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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1595/2523

- C 470話 いざ、外洋へ 4 -

 “ツキノワペンギン”型飛行ゴーレムは4機...いや、4艇と言い換えよう。

 これがウイッチキャリアとなる。

 全長は180メートル前後。

 ウイッチたちの収容力は、約100人当たり。

 上陸部隊も運べるし、使い勝手はかなり高い方だと思う。

「これを...私に?!」

 そう。

 ウナちゃんは、4艇のうちのひとつをノワールさんに宛がった。

 艇長候補は幾人かある。

 日頃の腕前せいせきから、指揮官が任命される流れなんだけど。

 ノワールさんには便宜が図られた。

「だね!」


「パーソナルカラーは、断然、マリンブルーのダズル迷彩!!」

 いや、それは...

 塗っちゃうの?!

 軍艦の色変えちゃうの???



 結果的に塗り替えた。

 波濤の影響下で、被発見力の精度を落とすのが目的だけど。

 飛行するゴーレムには意味が無いようにも思う。


 だた、ノワールさんの強い要望だから。

 できうる限りは“彼女の気が済むように”ってウナちゃんからのお達しがあった。

 これが便宜だ。



 さて。

「ウイッチキャリアって事は、空母だってことだよね?」

 偵察器、観測器に近年新設された攻撃器と、爆撃器などは専門化するよりも、装備品によるマルチロールが推奨されている。ボクたちの()()のように、汎用性の高い航空機に対して、誰もが一定の条件下で訓練を行えば、乗り手になれるようなものでない限り。

 限られた魔法使いの素質の持ち腐れにならないよう、オールラウンドに利用できないかを模索した結果だ。

 とはいえ、急降下爆撃などのようなものは一定の熟練度が要求された。

「うん、定員は100人前後で、予備人員も10~20人の1個飛行中隊が収容される。現在の魔法使いたちは約3000人が当艦に収容されていると、ウサギ先輩に聞いてた...から」


「先輩?」

 ノワールさんから怪訝な声。

 うん、な、なに?

「贅沢に消費していいという話じゃないけど。攻撃器とは言っても、多目的武装コンテナ・フロートを装備した“魔法少女”や“魔法少年”たちだから、ウイッチの一人の損失は軍艦の戦闘力が数パーセント喪失したと考えなくちゃならない。ポーションで全快できるとは言ってもね...即死したらOUTだし」

 “ツキノワ”自身も、汎用母艦として建造された。

 いや、オリジナルさんの要望を聞いてたら、()()なった。



 形状は三角錐みたいな雰囲気があり、飛行中は高度次第で背部の飛行甲板にて、ウイッチたちのタッチ&ゴー訓練などが執り行われる。飛行場のエアクラフトプールでは、猫背でとぼとぼ歩くペンギンであるという醜態をさらす。

 水深30メートルまでの潜水機能もあるけど。

 使う機会は...たぶん、ない。

「自衛には、何かある?」

 ノワールさんのクルーには、砲術科とか水雷科の出身者がある。

 むしろ、オートジャイロの方の航空科は少なくて――

「ああ。...っ、そっか...うーん、一応条件がある。核となるマナ鉱石は、空気中のマナを取り込みながら、半永久的に飛行魔術へ魔力を供給し続けるってのは分かるよね? その有効と考えられる高度が3000メートル前後(=気持ちもっと低い可能性)、持続可能な状況下であれば、側面の隔壁を開放して120ミリ榴弾砲、40ミリ、60ミリチェーンガン、空対空多連装ロケットなどが使えるランプが、艇長を含めブリッジに灯る筈...」

 120ミリと60ミリチェーンガンなんかは、左右の隔壁にあって。

 砲撃する向きを自由に変更できる。

 ただし、同時に運用はできないってのは...仕様なんだわ。

「うん」

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