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蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
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「踏み殺してやる!」


巨大な化け物化した多治経明が詠に襲いかかる。


「黄泉への道しるべ。」


詠は死者の魂が天に召されるように、あの世へ行くための道を作り出す。すると多治経明の体の一部にされていた魂たちが分離を始める。


「なんだ!? なぜ離れる!? こら!? 勝手に離れるな!?」


死者の魂たちは多治経明の体から離れ、詠の元へやって来る。


「詠様。助けてくれて、ありがとうございます。」

「あなた方に罪はありませんよ。安心してあの世に逝きなさい。」

「はい。」

「またね。生まれ変わったら長生きするんですよ。」


詠は涙を流しながら、あの世に逝く死者の魂たちを見送る。死者の魂と死神の感動のシーンである。


「な、なんなんだ!? なんなんだよ!? 死神とは!?」


目の前で死神の力を見せられた多治経明は、魂の鎧を剥がされて生身の人間として怯えて地面にはいつくばっている。


「ちょっと魂が扱えるぐらいで、人間が神に歯向かってはいけませんね。」


詠は戦意を失った多治経明に一歩一歩と迫っていく。


「た、助けてくれ!? 助けて下さい!? 死神様!?」

「命乞いするのはおかしくありませんか? 死者の魂たちは、あなたに利用されたり、縛られることを望んではいなかったはずです。それなのに、あなたが命乞いをするなんて、死神として許せません。」


詠、職業は死神。本職を全うするために、妖刀、街路刀を紫色に怪しく輝かせる。


「黄泉の世界に旅立ちなさい! 黄泉斬り!」

「ぎゃあ!?」


詠が多治経明を斬りつけた。斬られた多治経明の姿は消えて行き、黄泉の国に送られた。


「はい。お仕事終了。面倒臭いだけで、歯ごたえがありませんね。」


詠は上野守の多治経明を倒した。これで新皇、平将門に捕らえられた楓のいる将門の首塚までに張られた結界の7つ目まではかいすることができた。


「アホガラスは病院送り。雪オカマは色ボケ。ナメクジ先生は薬物中毒と。死んだら地獄行き確定ですね。」


自分の手下の評価に呆れる詠。どうして自分には普通の手下がいないのかと不幸を恨んだ。


「新皇、平将門の実力は分かりません。でも、私が勝つとしておきましょう。」


死神だがポジティブな詠。新皇を名乗った所で、死者の魂である平将門は死神の詠からすると怖くはないのである。


「それよりも・・・そろそろ再戦したいもですね。楽しみです、蛍。」


詠の頭の中には、成長して強くなっているであろう、蛍と戦いたい気持ちが高まっていた。


つづく。

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