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「離れろ! 雪女! 寒いだろう!」
「嫌だ! 凍らしてやる!」
「炎と氷のバカップル。」
「火車、殺す。」
「やったー! 私と築はバカップルよ!」
築と雪オカマ、おまけの火車は常陸の国にいた。雪オカマの気分は囚われた楓を助けるというより、大好きな築くと新婚旅行に来ている気分だった。
「待ち疲れましたよ。」
「何者だ!?」
「私の恋の邪魔をするのは何者だ!?」
「敵ですよ!? 敵!?」
「私の名前は、藤原玄茂。新皇様から常陸の国の長官、常陸介に任命された男です。」
そこに一人の男が現れる。新皇8将の一人の藤原玄茂だった。
「やったー! 敵だ! 俺のカシャットウの餌食にしてくれる!」
「いやいや! 私の氷刀で凍らせるよ!」
築と雪オカマは戦う気が満々だった。それを見ていた火車も立候補しようとする。
「みなさんやる気ですね。なら私も炎で戦いますよ。」
「どうぞ。」
「頼んだよ。」
「え? ええー!? はめられた!?」
世間知らずの火車は築と雪オカマにはめられた。
「俺は大道芸の特訓に忙しいんだ! 見ろ! 火の彫刻!」
「すごい! さすが! 築!」
築は火の妖刀、火車刀で火を扱い、火の彫刻を完成させる。出来はまずまずである。
「私も氷で彫刻を作るよ! どうだ! 雪だるま!」
「やるな。雪女。」
「やったー! 築に褒められた! キャー! 嬉しい!」
雪オカマは築に褒められて有頂天に喜んだ。
「私も火の車輪を持ってますよ。」
「おまえはやらなくていい!」
雪オカマはアピールする火車に蹴りを入れて脅す。
「私と築の愛の邪魔をしてんじゃねえよ。おまえ凍らせるぞ!」
「ご、ごめんなさい!? ごめんなさい!?」
「さっさと戦ってこい!」
「はい! 雪オカマ様!」
「誰がオカマだ!」
「ギャア!?」
雪オカマは女なので、オカマと言われると怒る。やっと火車と藤原玄茂がたたかうことになった。
「私の相手は火車か。強敵だな。」
「え? 私は強敵ですか?」
「それはそうだろう。火の妖刀を持っていても使いこなせない人間」
「グサっ!?」
「男か女か分からない、オカマの雪女。」
「ガーン!?」
「それに比べれば、炎の大妖怪、火車の方が強いのは当然だ。」
「そうなんだ。知らなかった。」
火車は富士の麓生活が長かったので、世間のことはあまり知らない。火車は火の妖刀の守護者だったので強いのは当然である。
「聞きましたか? お二人さん?」
「火車、期待してるぞ。」
「火車ならできるよ。」
「ありがとうございます。私、がんばります!」
こうして戦う気になったかしゃかしゃであった。
つづく。




