27
「ギャアアア!?」
源頼家に刀で刺されたアホガラスの悲鳴が辺りに響く。
「アホガラス!?」
蛍たちはアホガラスを心配する。
「うおおおおお!」
蛍は蛍光刀を抜き、源頼家に突進する。
「この輝きは!?」
アホガラスが刺されたのを見ていた蛍は悲しかったのか、蛍光刀は青く光を放っていた。
「俺はおまえを許さない!」
「妖気? おまえは何者だ?」
蛍と源頼家は刀と刀を交える。
「ただの通りすがりの者です。」
「他の妖怪とは違う・・・おまえにだけ、何か特別なものを感じる。これはなんだ?」
源頼家は蛍に只ならぬ気配を感じていた。
「よくもアホガラスを!?」
「こんなカラス一匹どうなろうが私の恨みは晴れない。」
「知るかよ!? そんなこと!?」
蛍は源頼家に猛攻を続ける。
「アホガラス!? これを食べるなめ。」
ナメクジ先生はアホガラスにおにぎりを食べさせる。
「ゲホゲホっ!?」
アホガラスは奇跡的に命をつないだ。
「がんばれ! がんばれ! 蛍!」
「蛍ちゃん! 拙者2代目を倒せ!」
楓桜姉妹は一生懸命に応援する。
「いつ蛍が光るか知っていますか?」
「人を呪い、人を恨み、人を殺したいと思った時だ!」
源頼家の言葉に、蛍光刀を握る蛍の手に力が入る。
「蛍は悲しい時に光るんだ!!!」
蛍は青く光り輝く蛍光刀で源頼家を斬りつける。
「うわあ!? 拙者が斬られただと!? この守護霊の拙者が!?」
源頼家は動揺する。何が起きているのか分からないのだった。
「守護霊だかって、特別だと思うなよ。」
蛍の怒りは頂点に達している。
「次でおまえを切り裂く。」
「望むところだ。拙者も全身全霊でお相手しよう。」
蛍も源頼家も次が最後の一振りと決意する。
「いくぞ! 夏の世の光!」
「くらえ! 拙者の恨み! 拙者の呪い! 怨念の一振り! 呪恨斬り!」
蛍と源頼家が斬り合い、互いの体を過ぎて行く。
「・・・。」
「ま、まさか・・・私が・・・妖怪なんぞに敗れるとは・・・。」
勝ったのは蛍だった。蛍の蛍光刀は源頼家を仕留めた。蛍はかすり傷程度にしか切られなかった。
「蛍ちゃん! 強い!」
「いいぞ! いいぞ! 蛍!」
楓桜姉妹も蛍の勝利を喜んでいる。
「・・・クックック。」
「何がおかしい?」
源頼家は不気味に笑っている。
「確かに拙者の恨みや呪いは、おまえに植え付けたぞ! 拙者は只では消えんぞ! おまえも道連れだ! クックック!」
「・・・。」
そう言い残すと鎌倉幕府の守護霊、源頼家は消えていった。
つづく。




