- C 1355話 農民プレイの、3 -
PKクランにもノルマがある。
集団を維持するためのシステム的恩恵について、(運営ルールに則って)忠実に従う義理が無いと言えばその通りなんだけど。ノラの集まりと、システム的に保護されているのとでは――浸かる水の体感が違うって話だ。
冷水がある。
ノラの場合だと刺すような痛みが伴う中で。
システム恩恵がある場合だと、刺す痛みが和らぐというのがある。
慣れた者から、今のPKクランが存在する。
対人戦におけるステータス、レッドネーム・システム。
PKKも退かせた強者が名乗れる境地。
これ、デイリークエスト消化でも辛うじて首皮一枚で維持できるようになってる。
気分で1日くらいは別のことがしたいなって時があって。
四六時中、喧嘩上等ってプレイヤーも少ない。
場合によっては出張とか、期末テストのせいでIN出来ない時がある。
そうした不可抗力への処置として。
生まれたとされる。
PKも楽じゃないっぽい。
◇
あとは其処までしてPKの頂を守りたいかってのは正直なトコだろう。
ランキング上位のクランには『ステータス補正』ってのが約束される。
狩られず、返り討ちの記録を打ち立てれば、全ステータス最大20%のアップが約束されている。
ただし条件がある。
悪名と名声の差1割未満の相手のみがカウントされる。
不正防止目的で。
PKの特質上、勝てる相手に容赦なし。
明白だ。
この数でステ・アップは理不尽だ。
誰も手が出せなくなる。
そこで。
実力相当のPKKプレイヤーとだけに成立すれば。
双方でグルの場合は、まあ。
なんとか警察ってのがすっ飛んできて、システム介入で。
まあ、垢BANされるだけの話だ。
AIの監視から逃れるのは不可能だって話。
さて。
装甲車を半包囲してた一角、金属が圧し潰されるような音で戦端が開かれた。




