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蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
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「何が出るかな!?」


桜は幽霊なので、同じ幽霊を呼び出せると考えた。妖怪・魑魅魍魎は桜の遊び心である。


「なんだ!? なんだ!?」


桜の呼び出した光の中から一つ目小僧が現れた。しかし一つ目小僧は自分がどこにいるのかも分かっていない。


「私、桜。あなたは誰?」

「一つ目小僧。ここはどこ?」

「日本の上総国。」

「上総国!?」

「あなた、いつもはどこにいるの?」

「妖怪の世界。」

「まあ、いいわ。」

「何がいいの?」

「あいつと戦って。」

「え?」


一つ目小僧は興世王を見る。ただの自由と侮った。


「あんな爺さんをいじめるなよ。可哀そうだろう?」

「可愛そうじゃないわ。あれは敵!」

「仕方がない。軽く倒してやるよ。」

「頼んだわ!」


一つ目小僧は興世王に殴りかかりに突撃する。一つ目小僧は興世王が新皇、平将門の将軍だとは知らない。


「一つ目小僧パンチ!」

「小僧、老人には優しくするもんじゃぞ。大口。」

「口が大きくなった!? ギャア!?」

「一つ目小僧!?」


老人の口が急に大きくなり、一つ目小僧を丸飲みした。


「不味いな。やっぱり若い女の方がいいな。」

「ば、化け物め!?」

「何とでも言え。長年生きていると人間も人ではいられなくなる。おまえも幽霊ではないか。」

「幽霊は不味いです。」

「私は幽霊でも妖怪でも食べられる口を持っている。安心して食べられなさい。」

「え、遠慮します!?」


桜は食べられたくないので必死に抵抗する。再び地面に手を当て光を呼び出す。


「いでよ! 幽霊、妖怪、魑魅魍魎!」


光の中から何か長いものが現れる。長いものは首であった。


「誰だい? 私を呼んだのは?」

「なが!? 首が伸びている!?」

「私はろくろ首。忙しいのに呼ばないでおくれ。」

「そんなことを言わないで下さい! ろくろ首さん! あいつを倒してください!」

「え?」


ろくろ首は興世王を見る。その姿はか弱そうな爺だった。


「どんな強敵かと思えば、ただの爺じゃないかい。わかい男の方が好きなんだけどね。しようがない。巻きついて倒してくるよ。伸びろ首!」


そう言うと、ろくろ首は首を伸ばして、興世王に襲い掛かる。興世王はななに事も内容に平然としている。


「年寄りにはやさしくするもんじゃ。大口。」


興世王は大きな口を開けて、ろくろ首を呑み込もうとする。


「ゲゲッ!? こいつは大口!? ギャア!?」

「大口!?」

「如何にも私の正体は大口。」


興世王はろくろ首を飲み込んだ。まずそうにゲップする。


「私も若い女の方が好きじゃ。」

「き、気持ち悪~い。嫌だ! 食べられたくない!」


ドヤ顔の興世王を吐き気がしそうに見る桜であった。


つづく。


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