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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
幻の島、アヴァロン
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- C 1307話 敢えて名付けよう、其は 2 -

 肝心のマルが寝た。

 モモチさん曰く――「お昼寝の時間だ」


 めっちゃ、シリアスな。

 深刻そうな表情までつくって、そんなアホなセリフを吐く。

 こいつバカだろって。

 殴りたくなったのを――

 あおいの恐ろしいまでの腕力で押さえつけられた。

 忘れてたが。

 地味な風貌なメガネ・オタク娘は、拳が凶器の武闘家だったことを。

 これがギャップ萌えってなのだが。

 安易に喜んじゃダメなパターンだよな。


 じゃれてる間に落とされるし。


 いいや。

 このままではダメだ。

 わたしが動かねば。











 わたしの意識が戻ったのは、1時間後。

 マルの肌がツヤツヤに輝いて見えた。

「天ちゃんもお昼寝したのー?」

 なんて能天気なセリフが()()()をくすぐって行った。

 は?



 は? じゃねえよ。

あおい、お前!!」

 このメガネ娘は。


 わたしを堕としやがった。

 おいっ

「暴力、ハンタイ!!」

 ヘンタイ?!

「ヘンタイ違う、ハンタイ」


「じゃれんな鬱陶しい。ささ、マルから、どうぞ」

 なんだこの流れは。

 嗤いを堪える侍女長と陛下の方が楽しそうだが。

「マルちゃんは思い至った!!」

 とうとう自分呼びしやがったな。

 まあ、どう変化するかは知らんが。

 可愛いとは思わんぞ、決してだ。

「精霊石の暴走は、星のサイクルを乱す行為になるかもしれない!」

 つまり――

 星が風邪をひくって事だ。

 惑星が一個の生命体だって考えは、昔からある考え方の一つだ。

 超自然的な力に説明が付けられなかった頃に、そう表現したとも言う。


 ま。


 ぶっちゃけると。

 生きてるんだと考えた方が納得がいってしまうとこもある。

「そっか、暴走か」

 陛下が呟いて、唸る。

 ぐぅー。

「あ、ソレ。今のマルちゃんの腹の音で」

 は?





 茶会のお菓子をひとりで平らげ。

 昼食まで喰って、3時のおやつまで所望した小悪魔――マル。

 小さなモンスター。

 司馬丸恵、恐るべし。


 いや、いや、いや...


 こいつに遠慮は無いのか。

「子供はさ、これぐらい図々しいのが良いんだよ、いや、ほんと」

 命拾いする。

 女王陛下が子供に甘くて助かった、た?

 いあ、いや。

 マルは幼児では。

「あれ違うの? いあ、でもいいよ。わたし、こういう子好きだから」

 やっぱり寛大だ。

 助かったけど。

「えー、なになに。怖いよ天ちゃん、にへへ」

 緊張感持てよ、マルぅー。

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