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「源頼朝!?」
蛍たちの前に鎌倉幕府を立ち上げた源頼朝の守護霊が現れた。
「如何にも。拙者、源頼朝。」
「拙者! 私は楓だよ!」
「やめなさい!? 楓!? 危ないでしょう!?」
「お姉ちゃんのケチ! 蛍ちゃんは優しいもんね!」
「大人しくしていろ! クソガキ!」
子供の楓に怖い者はなかった。
(なんだ? この人の冷静さというか、貫禄は!? 俺はこんな人に戦いを挑もうとしていたのか!? 絶対に、絶対に勝てない!?)
蛍は源頼朝の存在感に恐怖した。
「どうした? 鎌倉幕府を倒しに行くんだろ? それならば鎌倉幕府を守る守護霊の拙者を倒してからにしてもらおうか?」
「クウウッ!?」
蛍は恐怖で動けなかった。
「はい! はい! 拙者! 楓と遊ぼう!」
「拙者は女、子供を斬りはしない。」
「チッ! つまんない!」
源頼朝は武士らしく正々堂々していた。
「私に任せろ! 私も女だ! ということは、こいつは私には反撃できないよ!」
その時、雪オカマが調子に乗って前衛に出てきた。
「守護霊を氷漬けにしてやるよ! 氷の棺!」
雪オカマは冷たい息を吐き出し、源頼朝を襲う。
「やったー! 源頼朝を討ち取ったよ!」
源頼朝を氷の中に閉じ込めた。
「オカマ! すごい!」
「やるな。大したものだ。」
「どんなもんだい。私はおまえの大道芸とは違うんだよ。」
「これで1体倒したぞ。残りは2体か。」
「こいつ弱かったな。アホ―。」
「あとでかき氷にして守護霊の成分から薬でも作るなめ。」
「楓! 祝勝会の準備よ!」
「おお! 桜お姉ちゃん!」
いきなり現れた守護霊の源頼朝を簡単に倒せたので和やかな雰囲気が漂う。
「ギャアアア!?」
次の瞬間だった。雪オカマの膝が吹き飛んだ。
「なんだと!?」
「雪女!?」
蛍たちは周囲を警戒するように見回す。
「拙者、女は斬らないが、オカマは斬れる。」
雪オカマを斬ったのは、氷の棺に閉じ込められたはずの源頼朝だった。
「源頼朝!? おまえは氷の中に閉じ込められたはずじゃなかったのか!?」
「拙者は守護霊。実態が無いのに、なぜ氷に閉じ込められなければならん。」
「クソっ!? なんということだ!?」
「楓! 逃げる準備をしなさい!」
「了解! 桜お姉ちゃん!」
一瞬で形勢が逆転した。蛍たちはピンチに陥る。
「この刀は源氏の名刀、膝丸。おまえたち全員の膝を砕いてやる。」
源実朝は刀を抜いて、蛍たちを威嚇していた。
つづく。




