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転生魔王の異世界改革記  作者: マサキ
4/11

これから

「何故コレスの街が狙われている?」

「それは、さっき収容所から解放したドワーフから聞いたのですが、勇者はコレスの街に一つ通達をしていたらしいです」

「通達?」

「はい、もしドワーフが解放されたらコレスの街を消すと」

たったそれだけで消すとは横暴すぎるだろう

「どうしたものか」

流石に放っておくのもなぁ

「おお!、貴方様が魔王様ですか!」

フレイヤの後ろから杖を突いた老人が歩いてくる

「この度は我らを助けていただき感謝いたします、魔王様、私ユグドがドワーフの代表として感謝を申します」

ユグドと名乗った老人は頭を下げる

「いや、気にするでない、我も望んでやったことだ」

「ありがとうございます、魔王様」

ユグドは少し申し訳なさそうな顔をし

「魔王様助けていただいた上にこんなことを頼むのは都合がいいこととは解っております、ですが頼みを聞いていただけませんか?」

ユグドの後ろからドワーフ達が集まってくる

「「コレスの街を救ってください!!」」

ドワーフ達が頭を下げた

コレスの街を救ってほしい?

「何故だ?あの街はお前たちを奴隷のように扱っていたのではないのか?」

「・・・・たしかに兵士たちの中には私たちを奴隷に扱うものもいましたが、でも兵士の中にも私達に優しくしてくれる人達はいました、

それにあそこに住んでいる人達も私達の境遇を良く思っていませんでしたですから」

ほう全員が勇者に従っているわけではないんだな

流石にそれを聞いて見殺しっていうのはさすがに良心の呵責が

「今日は重労働だな、フレイヤ今日は御馳走をお願いしたいのだが?」

フレイヤにお願いをする

フレイヤは満面の笑みを浮かべ

「お任せください!、最高の料理を作って待っております!」

それを聞くとやる気も上がるというものだ

それに一度試してみたいこともあったしな

俺は初めてその背中にある翼を広げた

「ぶっつけ本番だ!」

俺はコレスの街に向かい俺は駆け出した




コレスの街の人たちは肩を寄せ合っていた自分達の最後を悟り家族と抱き合うもの泣き叫び助けを乞うもの自分の罪を懺悔する者今も諦めず逃げようとする者

だがコレスの街の中にいる人には何もできないコレスの街を囲む魔法の壁、出ることも入ることも叶わない絶望の壁

皆が王都のほうを見るその光は強さを増し自分たちの終りが刻々と迫ってきているのを

「この無能どもがぁぁ!」

兵士たちに向かい暴言を浴びせるここの領主

コレスの街の住人たちはもう絶望もしていなかったもともと逃げれば消され失敗すれば消される自分たちに救いなんてなかった

ただ願うのは自分の愛する者だけでも救ってほしいという願望

親は子を抱き許しを請う短い人生しか全うさせられなくてごめんと

ただ唯一救いだったのはドワーフ達の幸せである、解放されてよかったと

一部の兵士や住民たちは最後に思うのだった

爆音が鳴るエクストロイが発射された音だ

皆が抱き合い最後の別れを告げる

だがふと一人の子供が空を見る

「ママ、あれ、なに?」

子供が指をさす少しずついろんな人たちが空を見る

そこにいたのはコレスの街を背に王都を見てコレスの街の防壁よりも高く舞い上がった

翼を広げた魔王の姿だった



さて、どうしよう

俺の眼前にはコレスの街に向かうエクストロイがあった

ちょっと大きさが予想外だがやることは変わらない

「集え!、光よ!、願う我を守り我が守りし者たちを守る光の壁を、ライトウォール!」

巨大な光の壁がエクストロイとぶつかり拮抗していただが

ピキッと音が鳴りライトウォールが壊れる

「くっ、なら!」

これは使いたくなかったが仕方ない

「我は守りし者、我の体守りに使いて友を守らん!」

俺の体が光る

「はあああああああ!!」

出来れば死ぬなんてことは避けたいな

俺はエクストロイに突っ込んでいった

爆風が衝撃が俺の体を襲った



「うっ、」

目が覚める体中に激痛が走る

今までこんな激痛初めてだからか動けない

だが俺の体に布のようなものが巻かれているのがわかるそして時折俺の体から出ている汗を誰かが拭いている

「魔王様の容態はどうですか?」

この声はテツだなということは今は愛しき廃墟に戻ってきたってことか

「あれからまだ一時間ですそう簡単に目覚めはしません」

ん?、聞いたことない声だな

「アメリア魔王様の容態は?」

この声はフレイヤか、

「貴方たちこの魔王様のことそんなに大切に思っているのね」

「ち、ちが!、わ、わたしは、ただ!」

「はい、魔王様は僕の大切な人です」

フレイヤはきょどりテツは無垢な好意を示してくれる

「嬉しいよテツ」

俺は激痛の体を無理やり起こす

「「魔王様!」」

二人は喜びに笑みを浮かべる

「さてあれからどうなったんだ?」

「魔王様がわが身を犠牲に私達をお守りしてくださって一時間ほどでございます」

たしかアメリアと呼ばれていた女性が答える

金髪のロングヘア―に黒い瞳服装はシンプルに藍色のロングスカートに真っ白の服を着ている

「確かアメリアと呼ばれていたな」

「はい、アメリア・ジェネスと申します、この度は私達をお救い頂きありがとうございます」

「気にするな、それに感謝ならドワーフ達に言え、お前たちを助けてほしいと頼んだのはあいつらだ」

初めて聞いたのかアメリアは驚いた後嬉しそうな顔をし

「彼らが」

「喜んでいるところ悪いが状況を説明してくれないか?」

「あ、はい、魔王様が身を挺して助けていただいた後コレスの街に残るものと

魔王様の所に向かうという二つに分かれました、コレスの街に残ったのはドワーフ達を奴隷として扱っていた人と

領主です」

「なるほど理解した」

今ここにいるのはドワーフを奴隷と扱わなかった優しい奴だけだということか

「わかった、これからのことは後々考えよう今は」

俺はフレイヤを見て

「飯でも食わないか?」

実はお腹が空きまくっている

「あ!、では今すぐ持ってきます」

フレイヤは料理を取りに行った

「あ、私も失礼します」

アメリアもフレイヤと同じ方向へ歩いていく

テツと二人になる

「あの、魔王様」

テツはか細い声で俺を呼ぶ

「どうしたテツ?」

「魔王様、僕を強くしてください!」

テツは決意した顔で俺に請う

俺は

「駄目だ」

テツの願いを断った

「・・・・理由を聞いてもいいですか?」

「テツ、お前はまだ子供だ」

「グレンさんも子供です」

「ああ、もう少ししたらグレンにも戦うのを辞めて貰うつもりだ」

「でもグレンさんは辞めないと思います」

「ああ、俺もそう思う」

「では僕も!」

「駄目だ、聞くがテツは戦うために生きてきたのか?」

「え?」

「グレンみたいに戦うために腕を磨いていたのかと聞いている」

「そ、それは、」

「テツは職人になりたくないのか?」

「それはなりたくないといえば嘘になりますけど、でも僕思ったんです

弱いままじゃダメだって、魔王様の言う通り僕は子供ですけどそれを逃げ道にしたくないんです」

「別に、逃げ道では」

テツの顔を見るその顔は真剣そのもの

テツはもう決めているんだな

「痛いし苦しいぞ」

「解ってます」

「最悪死ぬこともある」

「理解しているつもりです」

止めても無理だろうな

「なら、フレイヤに」

俺は言いかけて止まる

フレイヤは教えられるだろうか?、俺の時は何となく俺の魔法の才能のおかげって感じが否めない

ぶっちゃけ不安しかない

「あー、すまんが少し待ってくれお前を鍛えられる人を探しておく」

テツは笑顔になった

「ありがとうございます!」

「ま、その前に腹ごしらえだな」

テツとの話し合いを終えたあとフレイヤとアメリアが大量の肉料理と魚料理を入れた皿を持ってきた

四等分にされた肉料理と魚料理

頂きますと合唱をし食べ始める

今回は箸があるがやはり手が痛い少し食べにくい

「・・・・魔、魔王様た、食べにくいなら、私が」

「魔王様、私がお手伝いします」

フレイヤとアメリアが両隣に来る

「さ、魔王様お食べください」

フレイヤが肉料理をアメリアが魚料理を俺に向けてくる

「ふ、二人とも流石に我に口は二つ無いんだが」

「アメリア、ここは私が」

「いえフレイヤ、ここはこの度救っていただいた私が」

二人はなんだか少し怖く感じる

「で、魔王様?」

「どちらを先に食べますか」

何だろう悪寒を感じる

「い、いや、自分で食べれるから」

「「・・・・・・」」

二人の無言の圧力

「・・・・・」

どうしたものか

「埒があかないので僕がやります」

「おお、頼む」

時々テツが大人に感じるときがある

二人はしょぼくれながら俺から離れていく

テツは俺の隣に来ると肉料理を俺の口に持ってくる

それを食べる、ピリッと辛い調味料に濃いい味

「うん、うまい」

フレイヤがしょぼくれた顔からパッと笑顔になる

「魔王様、次は魚料理を私が作ったんですよ」

アメリアが作ったのか

テツが俺に魚料理を持ってくる

口に入れると優しい味が口に広がる噛むと柔らかい魚の身が旨味を出す

「うん、これもうまい」

パッとアメリアも笑顔になったが

「魔王様どっちがおいしかったですか?」

アメリアが聞いてくる

「え、どっちもおい「どっちも美味しいなんて選択肢は無しで」

おう、どうしたものか

どっちも美味しかったしどっちと聞かれてもな

テツを見る

テツは俺の視線に気づいた後

「僕はどっちも美味しかったですが、魔王様はどっちですか?」

おっと逃げ場がない

フレイヤもアメリアも俺の返答を待っている

「・・・、そ、それはまた今度話すとしてグレンはどうした?」

二人は少し俺を睨んだが、フレイヤが

「実は」

フレイヤが話してくれた収容所で起きたことをグレンの父親のことを


食事を終え俺はグレンを探した、グレンは簡単に見つかった

俺がちょっと前に行った高台にグレンがいたグレンは膝を抱えていた顔までは見えない

「・・・・グレン」

グレンの体がビクつく

グレンは膝を抱えたまま

「魔王様、俺」

「聞いた、お前の父親のことを」

「・・・・俺、どうすればいいか解んなくなってしまったんです、父さんを殺さないとこの国は救えません、でも父さんを殺したくないんです」

グレンの体が震えている

そうだ、どんなに強く繕ってもグレンはまだ十四歳まだまだ子供だ

俺はグレンの隣に座る

「グレン、俺はお前に父親を殺せとも何も言わない、でも一つ言うなら

何故その二つの選択肢しかないんだ?」

「だって、殺さないと、ころさ、グスッ」

俺はグレンの頭を撫でながら

「選べないなら両方救えばいい」

「りょう、ほう?」

「そうだ、父親を救い、世界を救う、簡単なことだ」

「そんな、無茶苦茶な、それにそんな力俺には」

「俺だってすべてを救えるわけではない、だが今は仲間がいる」

俺は立ち上がり

「お前はどうする?、簡単な道を歩むか困難な道を歩むか」

グレンは目元をごしごしと拭うと立ち上がり

「魔王様はずるいですね」

「ズルくて結構だ、悪評は魔王の専売特許だ」

「ふふ、そうかもしれませんね」

「さ、戻るか?」

「はい!」

戻りながらグレンの顔を見るその顔は晴れやかで迷いを感じなかった


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