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蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
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「師匠!?」

「おっさん!?」


蛍と楓は平将門の登場に驚くが安堵もする。


「誰が師匠だ。情けないな虫。相手が自分よりも強ければ諦めてしまうのか?」

「そ、それは・・・。」


蛍は平将門の問いに言葉が詰まる。


「おっさん! 蛍ちゃんをいじめるな!」

「んん?」

「蛍ちゃんはよく戦った!」

「分かった。分かった。私は虫をいじめに来たんじゃない。助けに来たんだからな。」

「それでこそ、おっさんだ!」


平将門も楓の自由言動には勝てなかった。


「おまえはよくやった。あとは私に任せろ。蛍。」

「え?」


蛍は利き間違いかと思った。しかし聞き間違いではない。平将門は自分のことを蛍と名前で呼んでくれたのだ。内心蛍は嬉しかった。


「平家か。」

「如何にも。私は平将門。そういうおまえは源氏の源頼朝だろ?」

「拙者は源頼朝。この者たちを誑かしているのはお主か? いったい何を企む?」

「企む? 人聞きが悪いな。私は亡き平家。恨みのある鎌倉幕府を倒そうとして何が悪い。」

「それだけではあるまい。本来ならお主も生前の活躍が認められ、守護霊や神の使徒になれたはず。何故、悪霊になっている?」

「詮索はそこまでにしてもらおうか。お互い武士同士。刀で決着を着けようじゃないか。」


平将門は小鳥丸を鞘から抜き構える。


「いでよ! 大ガラス!」


平将門の刀から大ガラスが召喚する。


「化け物を呼び寄せるとは・・・まさに悪霊!?」


源頼朝は平将門の能力に驚愕する。


「鎌倉幕府を守る源頼朝を倒すんだ!」

「カー!!!」


大ガラスが源頼朝を磨けて飛んで行く。


「愚かな・・・。」


大ガラスの急速接近にも源頼朝は平然としている。


「なに!?」


一同は目を疑った。一瞬で二刀流の源頼朝に大ガラスが斬られた。


「拙者を倒したければ、お主自らが戦うことだ。」


源頼朝は平将門を挑発する。


「望むところよ!」


平将門は自ら突進し源頼朝と刀を交える。


「安らかに眠っていれば良いものを。」

「それはお互い様だろ! おまえだって霊じゃないか!」


平将門と源頼朝の激しい斬撃の飛び交う戦いが繰り広げられる。


「す、すごい!? これが歴史に名を残す者の戦い!?」

「おっさん! 強い! 拙者も強い!」


蛍と楓も2人の戦いに見入っていた。


「何をしている、バカ虫!」

「はい!?」

「私がこいつを引き付けている間に先に行け!」


平将門は体を張って、蛍たちを鎌倉幕府に行かそうとしている。


「おまえには生き返らせたい人がいるのだろう? なら、自分の気持ちに正直に進め!」

「し、師匠。」

「早く行け! 私もいつまで足止めできるか分からない。行け! 行くんだ蛍!」

「・・・分かりました。」


蛍は、この場を平将門に任せ、先に進むことを決める。


「行くぞ。楓。」

「は~い! 蛍ちゃん!」


蛍は楓の手を取って先へ進む。


「それでいい。それでこそ、私の望みが叶う。」


平将門は蛍が先に行ったのを見届けて安堵した。


「打倒! 鎌倉幕府!」

「蛍ちゃんと一緒! 蛍ちゃんと一緒!」


決意を新たに蛍と楓は鎌倉幕府に向かう。


つづく。

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