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「これは!?」
蛍の全身から白い光を放つ。
「守護霊の輝きだ。」
「守護霊!?」
「おまえの体内のゲンジボタルに拙者の守護霊の力を全て注いでいる。」
「飛んで来る邪霊を斬った時の倍!? いや、それ以上の守護霊の力だ!?」
「おまえには死を超える覚悟があるんだろ? 死ぬことより娘を助けたいという言葉に賭けた。」
「楓・・・。俺は楓を助ける!」
「さあ! 体が悲鳴をあげる前に、さっさと勝負を着けろ!」
「おお!」
蛍は源頼家の守護霊の力を共鳴させてる。
「見た目が変わったからと言って、強くなったと思うなよ!」
「決着を着けてやる! 」
蛍と平将武の勝負の決着を着ける時が来た。
「邪霊破!」
「守護霊の蛍の光! 夏の夜の光!」
蛍と平将武は互いの必殺の一撃を繰り出す。
「まさか君がこんなにも強いとは。」
「失いたくない大切なものがあるからですよ。」
「守護霊の力といい、もしかしたら君は妖怪以上の化け物なのかもしれないな。」
「妖怪以上?」
「それでも新皇様には勝てないだろうがな・・・ギャア!」
最初に喋り出したのは平将武だったが、直ぐに地面に倒れた。
「俺はただ楓を助けるために生きる。生きなければいけないんだ。」
そう言うと蛍も疲れ切ったのか、地面に倒れ込んだ。
「これしきの事で精魂尽きるとは情けない。」
源頼家は気絶した蛍に呆れていた。
「んん!? 何者!?」
蛍と源頼家の前に何者かが現れた。
安房の国。
「アホ―。アホ―。」
アホガラスが羽で海を越えて安房の国までやって来た。
「空を飛べるのはいいが、まさか、こき使われるとは思わなかった。アホ―。」
アホガラスは自分に羽があるのを特権と思いつつも、今回は貧乏くじを引いたと思った。
「さっさと平家の安房守を倒して、アホアホうるさい、忌々しい娘を助けるアホ―。」
しかし安房の国も伊豆国と同じように日本の本州最南東らしく、木が多い茂り、漁業で生計を支えているような感じだった。
「ラッキー。人間には不便でも、カラス天狗の私には好都合。木の上で休むアホ―。」
アホガラスはアホガラス天狗であった。
「確かに人間にはね。」
「何者!?」
木の上で休もうとしたアホガラスの前に一人の人間の男が現れた。
「私は新皇様の8将の一人、安房守の文屋好立。新皇様に歯向かう輩は死んでもらいます。」
アホガラスの前に新たな将軍が現れた。
つづく。




