メイメイを好きな人
「いらっしゃいませ、ルンルン様」
しばらく、茫然とその場で立っていると、前方から執事さんとメイドさんが数人現れた。
「ライライ君、お久しぶり」
ルンルンは、声をかけてきた、先頭の執事に挨拶をした。
「お久しぶりです。この間は、メイメイ様とご一緒でしたね」
「そうだっけ。あ、メイメイ、また、違う世界に救いに行ったから、半年は帰ってこないからね」
「そうなんですか・・・。村長が荒れて、大変になります・・・」
ライライと呼ばれたその執事は、眉根を寄せてため息をつく。
「だね~。あの人、メイメイ命だからね~」
それに反して、ルンルンは楽しそうに思い出しながら笑う。
「ええ。ルンルン様・・・、ところで、そちらの方は?」
ライライがルンルンの後ろにいた、吉人に気が付き、ルンルンに説明を求める。
「そうだった・・・。すっかり忘れてたっっ。あのね、弱虫君なんだけどね・・・」
「なんともまあ、ユニークな名前ですね」
「でしょっ!メイメイが名付け親なんだよ」
「メイメイ様らしいですね。ってことは、もしかして?」
「そう。そのもしかして」
二人の間には、なにか同じ事柄が浮かんでいるらしい。
二人で、納得するように頷く。
「本当に、飽きませんね・・・」
「でしょ?僕が来て、何十年も経ってるのに。まだやってるんだよ」
「その執念だけは尊敬しますが・・・。こちらの方、ルンルン様よりは軽いようですね」
吉人を一通り観察して、執事は言う。
「そうなんだけど。まあ、あの世界じゃあ、分かる気はするけどね」
「でしょうね。では、もしかしてまた、あの世界に行かれてるかもしれませんね」
「そうだね~。本当に、お節介なんだから」
口では、邪険にしているが、表情はとっても嬉しそうだ。
「そうでした・・・。私とした事が。まだ、自己紹介をしていませんでしたね。すみません。私は、この聖護邸で村長の身の回りの世話、雑用、その他諸々をお世話しております、執事のライライです。どうぞ、お見知りおきを」
背筋をきちんと綺麗に伸ばし、丁寧に頭を垂れる。
さすが、執事とでもいうべきか。
一切の無駄が存在しない。自己紹介だけで、ライライがいかに執事として優秀なのかが分かる。
「えっと・・・。吉良沢吉人です。よろしくお願いします」
ライライには到底及ばないが、自分の中で出来だけ丁寧を心がけた礼をした。
「ルンルン様、こちらの方の登録をされに来られたでよろしかったですか?」
まだ、ルンルンはそんなこと一言も言っていないのに、今までのやり取りの中で掴んだのかライライはそう尋ねる。
「うん。だから、村長に会いに来たんだけど・・・。メイメイ居なきゃ、ダメだよね」
「それは、今の気分次第ですかね。ちょうど、おやつの時間ですから、お庭にいらっしゃってると思いますが?」
「あそこか・・・。ま、いいや。行こうか」
しばらく、考えた後、ルンルンは庭に向かって歩き出した。
「その必要は全く皆無ですわ!!」
すると、どこからか、女の人の声が聞こえた。
「やはり、いらっしゃいましたか。吉人さん、気をつけてくださいね」
「えっ?」
「彼女、気まぐれですから」
それだけ言い残すと、ライライは執事らしく、お辞儀をして端に寄った。
そして、数人の執事、メイド達もその後ろでお辞儀をしている。
「こんにちは、ご機嫌はいかがですか?村長、ルイセ・クレイドル様」
ルンルンも執事達と同様に、お辞儀をする。
「良くないに決まってるじゃない!いつもいつもいつもっっ!!ルンルン、お前が来てからというもの、メイメイはますます私から離れて行きましたわ!!ただでさえ、距離があるのに・・・。それに、お前には言って、私には言わず、勝手に行くなんて・・・。何回目かしら?」
そういって、ルイセ・クレイドルは強烈な登場をした。
はい、村長登場!
ちなみに、メイメイ大好きです。
愛してます。
しかし、なかなかうまくいきません。




