十一
翌朝の「天竜堂」には柔らかな陽光が差し込み、その静けさは昨晩の墨田川での喧騒が嘘の様だった。
しかし、その空気は別の意味で張り詰め、ざわついていた。奥の間には、北町奉行所臨時廻り同心の山村半兵衛と近藤清左衛門、そして眉間に深い皺を寄せた彩乃が座していた。訪問の原因は受診ではない、昨晩の襲撃事件に関する事だった。吉兵衛の助力や身に着けた剣術のお陰もあり大したことはなかった為、公表するつもりはなかった。だが、役人の訪問とあっては隠すわけにはいかなかった。
襲撃されたと言う事実を聞いた彩乃は、凄い剣幕で迫った。
「先生っ!! そんな大事なことを、なぜ今まで黙っていたのですか!? もし・・・もし万が一のことがあったら、天竜堂はどうなると思っているんですか!」
今にも飛び掛かりそうな勢いで語気を強めた彩乃の鋭い声が、調合室の薬草の香りを震わせる。
「まあまあ彩乃殿、落ち着かれい。こうして凌庵殿は無事ではないか。」
清左衛門が宥めるが、彩乃の勢いは止まらない。凌庵は困ったように眉を下げ、静かに答えた。
「そうだ、傷一つ負っていないし、新さんや仁吉の助けもあって無事だったんだ。騒ぎ立てる必要もないと思って言わなかったんだ。落ち着け。」
宥められた彩乃は、ぶるぶる震えながら今度は顔を真っ赤にする。
「全くもう! 幾ら腕に覚えがあるからって、危険なことは止めてください。珍しく刀なんて差して行くからまさかと思ったけど、もし新太郎さんが来なくても自らが囮になろうと思ったんでしょ? 刺客が狙っているだなんて一言も言わず・・先生はいつもそうやって一人で背負い込んで・・・。」
彩乃の瞳に、堪えきれない涙が溜まっていく。
「私たちは置いてけぼり。もし傷を負って帰ってきたら、私・・・・。」
「解った、解った。悪かったよ、彩乃。もう隠し事はせぬ。」
「・・・絶対ですよ?」
怒りと心配が入り混じり、今にも溢れ出しそうな彩乃の小言を遮るように、凌庵は苦笑いを浮かべて深く頭を下げた。彩乃は不満げに頬を膨らませたが、その指先は安堵でわずかに震えていた。
その様子を、白髪頭の老練な同心・山村半兵衛が微笑ましそうに見守りながら、捕縛された刺客について口を開いた。
「岩永又右衛門、疾風の久蔵。元々は我らと同じ十手捕り縄を持つ事を許された身だったのだ。二人はその頃からの腐れ縁でな、強請集りが元で十手捕り縄を召し上げられた。今では金ずくで殺しを請け負うごろつきに成り下がった。所謂、落ちぶれた者の成れの果てじゃ。」
「十手持ちが、今や殺しの請負人か・・・。」
凌庵は、かつて正義を守る側だった者が、ここまで腐り果てるのかと暗澹たる気持ちになった。
その様子を見た清左衛門が、姿勢を正して真剣な目付きで凌庵に言った。
「先生が生け捕りにしてくれたお陰で、これから吟味に掛けられる。もはや二人は身分の無い罪人だ、容赦はせぬ。・・・だが先生、刺客に襲われた以上、これ以上は手を引いてもらうぞ? もし万が一のことがあれば、よろしく頼むとお前さんを儂に預けた玄瑞先生に申し訳が立たぬ故な。」
清左衛門の眼光が鋭くなる。玄瑞と清左衛門の詳しい交友関係は知らないが、兼ねてより昵懇の間柄だったと言う。八丁堀における後見人と言っても良い。清左衛門らの心配をくみ取って、凌庵は静かに頷き「解った」と承諾した。
平穏を取り戻そうとする天竜堂の暖簾を、再び冷ややかな風が潜り抜けた。現れたのは、北町奉行所吟味方与力・神山平蔵、近藤新太郎、そして岡っ引きの仁吉だった。三人の顔には、これまで見たこともないような屈辱と、腹の底から湧き上がる憤怒が刻まれている。
「どうした新太郎。顔色が悪いぞ。」
息子の只ならぬ様子を見て、清左衛門が異変を察して問いかけた。新太郎は父の前で拳を握り締め、震える声で絞り出した。
「父上、私は今日ほど町方が、正義が無力なのかと絶望した事はございませぬ・・・。」
「穏やかでは無いのう、どういう事だ?」
「御老中から下知が下ったのだ。」
その悔しさを代弁するように、神山平蔵が懐から一通の書状を取り出し、重々しく、かつ忌々しそうに読み上げた。
「『佐葦の露』に関する一切の調査は、本日を以て中止・・・。奉行所の正式な裁定が下されたんだ。」
清左衛門と半兵衛は、弾かれたように椅子から立ち上がった。
「中止だと!? まだ何も解決していないではないか!阿波屋や黒沢の悪行を暴き、組織の膿を出す機会ではないか!」
清左衛門の叫びに、平蔵はまるで死刑宣告を下す執行人のような苦渋の表情で、黒い決着の全容を語り始めた。
「裁定の詳細はこうだ。・・・おはつ殺しは、中村歌之丞との痴情のもつれ。歌之丞が逆上して彼女を手にかけ、その後、自らの罪に耐えかねて自害。三島屋伊左衛門もまた、娘の不祥事に絶望しての自害。すべては『痴情と絶望』による、不幸な幕引き。これが、大目付・京極丹波守様および闕所奉行の連名による、最終的な断定だ。私とて食い下がった。しかし、大目付配下の役人が名代として老中の下知を伝えた。御上の裁定に口出し無用・・・これで終いだ。」
「出鱈目だ、ちくしょうめぇ!こんなのが御法なのかよ!!」
仁吉が傍らの柱を力任せに殴りつけた。
「俺たちの調べじゃ、三島屋の旦那の首には二重の索痕があったんだ! 誰かに吊るされた証拠だ! 歌之丞だって、真実を語る前に何者かに口を封じられた。それを自害で片付けるなんて、おはつさんの魂を二度殺すようなもんじゃねえか!」
「仁吉の言う通りだ、こんなの・・・腐っている。これでは御上が仏の声を握りつぶした様な物だ。こうなれば、俺が自らの手で・・・。」
「落ち着け新太郎、血気にはやり早まった事をしてはならぬ。御奉行に塁が及ぶ恐れがある。」
父親に諭され新太郎は黙り込んだが、あからさまにギリギリと憤慨していた。
室内を支配する重苦しい沈黙の中、凌庵は静かにその裁定書を見つめた。その瞳には、絶望ではなく、権力という名の怪物を凝視する冷徹な光が宿っていた。
「御法が・・・、幕閣が腐りきっているとしか思えねえ。」
「新太郎、口を慎め。」
「新さん、それが力というものだよ、仁吉。彼らは『法』が事実を見ることを力ずくで止め、自分たちの都合の良い『物語』を真実として上書きしたんだ。阿波屋治兵衛がばら撒いた黄金が、江戸の正義の目を潰し、耳を塞いだ。・・・これで奴らは、堂々と『佐葦の露』を売り捌き、三島屋の利権を合法的に略奪し、完全に我がものとするだろう。」
神山平蔵が、悔しさに声を震わせ、絞り出すように付け加えた。
「南町の黒沢左門が、言葉巧みに南町奉行所を動かし、我々の背後から執拗に横槍を入れて封じ込めた。奴は武士の皮を被った獣だ。もはや、町奉行所という既存の組織の中では、奴らを裁くことは不可能に近い」
「法が機能しないのなら、悪は無尽蔵に増殖する。まるで、特効薬のない疫病のようにな。」
凌庵の呟きが、沈痛な室内に響いた。正義の歯車が噛み合わず、虚しく空転する音。重苦しい敗北感が天竜堂を支配し、誰もが言葉を失う中、凌庵だけは窓の外に広がる江戸の空を見据えていた。法が沈黙したのなら、次は「医」が引導を渡す番だと、彼は心に誓っていた。
新太郎たちが帰宅したのを見送った凌庵は、ある場所に向かっていた。八丁堀、地蔵橋の麓、地蔵橋の麓の寺、杉の木の葉が擦れ合う音が刺客の気配を消すかのように響いていた。凌庵は一人、月明かりも届かぬ暗がりに立ちその名を呼んだ。
「弥一郎、いるか。」
「はっ!」
声に応じて、一本の竹のしなりが止まり、闇が形を成すように梶野弥一郎が姿を現した。錠剤屋の弥太郎として時々言動を変えながらも、その足音は枯れ葉一枚鳴らさず、御庭番としての練達の技を感じさせる。
「弥一郎、敵方の動きはどうだ?」
「若、事態は風雲急を告げております。」
「ほう。」
弥太郎の声は低く、しかし隠しきれない緊張を孕んでいる。
「本多長門守の息がかかった京極丹波守らは、敵方である水野派の急先鋒たる鳥居奉行を巧妙に焚きつけました。月番である我が北町奉行所に対し『越権行為の疑いあり』と執拗な圧力をかけ、その動きを完全に封じ込めたのです。北町の遠山様も、確固たる証拠が出ない今手も足も出ない様子。その隙を突き、奴らは再び忌まわしき謀を完遂せんと、着々と準備を進めております」
「どぶ鼠どもめ、いよいよ牙を剥き始めたか」
凌庵は自嘲気味に呟いた。北町が動けぬと分かれば、悪党どもにとって江戸はもはや無法の庭も同然だ。
「さらに、事態の早期収拾を図った黒沢左門が、今夜、山本屋仙之助と桔梗屋角右衛門と密会するとの情報を掴みました。驚くべきことに、奴らは処刑されたはずの渡海屋五郎兵衛の残党と結託しております」
「渡海屋五郎兵衛・・・。江戸と長崎に根を張り、公儀の禁を犯して巨万の富を築いたあの男か。入船町に店があったはずだな。」
「左様にございます。奴らは渡海屋が隠し持っていた裏航路を使い、南蛮渡来の禁制の毒草……『佐葦の露』のさらなる原料を大量に密輸せんと目論んでいる模様。これが江戸に流れ込めば、街は死体で溢れ返るでしょう。」
弥太郎は一歩踏み出し、主の顔を仰ぎ見た。
「いかがいたしますか。すぐにでも丹後守様に報告し、軍勢を投入して入船町を包囲させますか?」
凌庵は数秒、目を閉じて考え込んだ。凌庵は賛成するつもりはなかった。幕府の軍を動かせば確実、しかしそれでは京極らの背後にいる本多長門守まで辿り着く前に、トカゲの尻尾切りで終わる。何より、法に絶望した町方たちの心に、真の光を取り戻させねばならない。このままでは「如何に働いても捻じ曲げられる」と不貞腐れ、悪事には汁物尾が増えるかもしれない。
「・・・いや、弥一郎。それには及ばぬ。もっと良い手がある。噂程度に、新さん達に教えてやってくれ。錠剤屋の弥太郎としてな。行商の耳は、八丁堀の旦那衆よりも早耳だという体でな。」
「新さん・・・近藤家の若旦那に、でございますか?」
「ああ。ここまで泥水を啜りながら事態を追ってきたのは、新太郎と仁吉だ。組織の壁に阻まれ、屈辱に震えているあの二人に、最後の一番で大きな花を持たせてやりたいのだ」
弥太郎の口元に、わずかな微笑が浮かんだ。
「畏まりました。近藤家の大旦那様も、私の持っていく錠剤を『よく効く』とご贔屓にしてくださっております。薬の能書きのついでに、入船町の『掘り出し物』について、それとなく耳に入れておきましょう。」
「あの血気盛んな新さんのことだ。話を聞けば、奉行所の禁令など撥ね退けて、即座に飛び出していくぞ。」
新太郎は、捕物の現場にいち早く駆け付け、真っ先に賊の渦中へ飛び込む「暴れ馬」として知られている。そして仁吉は、相撲取り顔負けの腕っ節と、一度噛み付いたら離さない情理の厚さで知られる男だ。司法が眠っているなら、彼らのような「生きた正義」を解き放つのが最善だと凌庵は確信していた。
「それとな、弥一郎。もう一つ、最も重要な役目がある。御上にも、今回の事態を詳細にお知らせしろ。幕府の閣僚・・・それも中枢にいる連中が、これほど大掛かりな公事に絡んでいるとなれば、もはや一奉行所の手に負える問題ではない。徳川の世の根幹を揺るがす由々しき事態だ」
それを聞いた弥太郎は、本来ならば二つ返事で承知するところだが、この時ばかりは苦悶の表情で顔を曇らせ、その場に跪いた。
「・・・若。そのお言葉、重々承知しておりますが、この一件に関しては、直にお会いになられては如何ですか?上様・・・兄上様も、実の弟君が対面を望んでいると知れば、きっとお喜びになられます。」
凌庵は一瞬、厳しい目をして弥太郎を見下ろした。
「馬鹿を申せ。時の将軍が一介の町医者、それも野に下った身の者と密会するなど、あってはならぬことだ。俺はもう一つの血は既に捨てた。今はただの、天竜堂の凌庵だ。」
「・・・左様でございますか。若のその頑固さ、上様も苦笑いされることでしょう。」
「頼んだぞ、弥一郎。事は一刻を争う。入船町の風向きが変わらぬうちに、すべての駒を盤上に並べろ」
「はっ!」
弥太郎は深々と頭を下げた。次の瞬間、一陣の風が竹林を駆け抜け、凌庵が再び顔を上げた時には、そこにはただ、ざわめく影だけが残されていた。
凌庵は夜空に浮かぶ欠けた月を見上げた。
「兄上、江戸の闇は深い。だが、私のメスは、たとえ城壁の向こう側にあろうとも、必ずや病巣を捉えてみせます。」
一介の町医者として、そして徳川の血を引く者としての覚悟を胸に、凌庵は静かに、しかし力強く 天竜堂へと歩みを進めた。決戦の夜は、すぐそこまで迫っていた。
江戸城、吹上御庭の奥深く。百花が瑞々しく咲き誇り、空を舞う鳥のさえずりが微かに聞こえる静寂の中、時の将軍たる徳川家慶はいた。傍らには、彼の真意を最も理解する側近、本郷丹後守が静かに控えている。
庭園の飛び石の影、あるいは茂みの暗がりに控えるのは、錠剤屋の弥太郎こと御庭番・梶野弥一郎がいる。彼が持参した凌庵からの密書を読み終えた家慶は、ふっと力を抜いたような、どこか寂しげな苦笑いを浮かべた。
「彼奴め、実の兄に文だけとはな・・・。水臭い事をしおって。」
その呟きは、一国の主としての威厳よりも、遠く離れた弟を案じる兄の情愛に満ちていた。家慶は、文字の中に宿る凌庵の不退転の決意を指先でなぞる。
「誠に・・・。若らしいと言えばそれまで・・・。日頃より一度お顔を見せられれば、上様もどれほどお喜びになられるかと申し上げたのですが。頑として聞き入れませなんだ」
丹後守が、主君の心中を慮って言葉を添える。家慶は、庭に置かれた手水鉢の波紋を見つめながら、遠い目をした。
「仕方がない、あ奴なりの考えがあってのことだろう。一度こうと決めたら動かぬ気性。自分の考えを曲げぬ頑固さは父上に、他人の悲痛な声をどうしても見過ごしには出来ぬ。あの危ういまでの優しさは、あ奴を産んだ御方様譲りか・・・。よかろう。凌庵がそこまで言うのなら、余は『兄』ではなく、『君主』として応えてやるまでだ。」
家慶は、控えていた小姓に筆と紙を持たせた。迷いのない手つきで、半紙の中央にたった四文字を認める。
「そうせい」
それは、幕臣に阻まれ意見を言う事を許されない将軍が発する言葉だ。幕閣の重鎮たちが「将軍は何を言っても『そうせい』としか答えぬ」と揶揄し、家慶を暗愚の象徴として「そうせい様」と呼ぶに至った言葉である。だが、その四文字に込められた真意を知る者は、この場にいる者以外にいない。
家慶は、あえて「そうせい」と答える事で、老中たちの権力闘争を静観し、彼らに責任を負わせて泳がせていた。しかし、その裏では、弥太郎のような御庭番や巡検使を江戸や日本各地の隅々にまで走らせ、市井の不浄を洗い出していたのである。かつて大御所として君臨した父・家斉が、女色に耽る振りをしながら諸大名を掌握したように、家慶もまた「暗愚」という仮面を被り、徳川の根幹を蝕む病巣をじっと見定めていた。
「しかし、欲を申せば会いたいのぅ。」
家慶は筆を置き、ぽつりと漏らした。その声には、将軍という重い檻に囚われた男の、切実な渇望が混じっていた。
「権力だの、家柄だの、そんな下らぬ装束をすべて脱ぎ捨ててな。凌庵が街で見聞きした、取るに足らぬ世間話。どの店の蕎麦が旨いだの、近所の長屋で誰が惚れた腫れただの、そんな話を聞きながら、あ奴と一献傾けてみたいものじゃ。」
自分は雲上人として日の当たる場所にあり、気安く兄弟の対面も敵わぬ弟は自らに日陰の中へと消えて行った。それを思うと、溜まらない気持ちになる。
「上様・・・心中、お察し申し上げまする。」
丹後守が深く平伏する。家慶はすぐに威厳を取り戻し、弥一郎へと視線を戻した。
「元気でやっているのだな? 源七郎は。」
「はい。天竜堂には、近藤家の若旦那や腕の立つ岡っ引きなど、仲間にも恵まれ、忙しくも楽しく暮らしている様子にございます。」
「そうか・・・、仲間か。羨ましいのう、余には最も縁遠い言葉よな。」
家慶は短く笑い、再び庭の緑を見つめた。
「玄瑞にも、このことを聞かせてやれ。あ奴が選んだ道が、決して孤独ではないことを知れば、あ老体も喜ぶことだろう。弥一郎、この文を凌庵に届けよ。そして伝えろ。『毒を断ち、江戸を救え。その後のことは、余が引き受ける』とな。」
「はっ! 畏まりました。」
弥太郎は風のように姿を消した。後に残された家慶は、再び「無関心な将軍」の顔を作り、丹後守に向き直った。
「さて、丹後よ。阿波屋と京極の連中が、余の『そうせい』をどう履き違えるか・・・。高みの見物と行こうか・・・。」
「はい・・・、其れに連なる悪党達も直ぐに解る事でしょう。」
「見せて貰おうか源七郎・・・、乱れた世の中に施す荒療治の様を。
その瞳の奥には、野に下った弟が振るう世直しのメスに合わせて、徳川の闇を一気に断ち切らんとする鋭い閃光が宿っていた。兄と弟、城壁を隔てた二人の意志が、今、江戸の巨大な「病」に挑もうとしていた。




