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「氷息!」
雪オカマが平将文に攻撃を仕掛ける。オカマと女の意地をかけた絶対に負けられない戦いが始まった。
「オカマの技など、美しくない。」
特に平将文は雪オカマの氷息を避けようともしない。
「なに!? 私の氷息が!?」
雪オカマの冷たい氷の息は平将文を避けていった。
「氷の息にだってわかる。私とオカマのどちらが美しいか。」
平将文の周囲に冷たい氷の息が漂っている。まるでご主人を雪オカマではなく、平将文にしたかのようにしたかのように。
「そう。あなたたちもオカマより、美しい女の方がいいの? かわいい子たちね。」
「裏切ったな!?」
平将文の問いかけに氷息たちも頷く。平将文の美しさに人間以外の自然生命体もデレデレであった。
「違う。誰だって、美しいお姉さんが好きに決まっているだろう?」
平将文は確かに美しかった。人間だけでなく、自然や植物など全ての者から愛されている。
「わ、私だって、私だって、女だ! ただ雪男と雪女が、あまりにも多くて有名だからということで、雪オカマにされた私の気持ちがわかるか!? 」
雪オカマの一生。神が与えた気まぐれで女の幸せから遠のいてきた。
「分からない。どうして分からないといけないの? だって、私は美しいもん。」
可愛くアピールする平将文。頷く親衛隊の氷息たち。
「ムカつくよ!」
雪オカマのイライラは頂点に達する。火に油を注いだのは、自分の放った氷息たちが平将文の味方をしているということである。
「私もオカマの相手は飽きた。だって美しくないんですもの。そろそろお別れしましょう。」
「くる!?」
平将文が攻撃態勢には入る。周囲に氷息を漂わせ始めた。雪オカマも直感的に、それを感じ取った。
「私は私の美しさを分け与えることが出来る。例えばあなたが捨てた氷息に、私は愛を与えることが出来る。」
平将文は氷息に口づけをする。
「氷息が大きくなった!?」
純度がマシ不純物ゼロになった氷息は2倍、いや、3倍くらいの大きさに拡大した。平将文の美しい補助能力である。
「美しく殺してあげる! いけ! 美しい死を与えるのだ!」
氷息が雪オカマを襲う。
「ギャア!?」
氷にも強いはずの雪オカマだが、自分の力量以上の氷攻撃に手も足も出なかった。
「美しい。雪オカマの氷漬け。私のコレクションに加えてあげよう。」
平将文は美しいものが好きで集めている。レアな雪オカマの氷漬けを手に入れて大喜びである。
「カシャっとう!」
突然、雪オカマの氷漬けを炎が襲う。氷は見る見るうちに融けて、中から雪オカマが救出される。
「私の氷漬けが!? 誰だ!? 美しくないことをする奴は!?」
平将文は周囲を見渡す。
「俺だ!」
火車に乗った築が現れた。
つづく。




