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「老人? あなたはいったい!?」
今まで腰が曲がっていた老人の背筋が伸びる。まるで若々しい若者のように。
「私は火の妖刀を守っている火車と申します。」
「火車?」
「私を倒すことが出来たら、私の持つ火車刀をあなたに差し上げましょう。」
老人の体の中から火が燃えあがり、老人の体を焼き尽くし、火の車が現れる。
「なに!? 老人の体から火の妖怪が!? すごい! こんな大道芸は見たことがない!」
築は一流の大道芸を見ているかのように目を輝かせる。これも大道芸人のサガである。
「アホなことばかり言っていると、燃えて死にますよ。火車ひき逃げ!」
火車が築に体当たりをしかけてくる。
「おっと!」
築は軽やかに火車の体当たりを避ける。
「やりますね。それならこれはどうだ。火車輪投げ!」
火車は火の車輪を築に投げて攻撃してくる。
「こんな攻撃を食らう訳がない。」
築くは火の車輪も簡単に避ける。それを見ていた火車が仕掛ける。
「それなら、もう一つ追加です。」
火車は火の車輪をもう一つ追加した。築は2つの火の車輪に追いかけられることになった。
「これぐらいはなんてことはない!」
築は2つの火の車輪を避けていく。それを見ている火車は面白くない。
「それなら一度に2つ追加しましょう。それ!」
「なに!?」
築は4つの火の車輪に追いかけられることになった。
「クソ!? このままではダメだ!? なんとか攻撃しなければ!? しかし、俺の火の妖刀は折れている・・・いったいどうすればいい!?」
築の刀は折れているので、築に攻撃の手段はなかった。
「逃げてばかりでは、黒焦げになるのは時間の問題ですよ?」
「うるさい! なんとかしてみせるから黙っていろ!」
と言っても、どうすればいいと考えながら火の車輪を避けている築だった。
「んん!? あれは!?」
築は何かに気づいた。
「見つけた! 見つけたぞ! はっはっは! 火の妖刀は俺の物だ!」
築は突破口を見つけたのであった。
「私の火の車輪を破れるものなら破ってみろ。」
「火車よ! 火の車輪、破れたり!」
築は火車を目掛けて駆けて行く。
「火車! 弱点は、おまえだ!」
「なに!? ギャア!?」
築は火車を拳で殴る。火車は吹きとばされる。
「全ての車輪を投げてしまったおまえは丸裸だ。」
「し、しまった・・・。」
築は火車を殴って少し火傷した拳を見る。
「こんなもの剣に油を流して火を着けていた俺には、火傷のうちに入らない。」
築は火の妖刀を手に入れたのだった。
つづく。




