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「蛍舞う! 邪霊斬り!」
蛍は源頼家の助けも借りながら、次々と平将武の放つ邪霊を斬っていく。
「まさか!? 鎌倉幕府の守護霊の源頼家を憑依させているとは!? 卑怯者!?」
「邪霊を体から溢れるほど飼っている奴に言われたくないわ!」
蛍は邪悪を操る平将武と互角の戦いを繰り広げている。
「これも全て拙者のおかげ。拙者の守護霊としての清らかな霊気が、蛍の体の一部になっているゲンジボタルを通じて、蛍光刀に守護霊の霊力を宿し、邪霊と戦えるようにしている。ハッハッハ!」
「いつの間に俺の体にゲンジボタルを紛れ込ませたんだ!?」
源頼家は自画自賛であった。蛍は蛍の集合体の妖怪。
「飛ぶ邪霊がダメなら、これならどうだ! 邪霊腕!」
平将武は邪霊の集合体の腕を伸ばし蛍を攻撃してくる。
「おえ!? 気持ち悪い!?」
「その件はもういらない。真面目に戦え。」
「実際に戦うのは俺だ!? 守護霊は黙ってろ!?」
蛍と源頼家の呼吸はピッタリだった。
「気持ち悪い腕なんか斬り落としてやる! 夏の世の光!」
蛍は邪霊腕を斬り落としていく。
「腕ではダメか? それならこれはどうだ! 邪霊刀!」
「邪霊が刀になった!?」
平将武は邪霊で禍々しい妖刀を作った。
「これなら簡単に切れまい! いくぞ!」
「受けて立つ!」
蛍は平将武の邪霊刀を蛍光刀で受け止める。
「できる!? こいつ強いぞ!?」
「やるな。だが、これならどうだ。邪霊縛り。」
「しまった。」
平将武は体から無数の邪霊を出し、蛍の体に絡ませ自由を奪っていく。
「これで終わりだ。」
平将武が邪霊刀を構え、蛍にとどめをさそうとする。
「俺はこんな所で死ぬのか? 楓を助けられないままで?」
蛍は危機を目の前にして、楓を助けていないことを無念に思う。
「蛍ちゃん! 遊ぼう!」
「蛍ちゃん! 貧乏!」
「蛍ちゃん! 頭いい!」
走馬灯のように楓との思い出を思い出す。
「俺はまだ死ねない!」
蛍は諦めずに戦う覚悟を決める。
「おまえ、死ぬ気だったのか?」
「少しはおまえも戦え!」
「いいのか? 私が戦えば、あんな邪霊の出来損ない一瞬で滅ぼすぞ。」
「なに!?」
源頼家は、まだ本気を出していなかった。
「できるんなら最初からやれ!」
「切り札は最後まで取って置くものだ。頼家ゲンジボタル全快!」
蛍の体からゲンジボタルの輝きを放ち輝き出す。
つづく。




