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「いくぞ! 平将武!」
蛍は蛍光刀を抜き平将武に向かって行く。
「まさか体の中に源氏がいるとは・・・君はいったい何者なんだい?」
「ただの通りすがりの者です。」
平将武も刀を抜き、蛍に応戦する。
「楓は返してもらいます!」
蛍は楓を取り戻そうという気持ちで、心身共に充実していた。
「押される!? この私が!?」
蛍の刀は平将武を圧倒していた。
「蛍はいつ光るか知っていますか?」
「蛍? 蛍は夏に川辺で光るものだろう?」
蛍の蛍光刀が青い輝きを放つ。
「蛍は守りたい者がある時に光るんだ! 夏の世の光!」
蛍は平将武を斬りつける。
「ギャア!?」
平将武に致命的な深手を負わせた。
「勝った。」
「さあ、次の新皇8将のいる所に向かおうぜ。」
蛍は伊豆を後にしようとした。
「ま、待て。まだ終わってないぞ。」
「なに!?」
平将武が蛍を呼び止める。
「まだ終わってはいないぞ・・・終わってはいないのだ! 集まれ邪霊共!」
平将武は流刑地の伊豆の悪霊や怨霊を体に吸収し始める。
「な、何をやっているんだ!?」
「あいつ・・・自分の体を邪霊に食わせてやがる!?」
蛍も源頼家も初めて見る奇怪な光景に驚愕した。
「魑魅魍魎、平将武。」
人の体に入りきらなかった邪霊が体から溢れている。
「気持ち悪い・・・。」
「そういうな。拙者も邪霊みたいなものだ。」
「俺の中にも霊がいた・・・おえ!」
「こらー! 吐くな!」
蛍と源頼家は仲良しになっていた。
「こんな化け物とどうやって戦うんだ?」
「心配するな。おまえも拙者も十分、化け物だ。」
「・・・そだね。」
蛍は諦めて納得した。蛍の妖怪で蛍光刀が妖刀扱いされる。この当たりから危険な香りがしていた。さらに源頼家を鎌倉幕府の守護霊として登場させ、倒して消してしまえばいいのに、再登場。蛍のインフレーションな嫌な展開の予感は的中した。
「何をゴチャゴチャ言っている。君も私の体の一部にしてくれる!」
平将武は体から邪霊を飛ばし蛍を攻撃してくる。
「うわあ!? 霊なんて、どうやって戦えばいいんだよ!?」
「斬れ。」
「斬る!?」
「拙者がおまえを助けてやる。拙者を信じて邪霊を斬れ。」
「・・・騙すなよ。」
蛍は源頼家の言葉を仕方なくだが信じ、蛍光刀を構える。
「邪霊退散!」
蛍の青く光を放つ蛍光刀が、平将武の放った邪霊を斬った。
「なに!? 邪霊を刀で斬っただと!?」
平将武は邪霊が斬られたことに驚いた。
「やってやるぜ!」
「調子のいい奴だ。」
蛍に呆れる源頼家であった。
つづく。




