表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1598/2525

- C 473話 いざ、外洋へ 7 -

 聖櫃の通った航路は利用できない。

 四領から三領へ入った後は、竜族の住処みたいな高地を飛んで南極海へ出た。

 この航路の危険性は、その竜族があるからだ。


 魔族の生物学者は口をそろえて言う。

 五色のカラフルな、ドラゴンにであったならば覚悟せよと。

 この五色ドラゴンというのが、だ。

 銀色のニーズヘッグ。

 (エサちゃんの保護者を自負する竜王だ。

 黒色のヨルムンガンド。

 (魔人や亜人に扮して旅をしている。今のところ、魔界を留守にしたまま迷子になった。

 灼熱のスルト。

 (黒色のヨルムンガンドのように体皮が“黒い”のだけど、炎を操るので“赤色”と呼ばれてる。

 金色のファフニール。

 (金目のもの目が無い、強欲な御仁。金貨一枚でも持ち出し厳禁。

 深海のリヴァイアサン。

 (ウナちゃんの第2席として、内政で能力を発揮中。見た目は人魚、怒るとタダのウミヘビ。


 ...確認されている竜王たちは、この五頭だ。

 で、このうち。

 例の山脈を根城にしているのが...。

「灼熱のスルトっていう気難しい爺さんだ。400か500歳はとうに過ぎ、孫の数まで含めると、ちょっとした国の軍隊かって見まごう感じの数で、な。まあ、手が付けられないっていうレベルでもないんだけども、縄張りにはうるさいんだ」

 舷窓にへばりついてた、エサちゃんが滑り落ちると――ひらひらする布をアロガンスはめくり、

 おいおい...

「なんでえ、スパッツじゃねえか!!」


「みせないよ~ん」

 な、なになに...このふたり。

 仲良しじゃんよ。

 ちょっと妬けるぞ、ボク。

「竜族の縄張り意識ってそんなに高いもの?!」

 ウナちゃんは、振り向きながら滑ってエサちゃんみたいに、床に這いつくばってた。

 いや、なんつうか、さ。

 この床、良く滑るんだよ。


 ボクは、ショートパンツだから捲れることを気にしなくていいんだけど。

 思いのほか、前と後ろの谷間に食い込むんだよね。

「ああ、うちの次席が欲深い方じゃねえから、まったく自分の領地テリトリーに帰ろうとしないんで、陛下ウナも実感わかないんだろうけども...まあ、それなりに異常な部類だと思うぜ」

 ウナちゃんのスカートを、正面から堂々とめくって殴られるアロガンス。

 うん。

 昔、女子のスカート捲り損ねて、クレパスを触る子も居たなあって感じ。

 

「竜族の感知能力は高い方だから、超高空であろうとも、だ。上を飛ばれていい気はしない」

 腫れた頬。

 口の中を斬ったのだろうか、口端から滲む血が。

「認知能力の高い彼らを出し抜いたってこと?」

 の回答がボクに向けられたもの。

 えっと、これはどう答えるべきか。


 魔族でも忌避する竜族の感知能力は、()()に高い。

 ドラゴンの幼生体に目隠しをさせて、マナ鉱石で振り子に仕上げたところ。

 幼生体皆が皆で、揺れる石を追って見せたという研究成果がある。

 まあ、もっとも...この実験では100メートルも離れてなかったというオチもあった。

 けれども、飛行ゴーレムは飛竜などから威嚇されることが多い。

 第二魔王軍・第2席アンセディリティ曰く、

「マナの結晶体を使ってるから、電灯に向かって体当たりをする“()”みたいな感覚なんですよ」

 ...だ。



 つまり。

 その電灯みたいな漏れを何とかすれば、聖櫃の連中のように危険地帯を飛ぶことが出来る、と。

 ウナちゃんから安易な反応をされた。

「いや、ダメだろうなあ。飛行ゴーレムのマナ漏れを何とかしても。俺たち自身も、大気中のマナから魔力を自然回復させている。漏れの対策ではなく根本的に別の技術を使っていると、見るべきだろう」


「さて城壁を越えて...いよいよ、今度こそ本当に未踏の地へ入るぞ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ