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異世界へ
「うん…MP的には何の問題もないんだけど」
「ないんかい」
あのとんでもない攻撃魔法でも使ってもMP消費は些細なレベルというのか。
「何かいい匂いがするな…」
ナオはくんくんと鼻をきかせ、匂いの元を探る。
「この部屋みたいだ」
「入ってみるか」
ナオが指差す部屋へ入ってみると、そこには短距離走が測れそうなほど、だだっ広い空間が広がっていた。
真ん中には長テーブルがあり、その上には恐ろしく豪華な、恐ろしく大量の料理が並んでいた。
「じゅるり」
じゅるりって効果音リアルで初めて聞いたわ。
いやにしてもこれは…。
「すごい」
俺が唖然としていると、例の奴が現れた。
「良いところに来ましたね。ちょうどご飯の準備が整いました」
説明が必要な時に出現する便利な男、それがカイだ。
「これ俺らも食べていいのか?」
「俺らではなく私達です」
「あ、はい。すみません」
「勿論好きなだけお食べください。他国から集めた六星シェフに栄養士、回復魔導士などが加わったエリート集団に全て任せておりますので。味は極上、栄養面も回復面も完璧です」
相変わらずぬかりねぇ。




