異世界へ
「ぐふふふふ」
「見てるだけでいいんですか?」
更に2人の煽りは酷くなる。
ただ、俺も、中身は男だ。
美少女の下着姿を目の前にして、何も思わないほど俺の性欲は死んでいない。
「触っても…いいんだよな…」
「もちろんです!」
「これは姫様の体ですよ!」
親指を立てぐーっとサインを出してくる。
しっかりお墨付きを頂いた。
ゴクリ…。
鏡から自分の真下へ視線を下ろす。
今までであれば、足元までの視界を遮るものなどなかった。
が、ある。
自分の胸に。
到底あり得ない、谷間が存在するのだ。
このアングルからの景色を日々独占できるのか…。
俺はそっと割れ物を扱うかのように、ブラジャーの上から手のひらを被せる。
「お、おお…」
布を介しても確かに分かるほどに、その2つの物体は柔らかい。
それでいて、元の形に戻ろうともしてくる。
可愛い、ただただ愛おしい。
「これがおっぱい…」
今度は下から持ち上げてみる。
なかなかの重量だ。
ここに来てからずっと感じていたが、何をするにも重い。
「すごいでしょー!」
「頑張ったんだからー!」
どこから見ても素晴らしい造形をしている。
こんなに綺麗なおっぱいはそうそうない。
他の見たことないけど。
おもむろに視線を前に向けると、めちゃくちゃタイプの女の子が目の前でおっぱいを揉みしだいている。
「えっろ!」
このクソみたいなセリフすら、透き通ったソプラノで美化される。
今気づいたが、なんの気無しに立っているつもりだったけど、しっかり足元は内股になっているな。
無意識に女の子してる…。
俺がブラジャーを少し上げて中を覗こうとしていると、両者にストップをかけられてしまった。
「そろそろ着替えて戻らないとー」
「心配されてしまいますー」
「そ、そうか…」
俺は心底悔しい気持ちを押し殺して声を絞り出す。




