20
「なぜ、おまえたちがいる?」
出発した蛍と楓の前に、桜、築、ナメクジ先生、雪オカマ、アホガラスが現れる。
「楓!」
「桜お姉ちゃん!」
「うえ~ん!」
楓桜姉妹は感動の再会を泣きながら抱きしめ合い喜んだ。
「細かいことは気にするな。男女。」
「誰が男女だ!? 俺は男だ!」
築と蛍は仲良し。
「私は薬屋でもするナメ。回復香でも売って儲けるナメ。」
「助かる。傷を癒したいんだ。」
ナメクジ先生は自分の居場所を見つけた。
「私は築に借りがあるから、借りを返すまで追いかけると決めただけよ。」
「あの・・・目がときめいてますが・・・。」
雪オカマは自分を女扱いしてくれた築が好きになっていた。
「これを見ろ。アホ―。」
「なに?」
アホガラスは3枚の紙を蛍に渡す。
「手配書? ゲ!?」
手配書には源頼朝、源頼家、源実朝の鎌倉幕府の守護霊が載っていた。
「詠様は守護霊の魂を地獄に送ることを求めている。アホ―。」
「どうして?」
「死神なんだから、この世に霊がいたら、詠様が閻魔様に怒られるだろうが。アホ―。」
「アホアホうるさいな。」
死神の詠も上司には弱かった。
「アホさん!」
「誰がアホさんだ!? アホ―。」
「アホって言った。あほ~! あほ~!」
アホガラスは楓に負けた。
「おい! この子供をなんとかしろ!?」
「楓はいつもこんな感じだ。」
「本当にアホなのか!? アホ―。」
アホガラスは楓に恐怖した。
「楓、おいで。」
「ワンワン!」
「楓は良い子だね。私の自慢の妹だよ。」
「ワン!」
楓桜姉妹は仲良し。楓は姉の桜が大好きだった。
「おまえ、この姉妹と旅をしていて疲れないか? アホ―。」
「ふっ、もう慣れたさ。慣れないと死んでしまう。」
「大変なんだな。アホ―。」
「分かってくれるか!? アホガラス!?」
蛍とアホガラスに友情が芽生えた。
「鎌倉幕府を倒して、亡きおみつ姫を生き返らせるんだ!」
「桜お姉ちゃん! 楓が生き返らせてあげるね!」
「ありがとう! 我が妹よ!」
「打倒! 鎌倉幕府だ!」
「おお!」
蛍たちは一致団結した。
「盛り上がっている所、悪いが・・・死んでもらおうか?」
そこに一人の男が現れた。
「何者だ!?」
蛍たちは声がする方へ振り向き、男に尋ねた。
「拙者は源頼朝。鎌倉幕府に仇名す者は、拙者が滅ぼす。」
蛍たちの目の前に現れたのは、守護霊、源頼朝だった。
つづく。




