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「死ね! 死神!」
文屋好立は詠を攻撃する。しかし、詠は簡単に攻撃を交わしていく。
「そんな攻撃ではカラスは狩れても、死神は狩れませんね。」
「なに!? いいだろう。それなら私の最大の技を味あうがいい!」
文屋好立はアホガラスを相手している時のような余裕がない。今、目の前にいる詠にプレッシャーを感じているのだった。
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌、八刀斬り!」
文屋好立は8連続の斬撃を同時に出し、詠に襲い掛かる。
「ギャア!?」
詠は文屋好立の攻撃を受けてしまう。詠は大きな声をあげて苦しむ。
「どうだ? みたか。 もしおまえが死神なら、私は死神を殺した男ということになる。ハッハッハ!」
「殺していたらね。」
「な!?」
確かに最大の技で殺したはずの詠が文屋好立の目の前にいる。何事も無かったかのように着物の埃を落としている。
「あなたの刀には邪な心が混ざり合ってますね。名付けるなら混併刀。」
「バカな!? 確実に殺したはずだ!? わ、私の最大の攻撃が防がれたというのか!?」
「はい。」
詠の狙いは相手の最大の必殺技を破り、相手の戦意を失わせることにある。
「あなたより、蛍光刀の妖怪の方が伸びしろがありそうで楽しみです。彼は人間の女の子を助けるために、もっと強くなるでしょう。その時が、私と再び刀を交える時です。」
蛍のことである。詠は蛍が順調に成長していることを感じ取っている。
「私とたたたたかかっている時に、他の相手のことを考えるな!」
文屋好立は隙ありと見て、詠に斬りかかる。
「おっと。あなた、焦って卑怯者になってますよ。その行いで地獄行き、決定です。」
詠は、まるで文屋好立の悪行を引き出すのを待っていたかのように、文屋好立の地獄行きが確定したので、妖刀、街路刀を構える。
「言い訳は、地獄の閻魔様に聞いてもらいなさい。闇斬り。」
詠は刀を振るい文屋好立の肉体から悪い8匹の犬の魂を抜き出し確保する。
「魂8つ。これで今月の死神の魂ノルマは達成ですね。」
死神の世界にも、1月に魂を集めなければいけない数が決まっている。
「あれ? 良い8匹の犬の魂を斬り落とすのを忘れました。・・・まあ、いいでしょう。見なかったことにしましょう。」
こうして新皇の支配下であった安房の国の安房守り文屋好立をを倒すことが出来た。新皇の平将門の待つ首塚への結界の2つ目が壊れたのであった。
つづく。




