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「食べられてなるものか!?」
桜は興世王に食べられまいと必死の抵抗を見せる。
「いでよ! 幽霊! 妖怪! 魑魅魍魎!」
「唐傘おばけ!」
「大口。パク。不味い!」
「いでよ! 幽霊! 妖怪! 魑魅魍魎!」
「のっぺらぼう!」
「大口。パク。不味い!」
「いでよ! 幽霊! 妖怪! 魑魅魍魎!」
「河童!」
「大口。パク。不味い!」
桜が繰り出す妖怪は、興世王に食べられた。気持ち悪い展開に桜の気力が萎える。
「おえ~、気持ち悪い。」
「安心しろ。お前の方が美味しそうだ。」
「やめて!? 私は美味しくないです!? 食べないで!? ギャア!?」
「大口。」
興世王が大きな口を開けて桜を食べにかかる。桜は必死に抵抗を試みる。
「いでよ! 幽霊! 妖怪! 魑魅魍魎!」
桜の呼び出しに応じて光が光る。今回の光は七色に光っていた。
「私を呼んだのは誰?」
「あ、あなたは北条政子さん!?」
なんと桜が呼び出したのは鎌倉幕府の母こと、北条政子だった。桜は窮地に低確率のレアな強いキャラクターを呼び出すことに成功した。
「あら? 幽霊の桜さん。お久しぶり?」
「助けて下さい! 政子さん! 気持ち悪い大きな口の化け物に食べられそうなんです!」
「あの化け物は何?」
「新皇、平将門の手下です!」
「なんですって? 平家!? 私に任せておきなさい。」
北条政子はが大口の化け物と戦うという。北条政子にとって、平将門の手下は最大の敵である。
「今度はおばさんか? 美味しくなさそうだが、まあいい。若い女の幽霊は最後にとっておくか。大口!」
「ブチッ!?」
興世王の発言に北条政子がキレた。おばさんと言われたのが、よっぽどムカついたようだ。
「こんな気持ち悪い平家のために、私の鎌倉幕府が滅び、夫と子供を失ったというの? 許せない!」
突進してくる大口を見て、北条政子の怒りが込み上げてくる。そして、その怒りは北条政子の拳に集中する。
「来い! 平家! 源氏の痛みを思い知れ! 母の一撃!!!」
「ブギャアッ!?」
北条政子の拳が大口を開けていた興世王を一撃で粉砕した。さすがの興世王も北条政子の母の愛がこもった拳を食べることはできなった。
「すごい! さすが政子さん!」
「桜さん、この調子で平家を滅ぼすのよ!」
「はい! ありがとうございます。」
「困った時は、いつでも呼んでね。」
北条政子は少しだけ恨みを晴らし、清々しい表情で消えていった。
「やったー! 私でも倒せた! 待っててね! 楓! お姉ちゃんが行くからね!」
上総介は応援隊長の幽霊の桜の手によって倒されたのであった。これで妹の楓へつながる将門の首塚の結界は5つ破壊できた。
つづく。




