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第9話 持たざる者

 大和丸の最高責任者は船長。その下に副館長のタニザキさんがいる。


 最高責任者は大和丸が出航した時から決まっており、今日まで引き継がれた。


 しかし、このままでは国民主権ではない。政治家や軍部から不満が出た。


 そのため大和丸の住民全員による国民投票が行われた。


 議会を結成する人材が不足したため直接選挙となった。


 船長。大物政治家。軍の司令官。この三人による決選投票が始まった。


 その結果、強化人間カインとアイドル戦士の人気もあり、軍の司令官が勝った。


 副館長でありながら軍に所属しているタニザキさんは年齢制限のため大和丸の選挙に出れず、軍の司令官が大和丸の最高責任者になったことを重く見た。


「やあ、カイン君。ノアイ君。君たち二人に集まってもらったのは耳に入れてほしい話があったからなんだ」


 ハマダから宿題を出されて三日後。カインとノアイは副船長室に呼び出された。


 タニザキさんは強化人間の責任者であり、セブン計画の責任者でもあった。


 ところが選挙に勝った軍の司令官はタニザキさんをセブン計画から外した。


「司令官の名前はクマタニ。今後、大和丸の実権を握る重要人物だよ」


「タニザキ。そのクマタニなる人物は悪いやつか?」


 ノアイの質問は直球。彼女らしい遠慮のない口調だった。


「悪いやつと問われれば答えはノーだ。けれでもクマタニは強硬派。目的のためなら手段を問わない性格の男。セブン計画を進めて強化人間計画を潰すつもりでいる」


 タニザキさんは内部事情を話す。


 最近の研究でセブンは通常モードと強制モードが存在することが判明した。


 通常モードは人工知能によって人間の感情を宿したモード。


 強制モードは機械のように意志がなくなり、所有者の命令通りに動くモード。


 タニザキさんはセブンを人と同じように接し、通常モードでの運用を考えていた。


 しかし、強硬派のクマタニは成果を急ぎ、セブンを強制モードで運用しようと考えている。


「大和丸の戦力は軍が所有するミサイルや大砲、戦闘機や軍用ヘリなど。君たち強化人間も含まれる。けれどクマタニは戦果を急ぎ、セブンを投入を早めた。強化人間の成果を奪い、私から地位をはく奪しようとしている」


「クマタニは悪いやつ。戦果とは?」


「大和丸の司令官でありながら日本の軍部、大将の地位を狙ってる老狐だ。悪い方ではないよ。ただ私たちと目的の方向性が違うだけさ」


「クマタニ倒す」


 ノアイが拳を握りしめる。


 クマタニは大和丸の最高責任者だけに留まらず、セブンによって日本を奪還し、軍の一番偉い人になりたいようだ。そのためセブン計画からタニザキさんを追い出して大和丸の最高戦力を一手に集めた。


 カインを利用して選挙に勝ったあげく、いらなくなったらポイッする気でいる。


 相当あくどい老狸だ。


「あの、いいですか。タニザキさん?」


「なんだい、カイン君」


「クマタニは悪い人じゃないんですよね」


「ああ、もう一度言うが私たちと方向性が違うだけだ。クマタニは日本奪還のために誰よりも荒っぽい手段を取っているに過ぎない。裏の事情が元帥だったとしても、表の事情は軍の良き司令官さ」


「ならいいです。僕はクラーケンを殲滅したい。仮に強化人間の有用性がなくなったとしてもクラーケンを全滅して日本を取り戻せるならそれでいい」


「いいのかよカイン!?」ノアイが怒る。


「いいよ。クラーケンをぶっ殺せるなら」


 攻撃手段が変わるだけだ。


 強化人間がクラーケンを倒すのか、セブンがクラーケンを倒すのか。


 たったそれだけの違い。


 タニザキさんが話をまとめる。


「強化人間の仕事がなくなるわけじゃない。給料も前と同じだ。しかし、今後セブンのサポート役になる。その旨を君たちに伝えたくてここに呼んだ。大丈夫かい?」


「へー」


「わかりました」


 ノアイはしぶしぶ承諾したといったところ。カインは素直に頷いた。


 今後、強化人間の居場所はますます少なくなる。


 アイモリclubの収益性を上げなければと焦った。


☆☆


 次の日。大和丸の公式ニュース放送は沖縄奪還作戦を告げた。


 聖遺物セブンの試運転に成功し、本格的な日本奪還を始めると――大和丸ひいては日本海や太平洋を浮遊するすべての大型船に――告知された。


 大和丸は沖縄に接近。沖縄を縄張りとしている大型のクラーケンと接触した。


 セブンのサポート役にまわったカインはアイモリclubの仕事を休んでの参戦。


 会議までにマネジメントについて考えてこい、という宿題だけなので急いでやれば一徹で終わる内容だ。なんとかなる。もっとも沖縄奪還作戦では死を覚悟した。


 大型のクラーケン。中型が大和丸と同じくらいの大きさだとするならば、それは山のようだった。大和丸を十や二十集めても足りないくらい大きかった。


 沖縄県に突如として富士山が出現したのでは、と見間違うくらいに大きかった。


 圧倒的なデカさ。


 日本人がなすすべなく日本列島を捨てて逃げ出した理由がよく分かった。


 大型クラーケンの前には死あるのみ。大和丸はおもちゃだ。すぐに壊される。


 カインは全身に鳥肌立つ。


 もう無理だ。逃げろ。と本能がささやいた。


 そしてそれは唐突に現れた。


 大和丸から飛び立った一筋の光。顔は見えないが金髪ロリの天使。


 その天使は大型クラーケンに向かって一直線に飛翔。


 一筋の光は大型クラーケンにぶつかり、衝突。


 そして何事もなかったかのように離れて戻ってくる。


 サポート役で小型船に待機していたカイン、ノアイの前にその天使はやってくる。


 顔は無表情だった。強制モードというやつだろう。


 金髪ロリの天使セブン。彼女から合成音声が降ってくる。


「強化人間の諸君。私はセブンを操作しているクマタニだ。もう済んだ。下がれ」


「何をした?」


 カインが疑問を口にすると同時に大型のクラーケンが崩れ落ちる。


 死んだ。山のごとくそびえ立っていた大型クラーケンはいとも容易く絶命した。


 そして衝撃が起きる。


 直下型地震が直撃したような振動が発生し、大津波が起こる。


 カインとノアイは海に落ちる。けれども、持ち前の身体能力でノアイはカナヅチのカインを運び、転覆した船を元に戻して向こう側にいるクマタニに悪態つく。


「クマタニ。てめえ何をした。なんでクラーケンが死んだ?」


「強化人間の諸君。これがセブンの力だ。セブンはいわばウィルス。猛毒なのだよ。一瞬でクラーケンのDNAを破壊する毒を持っている」


 セブンの力は凄まじいものだった。沖縄を占拠していたクラーケンが一瞬で死滅。


 合成音声はなおも残酷な現実を伝える。


「君たちがアイドルを育てる労力に比べたらセブンは触れるだけでいい。自身が生成した猛毒がクラーケンに投与されるだけで一瞬で死滅する。すまんな。戦士たちよ。日本を取り戻すのは私たちに任せて後は休息したまえ。持たざる者」


 そしてセブンは飛び立った。大和丸へと帰っていく。


「セブンは好きだけど、あいつ大嫌い。地獄に落ちろ、クマタニ」


 去っていったセブンの後ろ姿にノアイがブーイングする。


 カインは茫然。


 凄すぎて言葉が出ない。現実離れしている。まるで怪獣映画を見た気分だ。


 怪獣よりも大きい大型クラーケンを一瞬で倒す。それは神ではないか。


 聖遺物セブンは神をも殺す、禁じられた、古代人の遺物ではないか、と恐怖した。


 その日、大型のクラーケンを倒して沖縄を奪還したニュースが流れる。


 大活躍したセブンは一躍時の人となるも軍事機密のため情報は公開されなかった。


 クマタニが新たに採用した情報公開禁止法だった。


 動画配信者たちはこぞってセブンを特集し、日本列島奪還の前祝いをした。


 大和丸はお祭り騒ぎ。酒に酔って調子に乗った若者や中年の暴力事件が起きた。


 空前のセブンブームが巻き起こり、アイドルのモリブームは静かに去っていった。


 金髪ロリの天使セブンが人気急上昇になり、アイモリclubの視聴数が伸びることはなかった。


☆☆


 持たざる者。


 会議前日の午後。


 漫画喫茶の個室にて横になりながらセブンとクマタニについて考えた。


 たしかにカインは持たざる者だ。才能はない。


 地位も名誉も女も金も。何も持っていない。


 十七やそこらで体を改造して軍に所属した若造に過ぎない。


 動画配信したアイモリclubの視聴数は伸び悩んだ。今後、新しいことをしなければすぐに世間に忘れられるだろう。


 今までのアイモリclubは、戦うアイドルというキャッチフレーズ、要はクラーケンを倒すという行為そのものが人気を集めた。断じてアイドル活動だけで人気になったわけではない。


 クラーケンを倒すという使命をセブンに奪われた以上、戦うアイドルという意味は失われ、持ち歌一曲だけの動画配信アイドルに陥落した。


 よくよく考えてみると断崖絶壁から転げ落ちそうになっている。


 軍に所属しているカインはまだいい。セブンの取り逃がしたクラーケン処理にまわればいくらでも活躍できる。ノアイも安心していたが給料も出る。


 問題はアイモリclubの方だ。セブンの登場により激しく価値をなくしてしまった。


 最悪の場合、解散になり、アイドルたちは無職になってしまう。今までの価値観を変え、まったく新しいアイドルに作り変えなければ……と考えたところで、カインはあることに気づいた。


 そういえばマネジメントにそんな言葉があったような、たしか、イノベーション。


「そうだ。マネジメントだ!」


 がばっと起き上がる。


 パソコンの横で放置されていたマネジメントの本にかじりつき貪るように読む。


 カインがマネジメントでアイモリclubを救わなくては。


 アイドルのモリをレベルアップするために歌っていた彼女たちでは絶対に世間から見放される。


 一時間。二時間。三時間とじっくり読んで自分なりに咀嚼する。


 カインを突き動かしたの劣等感だった。


 才能はない。運動も勉強もそこそこ。プロデューサーの仕事もマネージャーの仕事もまっとうできず、社会のゴミクズみたいな自分を変えたかった。


 何よりも悔しかった。クマタニに持たざる者と言われて腹が立った。


 強化人間として一人の男としてアイモリclubで成功して見返してやりたかった。


 そして、アイドルのモリをもっともっと強くして、大型クラーケンを倒せるくらい強くして自分の手で家族の仇を討ちたかった。人任せに復讐しても落ち着かない。


 劣等感がひしひしと増大し、風船のように膨れて破裂しそうだ。


 発狂せず己を律するためにカインはマネジメントの本を熟読した。


 一回目はパラパラめくりながらキーワードを押さえる作業。


 二回目は気になった部分だけを抜粋して読む作業。


 三回目は意味の分からない読み飛ばした部分を記憶する作業。


 四回目になって初めてスラスラ読めた。


 五回目は間を置いて、新鮮な気持ちで読むと違う発見が見つかった。


 六回目、七回目、八回目。メモしながら読んだ。


 九回目、そして、十回目を読むころには夜が明けていた。


 社会人は才能がすべて。運動も勉強も何もかもが遺伝の影響を受け、努力だけではほとんど結果につながらない。


 でも暗記だけなら後天的な努力でどうにでもなる。


 本には大天才たちが後世に残してくれた宝物がいっぱい詰まっている。


 読んで読んで読みまくって、持たざる者の劣等感を吹き飛ばす。


 カインは、勉強ってなんて楽しいのだろうか、と感じた。


 今までは嫌々、小学校、中学校、高校と勉強してきたはずなのに。


 成績も芳しくなかった。


 けれども社会に出てからの勉強は違う。全部、自分のやりたいことだった。


 自分の利益になるための勉強は最高に面白かった。


 自分がアイモリclubを救う。そのためならカインはいくらでも頑張れる気がした。


 セブンとの市場競争に負けたアイモリclubが生き残るための活路を見つけるのだ。


☆☆


「すみませんでした!」


 共同生活の場で頭を下げて素直に謝る。


 時計が壊れていたとはいえ会議欠席はカインのミス。土下座する勢いで謝罪した。


 ハマダさんから宿題を提出されて一週間が経過。その間、アイモリclubの置かれた状況は目まぐるしく変わった。


 一つ、アイドルのモリの需要が減った。


 それに伴いアイモリclubの存在意義が揺らいだ。


 一つ、主な収益源である動画配信の再生回数が伸び悩んだ。


 界隈はセブンフィーバーが起きた。セブン特集の動画が再生回数を伸ばしている。


 以上の二点から自由奔放という方針を一変し、マネジメントを学んだ次第である。


「スマホを確認せずにノアイと訓練をしたのは僕の責任です。本当にごめんなさい」


 マネージャーに求められる一番の資質は真摯さである。カインは真摯に陳謝した。


 特にオミナ。彼女から中指を立てたAAが送られてきた。相当ご立腹だったはず。


「顔をあげてください、先輩。もう気にしてませんよ」


 久しぶりに見たメリーは元気そうだった。無言のオミナも相変わらず元気そうだ。


 体が維持できず、体重が増えていたらどうしようかと思ったが、そこはプロ意識。


 三人とも自己管理はできているようだ。


「それじゃマネジメントのプレゼンテーションをしてもらいましょうか?」


「はい、ハマダさん。任せてください」


 お土産に買ってきた高級チョコレートを三人に手渡す。


 下手くそだが、カインなりのフォローだった。


 マネジメントを勉強してマネージャーとアイドルのコミュニケーションの大切さに気づいた。ハマダさんとしかコミュニケーションを取っていない現状かなりまずい。そこら辺の意識改革を加えながらもプレゼンテーションの準備をした。


 居間にある大型テレビにパソコンをつないでUSBを付ける。


 漫画喫茶で入念に準備したパワーポイントが大型テレビに映し出される。


「前回の会議で決まった宿題を発表します。テーマはマネジメント。今後の経営管理について僕が学んだこと、考えたことをみんなに発表したいと思います」


 カインの発表が始まる。


「アイモリclubは企業です。営利目的で動いています。しかし、マネジメントによると企業=営利組織ではありません。では、企業の目的とは何か? それは顧客を創造することです」


 アイモリclubの顧客は誰か? 大和丸の視聴者。


 アイモリclubの非顧客はどこにいるか? なぜ顧客になっていないのか? パソコンを持っていない。もしくは単純にアイモリclubに興味がない。


 競争相手は誰か? セブン。動画配信者。


 競争相手になっていないプレーヤーは誰か? それはなぜか? 旧来のアイドル。クラーケンと戦争しているので娯楽が自粛されている。


「上記のように顧客を定義することができます。何を売りたいかではなく、顧客は何を買いたいかを問おうと考えています。今まで僕は文化祭ノリのアイドルを提供してきました。青春を、もう一度味わえるような。甲子園球児みたいな泥臭いアイドルがコンセプトでした。しかし、それだけでは顧客のことを考えていませんでした。これからは顧客は何を買いたいのかを真剣に考えていきます」


 ベンチャー企業や中小企業によくあるのが、何を売りたいかを重要視するあまり、顧客をないがしろにして失敗するパターンだ。そこで大事なのがヒアリングだ。


 顧客と定義した人たちに直接ヒアリングし、なんならお金を払ってでも何を求めているのか直接聞く必要がある。


「僕たちの顧客は視聴者です。打倒クラーケンに燃えている大和丸の住人です。彼らが何を求めているのかをヒアリングしていこうと思っています」


 カインはスライドをめくる。次に出てきた言葉は二つだった。


 マーケティング。イノベーション。


「企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。本文を抜粋しています。まずはマーケティングから説明していこうと思います」


 マネジメントいわく真のマーケティングは顧客からスタートする。すなわち現実、欲求、価値からスタートする。


 アイモリclubが文化祭ノリの青春アイドルを売り出すのではなく、顧客と定義した視聴者たちは何を見たいのかを問う必要がある。


 我々の製品やサービスにできることはこれである、ではなく、顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである、と言う。


「次にイノベーションの説明をします。イノベーションは新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味します。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことです。わかりにくてすみません。イノベーションの事例を紹介します」


 イノベーション事例。


 出典:イノベーションの意味と身近なイノベーション事例7選 - LISKUL


 https://liskul.com/wm_innovation7-5728(最終閲覧日2018年2月7日)


 それはiPhoneである。今までのガラケーと根本的に違う点はキーボードをなくし画面だけにしたこと。指で画面操作するという誰でも簡単に操作することができる点を採用したことで、これまでのスマートフォンとは異なる斬新なデバイスを開発しました。


 iPhoneは写真や動画が撮影でき、デジタルカメラ業界に大打撃を与えました。


 iPhoneという代替製品が現在の製品(デジタルカメラ)と同機能を持ち、さらに低価格または多機能になると、一気に現在の製品(デジタルカメラ)の脅威となるのです。


 それはfacebookである。スモールワールド現象という言葉をご存知でしょうか? これはネットワーク論の一つで平均六人以上の友人を介すと世界中の誰とでも間接的な知り合いになれるという仮説です。


 この現象を可視化したものが今やユーザー数十億人を誇るfacebookです。Facebookは自分と相手の共通の友人やその人数を表示してくれます。そのため自分がつながりたいと思う人を検索した時に、その人との共通の友人が表示されるとどこか親近感を感じますよね。このようにFacebookは友人の友人を可視化したことで世界を小さくしたのです。


 実名であること、実際に出会った人としか友人にはなれないというルールを課したことでイノベーションが生まれた例と言えるでしょう。


「iPhoneやfacebook。どちらも物凄いイノベーションです。そして、僕たちに一番、関わりのあるイノベーションが、このアイドルグループです」


 それはAKB48である。今や国民的アイドルのAKB48。総選挙のたびに私たちをワクワクさせるこのアイドルグループにもイノベーティブな要素が隠されています。


 それはファンによる人気投票でメンバーを格付けするというゲーム的要素です。今までのアイドルグループというのは提供者側の理論で作られた商品でした。メンバー構成や各メンバーのキャラ付けが一方的に提供者側で操作されているため、アイドルというものはテレビの中の憧れの存在だったのです。


 CDに投票券が一枚入っており、自分が誰に投票するかでその子のアイドルとしての市場価値やメンバー構成が変化します。このようにシンプルではありますが、自分の関わり方次第でアイドルの物語が変化するというゲーム的要素が爆発した人気を生んでいる原因の一つだと考えられています。


「僕の調べたのはこんな感じです。いいですか? 今、アイモリclubに求められるのは創造的破壊です。古い経済・経営体制は破壊して、新たな経済発展が生じるように変革するつもりです」

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