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蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
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「俺たちの大道芸は日本一だ!」


築と雪オカマは気力がみなぎっていた。今から日本一の大道芸を見せるという。


「なんでもしてみろ。私の美しさに叶うものがあればな。」


平将文は自分の美しさに絶対の自信を持っていた。自分よりも美しいものはないと信じている。


「いくぞ! 雪女!」

「おう! 築!」

「カシャっとう!」

「氷息!」


築と雪オカマの二人の息はピッタリである。炎と氷が燃えることもなく。凍ることも無く平将文に向かって、美しい軌道を描きながら飛んで行く。


「う、美しい・・・。」


不覚にも平将文は、築と雪オカマの炎と氷の大道芸を美しいと感じてしまった。そのために一瞬だが防御するのを忘れてしまった。


「やったか!?」

「見たか! 私と築くの愛の大道芸よ!」


炎上と凍結を同時にする平将文。築と雪オカマは勝利を信じていた。


「あなたたちの攻撃は美しかった。」

「なに!? 生きているのか!?」

「キャア!? か、顔にヒビが!?」


炎と氷の中から平将文の声がする。少し見えた平将文の顔にはヒビが入っていた。


「よ、よくも私の美しい顔に傷をつけてくれたな・・・。」


平将文は自分の美しい顔に傷をつけられ動揺している。


「顔の中に顔が見えるぞ!?」

「きっと醜い婆が若作りしているのよ!」


築と雪オカマはひび割れた平将文の顔を注視している。そして遂に平将文の顔が割れ切って新しい顔が現れる。


「う、美しい!?」

「若返ってるよ!?」

「きれいな人は好きです。」


なんと美しかった平将文のひび割れた顔の中から、さらに美しい平将文の顔が現れた。


「婆でなくて悪かったわね。婆で。」


平将文は綺麗な女子大生から、綺麗な女子高生になったようであった。美人の下は婆という想像は、不細工の嫉妬や僻みでしかなかった。


「私は何度でも、美しい!」


勝ち誇ったかのように平将文は、築と雪オカマを見る。火車だけは目がハートだった。


「くるぞ!? 雪女!?」

「おお!? 死ぬなよ築く!?」


築と雪オカマは感じていた。若返った平将文は、前よりも強いと。


「私の負けだ。不覚にもおまえたちの炎と氷の連携攻撃を、私は美しいと認めてしまった。」

「な!? 俺たちの大道芸を認めたというのか!?」

「築! やったな!」


あくまでも大道芸思考の築。築を愛する雪オカマ。


「おまえたちは二人だから美しいのかもしれない。死にたくなければ、今度会う時までに美しさを磨いておくことだな。さらばだ。」


平将文は去って行った。こうして築と雪オカマは勝利したのだった。

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