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「いでよ! 大ガラス!」
新皇、平将門は得意の大ガラスを小鳥丸から呼び出す。
「くるぞ!?」
「いけ! 大ガラス!」
「カアー!!!」
大ガラスが築たちを上空から襲い掛かる。大きな鴉の突進に慌てふためく。
「うわあ!? 危ないな!?」
「でも、カラスだ。みんなの力を合わせれば倒せるはずだ。」
「おお!」
築たちは平将門の放った大ガラスと戦い倒すことを決心する。再び大ガラスが突進してくる。
「カアー!!!」
「火の妖刀、火車刀! 火斬り!」
「凍えろ! 冷息!」
「燃えろ! 炎の車輪!」
「最強の甲羅体当たり!」
「なめくじ爆弾なめ!」
「がんばれ! みんな! 絶賛応援中!」
「カアー!?」
全員の攻撃を一度に大ガラスに叩き込むことで大ガラスを倒すことが出来た。築たちは意気揚々と自分たちなら平将門とも戦えると士気が上がる。
「見たか! 俺たちの力を!」
「築! カッコイイよ!」
「私でも倒せました。」
「すいません。ほとんど何もしていません。」
「なめなめしちゃうなめ。」
「うおー! 私は猛烈に感動している!」
築たちは、もう勝ったつもりではしゃいでいた。そその様子を平将門は小馬鹿にするように笑顔で見ていた。
「はっはっは! 面白い。大ガラスを1匹倒した位で、そんなに喜ばれるとは。」
「なに!?」
「それならこれはどどうかな? いでよ! 多重分身・大ガラス!」
平将門は愛刀の小鳥丸から大ガラスを呼び出す。その数は築くたちと同じ、6匹の大ガラスを呼び出したのであった。
「6匹!? 大ガラスが6匹だと!?」
「ギャア!? 逃げようよ!? 築!?」
「新皇様!? 歯向かってすいません!?」
「私は甲羅に隠れる。」
「ヤバイなめなめ!?」
「私は関係ありませんよ!? 私は大ガラスには攻撃してませんからね!?」
見苦しい言い訳ばかりである。築たちは形勢が不利になると、さっきまでの明るさは無くなり、慌てふためくしかなかった。
「いけ! 大ガラスたちよ! 奴らの心臓をえぐり出せ!」
「カアー!」
6匹の大ガラスが築たちに襲い掛かる。大ガラスが1匹なら6人がかりで倒せたが、大ガラスが6匹になると1対1の戦いになるので簡単には大ガラスを倒すことはできない。
「ギャア!?」
「グワア!?」
「カアー!」
大ガラスの鋭いくちばしと尖った足の爪が築たちを襲う。大ガラスの空からの襲来に築たちは不利な戦いを強いられる。
「さっきまでの威勢はどうした? これでは死を待つだけだな。」
大ガラスが桜を襲おうとした。応援専門の桜に対処する術はない。
「キャアアア!? 楓!? お姉ちゃんを守って!?
「カアー!」
「これで一人片付いたな・・・んん!? なんだ!? 光だと!?」
その時、大ガラスの体から光が溢れる。そして光は大ガラスを破裂させるように強い輝きをははなつ。
「楓は返してもらう。」
蛍が颯爽と現れた。旅立つ前よりも、更にたくましくなって。
つづく。




