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レクイエムはまだ捧げない  作者: コラソン


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夜明け


まだ、夜だった。月明かりが優しい。

横たわる玲二の目の端から、

一筋の涙が頬を伝う。顔色が戻ってきた。


玲二が、ゆっくり目を開けた。

「……………。」

大志が泣きながら

「玲二?」と、問いかける。


「寒!!へっ?何だ?えっ、ここって…」

周りをキョロキョロ見渡す玲二に


『お帰り!』

AFTERGLOWのメンバーが、声を揃えた。


「あーっ! 外?俺なんだ? 外で寝て…えっ?

寒!! は?服! えっ? 酔っぱらってた?」


いつかの柴崎より狼狽える玲二に、

森田が

「そうだよ!おまえはよっぱらってたんだよ!」

と言って笑った。


「は?俺酒飲んでた?」と状況がつかめなかった

玲二だったが、傷だらけの大志と森田を見て、


「喧嘩でもしたの?」と心配そうに聞いている。


「ちょっと喧嘩したなぁ」

と言った大志苦笑い。


玲二が心配そうに、

「喧嘩して、逃げて来て…ここに?

ってか、ここはどこ??」


高瀬が

「逃げてないよ。で!ココは 山!!」


「やまぁぁぁぁ??」玲二が叫ぶ。


ゆっくり、話そう。玲二が今までどんな事が

あったのかは、言わない。話さない。


ゲンサンが、

「玲二さん。もう1回挨拶をします。

ワシ、天使の源次郎です。」

と言ってニカッと笑った。


「てしがわら?源次郎さん??」


「玲二。おまえもか。」

柴崎が苦笑いする。


「さて、帰りますかの。てっちゃん、すまん。

直人さんと、透さんとうちに帰ってくれんかの。」ゲンサンがお願いした。


「わーってるよ!ゲンサン!あと、策の内容聞かせてくれよ!」

と、森田がみぃを玲二に渡しながら

続ける

「みぃ、玲二頼むな。」みぃには優しい森田。


『うん。任せて!』みぃが目を細める。


玲二が、「俺、上半身ハダカ…。誰か上着貸してぇー えっ?俺裸足ぃぃぃ!!」


ゲンサンは、『ちょいだしモードオン!!』と呪文で服と靴を出した。

サスガ天使。と言いたいところだが。


「うはっ!!玲二にしては…随分渋い服だな!!」

と、森田爆笑。


仕方がない。老人のセンスだ。

玲二が着たらおしゃれに見えるかもしれない。


なぜ、ポロシャツのポケットに熊さんの刺繍が?

なぜ、背中にKillの文字が?


なぜ靴がゴムメーカーのマジックテープの

スニーカーなんだろうか。


ゲンサンのセンスに脱帽しつつ、


「ワシの羽根、定員2名だからの。

さぁ、大志、玲二さん、行きますか!!」


「天使モードオン」

バサっと羽根を出して、大志と玲二を

くるむ。


空へ舞い上がる。


「ゲンサン!あんたやっぱり天使だったんだな!」


大志の嬉しそうな声が羽根の中で響いた。


さぁ、玲二も帰ってきた。


さて。この後俺達は、ある決断をする。


その前に、ゲンサンの話を聞こうか。






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