地へ。蛍は結界の無くなった平将門の首塚の中に入っていくのだった。
つづく。




