表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
65/94

63

「甲羅を破壊するのは無理だ!?」


築たちの攻撃は玄武には通じなかった。ここで築は考え方を変えることにした。


「どうするんだよ?」

「俺に考えがある。相手を倒すことができないなら・・・仲間にすればいいんだ!」

「すごい! その手がありましたか!」

「何でも防げる亀が欲しい! 大道芸に必要だ!」


築は戦う仲間としてではなく、大道芸人として玄武が欲しかった。築の大道芸にかける思いは本物である。


「何をゴチャゴチャ言っている!? くらえ! 中国・・・。」

「ちょっと待った!」

「なんだ? 怖気付いたか? 命乞いする気だな。」

「違う! 戦うのをやめよう!」

「なに!?」

「俺たちが戦わなければいけない理由はない!」

「そ、それは!?」

「俺たちは人間だが、亀とだって分かり合えるはずだ!」

「分かり合える?」


強敵、玄武の心は揺れている。本当に人間と亀が分かり合えるのかと。


「そうだ! 俺たちは戦う前は仲良しだったじゃないか?」

「しかし、私には新皇様に拾って助けられた恩が・・・。」


藤原玄茂こと玄武は律儀な亀だった。助けられたことを恩に感じているのだ。


「ますます気に入った! 俺はおまえを仲間にするぞ!」


そういうと築は玄武に近づいていく。攻撃する意志はないので、両手を上げながらである。


「ち、近づくな!?」


築の行動に戸惑う玄武。しかし無抵抗の築を攻撃することは玄武にはできなかった。


「うわあ!?」


築は両手で玄武をしっかり掴み持ち上げた。


「俺たちは友達になろう。」

「はい。友達。」


ここに築と玄武は友達になった。常陸国を守る新皇8将の一人、藤原玄茂は消え去った。


「やったよ! 築!」

「なんて良いお話だ!」


雪オカマと火車が感動してもらい泣きしている。


「さあ! 友達になったら、大道芸の稽古だ!」

「おお!」


盛り上がる築たち。


「大道芸?」


意味が分からないので首を傾げる玄武。


「まず、亀の甲羅焼き! やれ! 火車!」

「いきますよ! 火炎地獄!」

「え? え? アチチチッ!?」


火車が炎で玄武を焼く。いきなりの炎の展開にダンスを踊る玄武。


「次、亀の氷漬け!」

「私に任せろよ! 最大氷度!」

「お! 涼しい! ・・・ん? あの寒いんですけど? な!? 凍ってる!?」


雪オカマの氷で玄武は凍る。いきなりの氷に玄武は手も足も出ない。


「最後は火の妖刀斬り!」

「ギャア!?」


築が火の妖刀で玄武に斬りかかる。しかし玄武は甲羅で火の妖刀の火を無傷で防ぐ。


「おお! さすが玄武! これで俺たちは友達だ!」

「これが友達にすることか!?」

「まあまあ。」

「怒らないで。」

「ははは!」


こうして築たちは常陸の国を解放した。楓への道の結界は残り2つになった。


つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ