表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1607/2524

- C 482話 陽炎の帝国 1 -

 かつて北天五公という大国があった。

 何人からの侵攻も受けず、また、他の巨大帝国とも正面から相対した陸軍国家だ。

 その北天に危機が訪れる。


 シーズン7も工程上、3分の1が進んだ当たりの話だ。

 唐突だったけど“斉”国の水軍が、黄海上で撃沈されるという事件が起こる。

 まあ、これが事件とか事故だと思ったのは、北天五公のほうだけで――なんていうかなあ、張本人たちはきっかけにしたんだわ。大義名分なんてどうにでもなるよというか...そうそう、本当になんの前触れもなく陥れられてしまった。


 その相手というのが...“()()”として最近勃興した王国からだ。

 後ろ盾いや、或いは後見人というのが“東洋王国”。

 みえみえすぎる。


 あざといとでもいえばいいのか。



 “南遼”王国は、旧世界の朝鮮半島の一部(全羅南道・慶尚南道・慶尚北道付近の陸地)で構成された()が国土である。人口は約58万人で、陸軍兵1万2千人、海軍は1万人ほど組織されていたという。

 主力艦は、軽巡洋艦と駆逐艦数隻からなる戦隊が、1ないし2部隊しかないとか。

 ま、こんな兵力でよく、喧嘩をふっかけたなあってのが、国際社会の冷めた見方だった。



 これは東洋王国を背景としない、“南遼”だけの分析だ。

「国土が天変地異によって、物理的に分断された“遼”国だが。南北の融和というのは忘れていないと、南遼王は申されている。故に、だ...此度の事故についてなのだが」

 東洋王国の大使の弁を遮って、斉国大使が立つ。

 南遼のひざ元であるのに、東洋の大使とは不自然極まりなかったんだけど、それはあえて横に置いてた。

「まずは、何があったかの事実確認を!!」

 そりゃ、そうだ。

 斉にもたらされた一報は、まさに一方通行であった。

 黄海で漁をしていた漁師たちの目により、斉の旗を掲げる自国船が沈んだという話のみ。

「ふむ...事実を知らないと?」


 やや癪に障る話し方だが。

「デキれば」

 顎にたくわえた髭を指ですく。

「南遼王室が運営している交易船に対して、あろう事か妨害行動を働き体当たりを行ったため、護衛している船による“自衛”を行使してこれを沈めたものである!!」

 ま、いわゆる()()()()()()()()()アピールだ。

 うーん。

 公海上は、大型船に道を譲るのが道理である。

 難癖をつけられたくないなら、王室旗がある船は大小に関係なく道を譲ればいい。

 死人に口なしって...誰か言いそうだけど。

「そういう事でしたか」


「南遼王陛下は、同胞の処遇に憂慮されておられる」

 やや、間が抜けたような声が出てしまう。

 雲行きの怪しさというか。

 強引なとも...

「い、今、なんと?!」


「“遼”の民は国も持てずに“燕”ならびに“斉”、“超”にも散り散りに送られ、奴婢のような扱いを受けていると、沈めた船に乗っていた者たちから言質を取っている。故に、陛下は心を痛められ...ここに北天に対し、遼国の解放を宣言する!!!!!」

 見えなかった意図が顔を出す。

 宣戦布告したのは“南遼”王国であるんだけど...。

 斉の“青島”城塞に上陸した兵は、紛れもなく東洋王国軍だったというオチである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ